宗教の地政学 (MdN新書)

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出版社 ‏ : ‎ エムディエヌコーポレーション
発売日 ‏ : ‎ 2022/10/6
新書 ‏ : ‎ 248ページ

世界の宗教地図はどのように塗り替えられてきたのか?

ユダヤ教、キリスト教、イスラム教、ヒンドゥ―教、仏教───
世界5大宗教の歴史からロシア正教、神道、新宗教まで、その歴史を紐解く。

宗教は、なぜ全世界に広がっていったのでしょうか。
その理由、原因はどこにあるのでしょうか。
宗教は、どういった手立てを講じることによって信者を増やしていったのでしょうか。
本書で取り上げようとするのは、まさにそうした問題です。
それを地理ということと結びつけて考えていきたいと思います。
信仰は個人のこころのなかに宿るものではありますが、その個人が置かれた地理的な環境ということが極めて重要な意味を持ちます。
異なる地域に生まれれば、それぞれの地域で支配的な宗教の影響を受け、個人の信仰もそのなかで確立されていくことになるからです。

現代においては、さらに重要なってきた視点があります。
それが、宗教のネットワークです。
さまざまな宗教対立、宗教の衝突がくり返され、歴史を経るなかで、宗教の地政学は大きく変わってきました。
宗教はそのように直接、物理的にぶつかり合うこともありますが、信者はネットワークで結ばれ、そのネットワークを広げることで、それぞれの宗教は確固とした基盤を持つようになりました。
そして現代における宗教は、そうしたネットワークという点においても急速にそのあり方を変えようとしています。
宗教の地政学はますます重要になっているのです。
では、さっそく宗教の地政学という新しい試みをはじめることにしましょう。

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