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犬と猫どっちも飼ってると毎日たのしい
漫画家の松本ひで吉(女性)による、犬くんと猫さまとの日常を描いたエッセイマンガです。2ページから数ページの話が続いていて現在まで7巻刊行されています。 人間が大好きで誰にでも愛想を振りまく犬くんと、常に悪だくみを考えてそうな凶悪な顔の猫さまとの対比が面白く、ひとつの出来事に「犬くんはこうだけど猫さまはこう」という感じで猫さまがオチに使われる事が多くて楽しい。天真爛漫な犬くんと実はツンデレな猫さまの姿にほっこり癒されます。 ツイッターで発信されたものを纏めて書籍化したものですが、一昨年あたりで「不定期更新」となっています。そのお知らせがあって間もなく犬くんが旅立ち、今年猫さまも犬くんのところへ・・・(泣) このマンガを知ったのは偶然で、初めて見た時から犬くんと猫さま両方とも10歳を超えた老犬、老猫だというのがちょっと気がかりでしたが、リアルタイムではなく順不同で見ていたため著者からのお知らせも後追いで知りました。松本女史は「この世界の決まりなので」といつものように淡々と描かれていますが、読んでる側としては却ってそれが胸に来ます・・・ ふたりとも相も変わらず向こうで元気にじゃれあってる姿も描いてくれてるのでちょっと安心しました。 現在の松本さんは結婚、出産を経て新しい生活を送っています。ご主人の飼い猫ガーラさん(♀)は猫さまとはまた違った性格で、それに加えて赤ちゃんも加わった日々。更に犬くんと猫さまと一緒に飼っていたトカゲちゃんまでいて、これからもわちゃわちゃした生活が続いて行くと思います。 #犬 #猫 #エッセイ
講談社 松本ひで吉オマハルゲ
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週刊ぼくらマガジン 71年6号
70年代に東映で「スパイダーマン」が制作されましたが、その十年も前に池上遼一による日本版のマンガがありました。これは比較的有名ではないかと。それ以外に日本版が連載されていたのが「ハルク」です。アメコミの日本版って昔からあったんですね。 ぼくらマガジンで有名な連載作品を二つ。ひとつは二度映画化された平井和正原作の「ウルフガイ」、もうひとつはこの号には掲載されてませんが永井豪の「ガクエン退屈男」。特に後者は後の「バイオレンスジャック」へ繋がる世界観の作品でした。 う~む、どれも渋いですw #ぼくらマガジン #永井豪 #ハルク #ウルフガイ
講談社 1000円? 神保町オマハルゲ
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週刊ぼくらマガジン 70年49号
巻頭の、世界で目撃された恐竜という昭和の時代らしい特集記事に続いて、表紙にもおどろおどろしく描かれている赤塚不二夫の「死神デ~ス」。これはインパクトあります。 交通戦争や公害によって地獄の人口が増え過ぎてしまい、落ちこぼれの死神デ~スが「死亡予定者を死なないように助けろ」と、死神としては屈辱的な任務を帯びて地上に派遣される…というお話。でも結局は毎回ライバルの死神に邪魔されたり、デ~スのせいでなくとも助ける相手は死んでしまい、罰を受けるんですね。しかも本人ではなく地獄にいる両親が、です。毎回両親に申し訳なくて咽び泣くデ~ス 。 最後は両親から縁を切られて、楽しそうにしている両親の写真が送られて来てまた泣いて終わり、というなんともブラックな展開w これって、後に人気になる古谷三敏の「ダメおやじ」の原型となったマンガではないかと思ってるんですけどね。 #ぼくらマガジン #赤塚不二夫
講談社 1000円? 神保町オマハルゲ
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週刊ぼくらマガジン 70年13号
ぼくらマガジンの続きです。 少年誌だけあって野球漫画やホラー漫画もありました。野球漫画は「マウンドの狼」。「巨人の星」の亜流みたいな作品で、魔球も登場します。「エコエコアザラク」の古賀新一氏の読み切りホラー「妖館のふえ」は前後編です。 #ぼくらマガジン #週刊誌
講談社 1000円 神保町オマハルゲ
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週刊ぼくらマガジン 69年50号
ぼくらマガジンの続きです。 忘れてましたが「ハクション大魔王」も連載されてたんですね。新たな発見でした。もう一作は昨年亡くなったジョージ秋山氏の「どくとるナンダ」。江戸時代を舞台にした人情喜劇ですけど、こちらも覚えてませんでした。 ページを捲っていたら「東宝チャンピオンまつり」の広告が載っていました。懐かしい! #ぼくらマガジン #週刊誌
講談社 1000円オマハルゲ
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週刊ぼくらマガジン 70年7号
ぼくらマガジンの続きです。 短期連載だったと思いますが永井豪の「怪傑ウルトラ=スーパー=デラックスマン」。無理矢理なネーミングですねw 一応ヒーローものです。驚くのは藤子不二雄さんも「ウルトラ・スーパー・デラックスマン」というほぼ同名のマンガを他で描いてるんですね。こちらは「ラーメン大好き小池さん」がスーパーヒーローになる話ですが、どうして同様なタイトルが存在するかは不明です。 三回という短い中で戦争の愚かさを描いた「おお!大戦争」。今回は初回で、第一次大戦を舞台にロシアの純粋な少年兵が怪物を退治する思いで戦場で散って行きます。次回は敵国のドイツの頭の弱い兵士が戦争をよく知らずに戦場へ行き、最終回で二人の最後が描かれます。作者のあすなひろしという人は個人的に好きで、このマンガは特に印象に残っています。 最期にこの時期の少年誌によくあった特集記事を。当時の社会を皮肉った感じです。“交通戦争”というのが当時らしいですね。 #ぼくらマガジン #週刊誌
講談社 1000円 神保町オマハルゲ
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週刊ぼくらマガジン 70年37号
ぼくらマガジンの連載作品をまたご紹介。 まず“あの”さいとうたかを氏の「バロム1」。後に実写化されますがTV版の仮面タイプと違い、原作ではスーパーマンの様に顔が出ていますね。ストーリーもドルゲは出て来ますが、人間や動物を操る悪の象徴の様な実体のない存在。従ってドルゲ魔人も登場しません。 もう一作「かんごく島」。絶海の孤島で次々に登場人物が殺されていくという「そして誰もいなくなった」みたいなミステリー。毎回最後のページに描かれた登場人物が一人ずつ黒枠になって行くというのが印象に残っています。 #ぼくらマガジン #週刊誌
講談社 1000円 神保町オマハルゲ
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週刊ぼくらマガジン 創刊記念4号
創刊間もない時期のぼくらマガジンです。連載の目玉は何と言っても「タイガーマスク」でした。昭和40年代の雑誌らしく、「絵物語」(作画担当は知る人ぞ知る石川球太)や「世界のふしぎ50」などという特集記事も載っています。 他の連載もちらっとご紹介。平井和正・桑田次郎の「エイトマン」コンビによるSFアクション「デス・ハンター」。原作は平井氏の「死霊狩り」。そしてこれも結構有名だと思います藤子不二雄の「モジャ公」。 表紙裏の広告が田宮模型のアポロのプラモ。60年代はまだキャラクター物も含めこういうジャンルも発売してたんですよね。 #ぼくらマガジン #週刊誌
講談社 1000円 神保町オマハルゲ