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性(セックス)と宗教 (講談社現代新書)
出版社 : 講談社
発売日 : 2022/1/19
新書 : 256ページ
■性をめぐる宗教界のスキャンダルとは
■なぜ浄土真宗だけが僧侶の結婚を許されていたのか
■親鸞は本当に「愛欲の海」に沈んだのか
■カトリック教会が頑なに独身制を維持する理由とは
■イエスに邪な気持ちはあったのか
■なぜイスラム教は性を禁忌としないのか
■罪となる性行為の中身とは
■密教にも存在する性の思想とは
キリスト教・仏教・イスラム教……
人間の性の欲望と戒律をめぐる
すべての謎を解き明かし、
宗教の本質に迫る!
・・
性ということと宗教とはどのように関係するのか。
それがこの本のテーマです。この場合の性とは、
文化的、社会的に作り上げられた性差としてのジェンダーを意味しません。
行為を伴ったセックスとしての性です。
この本は小著ではあるものの、世界の主要な宗教における
性の扱い方を対象とすることによって、
「性の宗教史」としての性格を持っていると言えるかもしれません。
それは、これまでになかったアプローチの仕方ではないでしょうか。
篤い信仰を持っている人たちは自らの宗教を神聖視し、
欲望とは切り離された清浄なものと見なそうとします。
それは信仰者の願望ということになりますが、
そこで性の問題を無視してしまえば、人間の本質にはたどりつけません。
人間は、自らが抱えた性の欲望に立ち向かうことで、
宗教という文化を築き上げてきたのではないでしょうか。
性を無視して、宗教を語ることはできないのです。
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