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山本五十六も愛飲の
行き倒れの老人を助けたらお礼に製法を教えてくれた・・・という伝説のような話が伝わる養命酒。 ウィキペディアによると、昭和5年に売り出したときは全く人気が出なかったそう。 しかし、同じ年に開かれたロンドン軍縮会議へ養命酒が大好きな山本五十六が現地にまで持って行って愛飲したことから有名になったんだとか。 ラベルに描かれている養命酒の瓶は、公式サイトに出ている昭和4年に登場したダルマ型大瓶とそっくりなので、おそらくそれでしょう。 400ミリリットル入るようです。 私は薬用酒は飲まないので分かりませんが、飲んでいた母親は「効く」って言ってました! 最近は甘酒とか養命酒のど飴なるものもあるようですね。 #マッチラベル #戦前 #養命酒
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何と今でも手に入る塗り薬
なんだか怪しげな塗り薬「オゾ」。 こう言っちゃあなんだけど、戦前の薬ってヤバそうなのが多いから効き目と言ったってハッタリで、戦後はさっさと淘汰されたんだろう。この「オゾ」だってそうに違いない。 と、20秒ぐらい前までは私も思ってました。 ところがなんと、この「オゾ」というのは令和になった今でも売ってるんですね! アマゾンにもありましたよ、ええ。 このマッチラベルには、怪我、火傷、皮膚病に毒虫だけでなく痔にまで効くと書いてありますが、これ以外にも頭痛、肩こり、神経痛、日焼け、雪焼け、靴ずれ、果ては外耳炎にまで効果があるんだとか。 北多摩薬剤師会のサイトには「マニアック的な信者(消費者、顧客)が多くついている隠れた存在の伝統薬」という記述まであります。 恐るべき万能薬なのかも。 #マッチラベル #戦前
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獅子印の歯磨き
明治時代に売り出した「獅子印ライオン歯磨」がヒットして、それが現在の「ライオン」という社名の由来になってるライオンの歯磨き。 小林商店とあるのは、会社を設立したのが小林さんだったからです。 缶に入った歯磨きですが、ライオンの公式サイトによると、粉の歯磨きでは飛び散ったり、むせるという欠点があったため、それを改善した「潤製」を昭和9年から発売したとありますので、このマッチラベルは古くとも昭和9年のものとなります。 歯磨きには「粉」「潤製」「練」「液状」「液体」の5分類があるそうで、「潤製」は粉を湿らせた程度のもので、赤い缶入りで売ってた「タバコライオン」がまさにそれ。 うちの親父が昔使ってましたが、確かに微妙に湿った感覚で、蓋を開けても粉が飛ばなかった印象。 子供のころ試しに使ったら、すんげー不味かったです! タバコライオンは2016年に製造終了となっているため、店頭在庫のみ。 アマゾンでも残ってはいるけども、マケプレでプレ値がついて160グラム入りなのに4000円近いです。 ヤフーショッピングでは8000円以上のものもあり、なめてるとしか言えませんね。 たった3年でビンテージ品かよ。 普通に手に入る時代は200円台だったはず。 似たものならスモカが現役商品ですね。 ということで、もしタバコライオンをお持ちの方は、少なくとも缶は捨てずに持っておくと自慢できます。 #マッチラベル #戦前 #ライオン #歯磨き #昭和レトロ
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サプリの宣伝と俳優
高田稔は明治32年生まれのイケメン俳優。 松竹、不二、新興キネマやPCLなどで活躍し、映画の広告やマッチラベルで見かけることも多いです。 しかしこのマッチラベルは映画ではなく、サロミンという薬剤の広告。 薬剤とはいっても、当時の新聞広告には「脂肪過多の肥り過ぎ 脂肪過少の痩せ身は 好ましからぬ生理状態」「脂肪 消化に」「高級消化栄養剤」などという宣伝文句が散りばめられているので、今で言うサプリみたいなもんでしょう。 こういうサプリの宣伝にタレントを起用するのは今では珍しくもなんともないですが、戦前から手法としてあったんですね。 高田稔以外に松竹少女歌劇の団員を使った広告も出しています。 サロミンの販売元はそのまんま「サロミン本舗」というらしいですが、検索にもあまりヒットしません。 いろいろ派手な懸賞をつけて売っていたみたいですが、効き目を含め多くは分かりませんでした。 まあ、豪華懸賞やらタレント起用に頼るという点で、胡散臭さは否めませんね。 現在も「新サロミン」という胃薬が売られているようですが、メーカーサイトには「新」の付かないサロミンに関する記述はなく、関係は不明です。 #マッチラベル #戦前 #サロミン #昭和レトロ
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綜て痒みを伴う諸症によし
なんか、すげー痒そうな顔してますね、このお父さん。 ミチガール(Mitigal)というバイエルの塗り薬。 調べたら、読んでるこっちまで痒くなることがいっぱい書いてあったので、ホントに痒くなりました! とりあえず、一般的な痒みやダニや虫刺されによる痒みに効くそうです。 独逸製ってだけで効きそうな気は確かにするけども。 不快なる臭気なく、液状にして用法簡易、被服を汚染することなし ヤフオクでパンフレット出品されてました。 #マッチラベル #戦前 #バイエル #昭和レトロ
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いつの間にかアース製薬の子会社
バスクリンといえば津村順天堂だったのに、紆余曲折あって今じゃアース製薬の子会社なんですね。 津村が明治時代に発売した「浴剤中将湯(ちゅうじょうとう)」が起源で、1930年だから昭和5年にバスクリンが登場したんだそうです。 そういや、とっくの昔に亡くなったうちの婆さんは「中将湯の風呂、中将湯の風呂」ってよく言ってましたわ。 今でもツムラは薬の方の中将湯を売ってますから、日本の製品には息の長いのが多いですねえ。 中将湯やバスクリンのマッチラベルは、まま見かけます。 特に中将湯の黄色いラベルはまるで現行品のごとく残ってて、マッチラベル集めてる人なら複数枚持ってるんじゃないかなあ。 中将湯に描かれている女性の顔は現行のツムラ中将湯のイラストにリファインされて引き継がれています。 中将湯は婦人薬で、名前にある中将は軍人の階級の意味じゃなく伝説の人物・中将姫が由来。 この中将姫が製法を知っていた薬が、これなのだとか。 ※2枚目のラベルが中将湯 ※下記リンク先はツムラの中将湯サイト(中将姫の顔にほとんど変化ないことがわかります) https://www.tsumura.co.jp/products/otc/otc01.html #マッチラベル #戦前 #バスクリン #津村順天堂 #ツムラ #中将湯
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ずつうにノーシン
西に向かう東海道新幹線が名古屋駅を出発して数分後、進行右手に見えるノーシンの看板。 何がすごいって、ノーシンという丸ゴチのフォントが今も変わらずこのまんまだということ。 創業が嘉永6(1853)年で、今の社名「アラクス」になったのは平成2(1990)年。 頭痛薬だけじゃなく、便秘薬や妊娠検査薬などもつくってるそうです。 でも「頭脳薬」って書いてありますね、これ。 #マッチラベル #戦前 #ノーシン
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まあ落ち着け
なんか怒りが伝わってきますね(笑) しかもビックリマークがダブルだし!! 「今日蝿取りデー」 そんなこと急に言われましても準備してまへんがな。 一体どこの誰が作ったマッチラベルなのか。 役所や保健所とかの啓発なのか、あるいは除虫菊の会社かなにかなのか・・・ で、ふと類推してみて、ある結論に達しました。 先日ここにアップしました殺虫剤アースのマッチラベル(今回2枚目に再掲)。 あれに使われているインクの色はこれと同じ赤、緑、黒であると。 マッチラベルの両面はそれぞれ別に印刷するわけもなく、当然1枚にのばした状態で刷るに決まってます。 同じ色で刷られているということは、あのラベルの貼られたマッチ箱のもう片面は、この「蝿を殺せ」なんじゃないだろうかと。 アースが手元にあれば毎日任意に「蝿取りデー」を挙行することが可能。 だから、蝿が出たら直ちに、今すぐ「今日蝿取りデー」になるわけで! なんだかよく分かりませんが、こういうネタっていくらでも書けるんですよね(笑) ということで、マッチラベルは片面ずつ剥がすんじゃなく、両面揃えて剥がしてほしいと、過去のコレクターさんには無理を承知で強くお伝えしたいです! #マッチラベル #戦前 #昭和レトロ #殺虫剤
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