取材・文 / 井本 貴明
写真 / sonoda satoshi
1994年、真夏のアメリカ。
灼熱のピッチで、青色のユニフォームを身にまとったポニーテールの男は右足を振り抜いた。
ボールがゴールマウスの遥か上に飛んだことを悟った瞬間、その男は腰に手を当てて視線をピッチに落とした。その横では黄色のユニフォームの男たちがお祭り騒ぎをしている。
私が初めて観たワールドカップでのラストシーンだ。
その映像に映る青色(アズーリ色)と黄色(カナリア色)は、はっきりと覚えている。今でも、イタリア代表、ブラジル代表のユニフォームを目にすると、そのシーンが蘇ってくる。
サッカーのユニフォームには、ウエア以上の”何か”が存在すると昔から思っている。
その”何か”が知りたくて、サッカーのユニフォームをコレクションにしているchibaggioさんを訪ねてみた。今回はサッカーを愛してやまないChibaggioさんに、こだわりのユニフォームコレクションについて聞いてみた。