Living in The Material World

初版 2023/01/25 13:20

改訂 2024/11/20 00:24

ジョージのビートルズ解散後2枚目のアルバム
「Living In The Material World」のUK盤。

Living In The Material World

https://muuseo.com/r0046/items/132

利右衛門

私のジョージUKアルバム沼の入口、それがこのアルバムです。

***

レコードでUK盤というと、それだけでいいお値段な事が多いので、
ビートルズのUK盤を集め始めた頃は、メンバーのソロ作品のUK盤については、特にお気に入りのアルバムだけ手に入れば良いかな!と思っていて、

ジョージに関して言えば、大好きなアルバムはある程度2017年リイシュー盤で手に入れてしまってたのと、思いがけず早い段階で3枚組の大作「All Things Must Pass」オールマト1のUKオリジナル盤が手に入り大変満足だった事もあり、
「ジョージのUK盤はこの「All Things~」があるから充分かな🎵」
と思ってたんです。

が、たまたまオークションサイトでこの
「Living In The Material World」のUK盤を見つけまして。

このアルバム、私はCDでしか聴いたこと無かったのと、何より手頃なお値段だったのもあり購入………してしまったのが運の尽き!音といい、ジャケットのコーティングのかかり具合といい、気に入ってしまいまして、
以来、UK沼へまっしぐらです(笑)

***

そんな思い出あるアルバムなのですが、
先日のスイーツ部会で高田馬場に寄った際、性懲りも無くこのUSオリジナルもGETしまして。
という訳で、もちろん今回も比べっこです!✊🔥

***

何はともあれ、まずは外身から見ていきみましょう。
ジャケット表面はパッと見どちらも同じに見えますが、
裏面の表記が若干異なり、

USの方は「ジム・ケルトナー・ファンクラブ」に続いてもう一行あって、
New Yorkの文字も見て取れるので、とてもUSって分かり易い仕様👍🎵

ゆえに、
「なんだ、パッと見さほど違わないじゃん!と思うかもしれませんが、
このふたつのジャケット、決定的に違うところがあります。
それは、ジャケにかけられたコーティング。
USの方も「半光沢」なので、単体で見ればそれなりに艶やかではあるのですが、
UKオリジナル盤の方はラミネートコーティングがかかっているので、
艶やかというか、もはや鏡の様。窓の外、ベランダの様子まで写りこんでいます。
またコーティングは外側に留まらず、ジャケの見開き部分にもしっかりとかかっているので
USと並べると一目瞭然。
(上がUSで下がUK)
艶の具合が半端ないのが見て取れると思います。
UK盤でも再発になるとここまでのコーティングは施されてないので、
まさにオリジナル盤ジャケの貫禄、UK盤の魅力のひとつだと私は思いますし、
このしっかりした作りのジャケットもUK盤を集めたくなった要因の一つだったりします🎵

*

続いて付属品。歌詞カードとインナースリーブです。
歌詞カードは、記載されてる番号がそれぞれUKとUSで違うよね〜くらいしか違わないんですが、若干USの方が光沢があって 紙もしっかりした印象。そしてインナースリーブは、
それぞれ取り出し口のカットが違うのが見て取れます。写真だと分かりにくいかもしれませんが、紙質も若干異なります。

*

さてさて、お次はいよいよお楽しみの聴き比べ🎵

一番最初まず聞き慣れたUK盤を体内に取り込んでから、US盤を聴いてみよう!と思いまして、
まずはUK盤をターンテーブルに乗せて回したんですが…
何だかスピーカーから聴こえる音が
やたら良い!!( ゚д゚)✨✨
前から音は普通に良かったけど、こんな胸をすく様な気持ちの良い音だったっけ!?

…と記憶を辿っていくと、
嗚呼、そういえば新しいカートリッジ(レコード針)に替えてから初めて回したかも。
カートリッジとの相性が良かったのね、というか、
それだけ久しぶりに聴いたという事なのね(^^;
今付いているカートリッジは、前のDENNON DL-103に比べると細かな音の響きまで再現してくれる分、力強さが物足りないと思う時もあるのだけれど、
ジョージのソロ作品は、響き豊かで音使いが繊細なものが多いので、このカートリッジは向いているのかも。

…という訳で、この音のインパクトが強すぎて、この後USを聴いたけれど物足りないというか耳がUKの音を欲してしまった為、
後日改めて、聴き比べする事にしました(^^;

***

…で、数日後。
前回の失敗を踏まえ、まずは最初にUS盤から聴いてみます!


USオリジナル盤


〘Matrix〙
A面 : SMAS 1-3410-Z6
B面 : SMAS 2-3410-Z5
✲ CAPITOL ロサンゼルス工場生まれ

聴き比べ初日、UK盤を聴いた直後は音がこもって聴こえてしまったのだけれど、
改めて耳をリセットしてから聴いてみると全然こもってなんかおらず、音の鮮度も良くギターの音も爽やかで、オリジナルな貫禄を感じます。
またベースやバスドラの低音域が若干ラウド気味で、且つ良い意味音が丸いというか温かい音に仕上がってるので
それぞれの音がいい感じで上手く混ざりあってる感じ。

その雰囲気を例えるなら……素材の味がよく馴染んだ2日目のおでん🍢的な(笑)

という訳で、これはこれで大変美味しゅうございました🎵


UKオリジナル盤


〘Matrix〙
YEX917-4U / YEX918-2U
〘Mother&Stamper〙
1/GDD , 3/TP

とにかく音の鮮度が抜群。
ボーカルも非常に近く感じますし、
A面2曲目の「Sue Me,Sue You Blues」でのイントロのギターの音とか、本当に生々しくて凄いです🔥


また、US盤みたいに低音が強調されてる訳ではないんですが、そこはUK盤。
しっかり低音も出ていて、且つキレがあるので低音も爽快。
USが丸い温かみのある音だったのに対し、こちらは一音一音が粒だっているので、
楽器それぞれの音の輪郭がハッキリと伝わる分、
心地よいベースラインやバスドラの動きもダイレクトに伝わってきて、よりリズミカルに聴こえる気がします。

USも良かったけど、やっぱ私はUK好きだなあ〜🎵


と、LPの聴き比べが終わったのでこれでお終い!と思いきや、さに在らず(笑)

比べっこがあんまり楽しかったのと、そういえばこのアルバムからのシングル「Give Me Love」もUK&US両方あるじゃん!という事に気付きまして、
デザートタイム🍨にそのシングルも聴き比べちゃいます🎵
ちなみに曲はこういう感じ。
↓↓↓
という訳で、まずは

「Give Me Love」USオリジナル盤

〘Matrix / Run out〙
0 S-45-X48058-Z 3² 1862#1 / 0 X48069 1862 Z1#1
"0" CAPITOLジャクソンビル工場生まれ

さっきアルバムで感じた「低音ラウド気味」感が、45回転により更にパワーアップした雰囲気に仕上がってます。
そしてLPの33回転から回転数アップした分、音の解像度もあがったので高音域がより爽やかになり、LPよりも全体的に若干音がスッキリとした印象。
そして勿論LPよりも音圧は高いので、これは相当楽しい🤩🎵
LPに収録されてるのとは別物に聞こえます。
これはこれで全然有りなのです👍👍👍


そして〆は

「Give Me Love」UKオリジナル盤

〘Matrix〙
7YCE21724-1U / 7YCE21725-1U
〘Mother&Stamper〙
1/GH , 1/AM

もちろんこのシングルもUSシングル同様、LPより音圧高めで大変ご機嫌な音ですが、USとはひと味違った味わい🎵。

元々マザー&スタンパーの番号が若いというアドバンテージがありますが、それを抜きにしてもシングルの45回転パワーで音の解像度も上がり、
UKならではの鮮度抜群な音に磨きがかかってます。
一つ一つの音が何とも煌びやか✨
クラウス・フォアマンの歌う様なベースラインも、ジム・ケルトナーの繊細なドラムワークもより際立って、ウキウキが止まりません。

そしてなんと言っても、ジョージの声。
とても間近なんです!
うひょー、めちゃくちゃ幸せ〜
(*´︶`*)✨

*
UK盤、US盤、勿論それぞれ音の傾向というのはある程度あるのだけれど、そのレコードによってその具合が違ったりするのがまた聴き比べの醍醐味の一つ。
今回初めて聴いたこの「Living In The Material World」のUS盤。
私の好みは結局UK盤の方でしたが、思ってた以上にUSも良かったです。
UK,US共に、オリジナル盤ってやっぱり響きが豊かで良いな〜というのも再確認。
そしてそれらを比べることにより、今まで持っていたUK盤の良さというのも改めて見えてきて、本当に楽しい聴き比べでした🎵

「聴いてみなくちゃ、分からない!」
気分はEテレの大科学実験なのでした(笑)


***
【おまけ1】
外観を見比べた時に気になった、ジャケット裏の下側にある記述。

何でジョージのアルバムなのに、ドラマーの「ジム・ケルトナー・ファンクラブ」!?
しかも翼の様な、やたらカッコいいロゴ…と思って調べてみたら
ポールが同じ頃出したアルバム
.
Paul McCartney&Wings「Red Rose Speedway」
の裏ジャケの
↑↑↑
コレを揶揄してたのね😅
ジム・ケルトナー的にはどうだったんだろう(笑)
でも、こういう子供っぽいジョージも大好きです🎵

***

【おまけ2】

今日は珍しく水曜日なのに仕事がお休み。という訳で、せっかくなので予てより行ってみたかった月曜定休のお店で、お昼ご飯。どんとこいやー!な「どんとこい家」さんに出動です🔥
めっちゃボリューミー!美味しく頂きましたが、お腹パンパン。今日はもう晩御飯いらないです(笑)
…というのも理由がありまして。実はここに来る前、間違ってこのすぐ横の似た様な看板のお店に入っちゃったんです。眼鏡を忘れたのは痛恨のミス!で、注文したはいいけど「なんか違う」と気付きまして。でもせっかくここまで来たので、これが2軒目(^^;
思わぬ形でラーメンまで食べ比べになってしまったのでした(笑)
おしまい。

Living In The Material World (US)

https://muuseo.com/r0046/items/354

利右衛門

利右衛門(リエモン)です。
ビートルズとジョージ・ハリスンが大好きで、UK盤を中心にアナログレコードを集めてます。

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    グリーン参る

    2023/01/25 - 編集済み

    利右衛門さん、
    ジョージ・ハリスンファンなら知っていることなのかもしれませんが、なぜこのレコード盤の絵に「インドの皇族」のような絵が採用されているのでしょう。ご存知でしたらお教え頂けませんか。
    利右衛門さんがUK版、US版を入手されるのは、「私が同じ色、スタイルの靴のラスト(木型)違いを入手するのと似たような感じかなぁ」と勝手に思っております。

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      利右衛門

      2023/01/25

      私もヒンズー教については全然詳しくはないのですが、
      レーベル及び歌詞カードの表に描かれているのは、ジョージが傾倒していたインド・ヒンズー教のクリシュナ神です。
      日記では触れませんでしたが当時ジョージが物凄くインドそしてヒンズー教に前のめりだった時代なのもあり、
      このアルバム、内容的には相当宗教色の強いものとなってるんです。

      ちなみにこのレコード、盤中心、レーベル周りの無音地帯(ランアウトと言います)にも「HARE KRSNA」という刻印があり、意味合いとしては「ハリ神クリシュナよ!」という呼びかけの言葉。こんなんまで彫っちゃってる、インドLoveなジョージなのでした。

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      利右衛門

      2023/01/25

      そして、
      『「私が同じ色、スタイルの靴のラスト(木型)違いを入手するのと似たような感じかなぁ」』
      多分同じ感じだと思います(笑)
      パッと見同じに見えるかもしれないんですが、本人にとっては違うんです……伝わりにくいとは思いますが😅

      まぁ天国の母には「また同じもんばっかり買って!」と怒られる案件です(笑)

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      グリーン参る

      2023/01/25

      利右衛門さん、
      お返事ありがとうございます。これはクリシュナ神だったのですか。言われてみると顔も青いような‥‥。さすがヒンズー教の人気ナンバーワン神、男前ですね。そうか、ジョージはヒンズー教に傾倒していたのですね。よくわかりました!

      『パッと見同じに見えるかもしれないんですが、本人にとっては違うんです……伝わりにくいとは思いますが』
      いえ、皮膚感覚として実によく分かります(笑)。「こんな時にボンと出てくんなよ」というタイミングで、そうした品に遭遇することもありました。でもそんな時には「向こうが俺に会いに来たんだな」と割り切ってゲットします!

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      利右衛門

      2023/01/25

      『「向こうが俺に会いに来たんだな」』
      おおおおおー!名言キタ━(゚∀゚)━!

      何故か探してるアイテムって、状況厳しい時に出てきたりするんですよね(笑)
      でも中古市場は一期一会なので、この期を逃したら…と思うと、私もつい買ってしまいます(^^;

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    MATHEW STREET 1962

    2023/01/27 - 編集済み

    Jim Keltner Fun Clubの表示は、この頃、未だGeorge HarrisonのファンクラブHarrison Allianceができていなかったのか、または、George Harrison得意のジョークでしょうか。

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      利右衛門

      2023/01/28

      ジョージのファンクラブがあるんですね。知りませんでした😳

      あのWingsチックなロゴからするに、私はジョークなんじゃないかと思ってますが、
      ちなみに「Jim Keltner Fun Club」というのは実在する組織なのですか?

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      MATHEW STREET 1962

      2023/01/28

      Jim Kelter Fun Clubは、こちらです。

      https://www.facebook.com/people/JIM-KELTNER-FAN-CLUB/100063123314579/?locale=ja_JP

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      利右衛門

      2023/01/28

      ありがとうございます。
      ファンクラブあるのですね!
      ひとまずフォローさせて頂きました🎵

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