-
SGスペース・ヨーロッパ SG Racing SPACE EUROPE made in italy
SGレーシング スペース・ヨーロッパ イタリアの名門SGレーシング最後の1/8GPレーシングです。 SGは1984年にコロンビアMk4で世界初の4駆4独カーを発表し1/8GPレーシング界を一気に変貌させましたがシャフトドライブという特殊な構造に限界があり1985年の世界戦では後続の他社ベルトドライブの4駆4独マシンの後塵を浴びることとなりました。 1987世界戦に照準を合わせてSGもベルトドライブ4WDマシンを開発したものがスペースです。しかしながらサーパントクワトロとアソシRC500の熾烈な頂上戦争に一矢報いることなく消えて行ったマシンでした。 構造的にはフロントの大幅にレイダウンされたダンパーが目立ちます。ダンパーは大容量が採用されておりダンピング効果は大きいものとなっています。当然2スピードミッションが搭載され基本性能は他社に引けを取っていません。サスアームなども一新されジオメトリーも刷新されました。ホイールのクイックチェンジ機構は独自のもので複雑で信頼性の関係から採用するメーカーはありませんでした。 このスペース・ヨーロッパにて伝統あるSGレーシングの幕は下りました。寂しくも栄枯盛衰が激しい1/8GPレーシングの世界の儚さを伝える一台です。
1/8GPレーシング SG レーシング 1987motonica-mania
-
アソシエイテッド RC-200 Assciated RC-200 made in USA
アソシエイテッドRC-200(1978) 舶来品の代名詞であるアソシの2代目1/8GPレーシングです。 初代レーシングのRC-100は世界初の1/8GPレーシングであり1977世界戦の初代チャンプでした。 サス機構もデフも持たない時代のマシンですがこの時すでにFRPのシャーシロールに着目しスリムなメインシャーシ構造を取り入れていました。またRC200ではアジャスタブル構造のクラッチも試されており従来スプリングレートのみで調整していたものを任意調整可能でした。 1979年の第2回大会ではファイナルに5台送り込んでおり優勝はPBに譲っていますが王者として君臨していました。 当時アソシは1ドル360円の固定相場であり高嶺の花で子供には全く手の届かない憧れでした。片田舎では実物を見たこともありませんでした。
1/8GPレーシング アソシエイテッド 1978motonica-mania
-
アソシエイテッドRC300ファクトリーB ASSOCIATED RC300factory B made in USA
アメリカ アソシエイテッド社のRC300です。 アソシエイテッド社は1/8GPレーシング最古参のメーカーで世界戦の初代チャンプメーカーです。 創世期のフラットパンカー時代には常に先進的な設計を行い常にトップをリードしてきたメーカーです。 RC300はアソシ最後のフラットパンとして熟成を重ねた集大成ともいえるマシンでした。 積極的にシャーシロールを活用しフラットパンとしては非常にしなやかな走りを極め、このファクトリーBでは当時最先端のボールデフを搭載していました。 アソシ独特のクリーム色の樹脂パーツやホワイトFRPによって独特の雰囲気を持つアメ車です。 エンジンは扱いやすさを優先しOS21FSRとしています。 ボディはアソシのフェラーリ365GT4BBでNARTカラーに仕立て上げた逸品で大変気に入っています。 1/8GPレーシングはレース前提のカテゴリーでボディは消耗品&タイムアップのパーツでした。 しかしながらその大きさからスケール感のある塗装をすると非常に映える素晴らしいカテゴリーです。空力の為にデフォルメされていますが頑張って塗装とディティールアップすればなかなかのものになりますのでお気に入りのボディが手に入ったら1/8スケール道を極めるべく頑張っています。
1/8GPレーシング アソシエイテッド 1980motonica-mania
-
アソシエイテッドRC500 2WD ASSOCIATED RC500 2WD made in USA
1981年に訪れた4インディペンデントサスカーの波は各社ニューモデルをリリースしました。 イギリスのAMPSラピアーを皮切りにPBアルファと続きます。 その中でアソシも4独サスカーをフルモデルチェンジで投入しました。 この時代のサスカーはまだ手探りでメインシャーシはFRPを採用しシャーシロールも積極的に活用していた時代です。 他社はトーションスプリングが大半でしたがアソシは最初からコイルオーバーダンパーを採用しています。フロントの交差したダンパーレイアウトもアソシならではでした! このRC500はまだ走行させたことはありませんが、当時一世を風靡したイタリアンパワーであるOPS3.5レーシングエンジンが搭載されており2WDということでかなりのじゃじゃ馬だと思われ躊躇しています。 マフラーはマッコイのミニパイプで決めています。 このモデルは1/8GPレーシングのエポックであった4独サスカーの初期モデルとして存在しますがたった2年で4駆4独の時代が訪れ更に進化を遂げていく過渡期のマシンといえます。 フラットパンシャーシから一気に複雑化したシャーシ構造は今見てもゾクゾクします。 私が4駆4独マシンが好きな理由がここにあります。 時代を感じさせるアソシ伝統のクリーム色のナイロンパーツもたまらないものです。 ボディは稀代の名作PARMA製のエルフィンカンナムです。
1/8GPレーシング アソシエイテッド 1981~82motonica-mania
-
オペルカリブラDTM サーパント・マイケルモディファイ
サーパント オペルカリブラ マイケルモディファイ 当時はやっていたドイツのツーリング選手権(DTM)のオペルカリブラがモデルです。1/8レーシングボディの多くはスポンサーデカールも全くなく自分でオリジナル塗装するのが基本です。 このボディはプロペインターの手によるものです。どちらかというとDTMというよりはナスカーっぽい感じですが非常に美しい仕上がりです。 GTボディはまったり走行することが多いのでこのような素晴らしいカラーリングされたボディがたまにあります。 走行フィールは当然まったり系です。これは中古で譲り受けたものですがGTボディは主に耐久レースなんかによく使われましたのでルーフに大きな穴がぽっかり空いてますね!これは燃料給油用です。 結構使い込まれたボディですがエキスパートが使用していますと大きな破損はありません。私が使えばすぐにボロボロになってしまいそうです。
1/8ボディ サーパント 1999motonica-mania
-
サーパント エクセル serpent EXCEL made in netherland
マイケル・サルベンが設計を担当した最初のマシンです。 サーパント2台目の’95世界戦制覇という金字塔を打ち立てたエクセルですがここで現在に続く1/8GPレーシングのエポックが採用されます。 それはセンタックス・クラッチで従来の遠心クラッチとは異なるコンセプトで設計されておりミートタイミングを自由に調整できるものとなりました。 前設計者のロン・トンの構想を具現化したものでした。 センタックス・クラッチはドライバーの走行フィールに合わせて調整が可能でありまた、搭載エンジンの特性にも合わせることができます。素早くつながり素早く切れるというレスポンスは飛躍的にレーシングエンジンのパワーを引き出すことに成功しました。 その他でもスプリントからシャーシ全体がフルモデルチェンジされました。 一部汎用品を除きほぼすべてのパーツが新規設計されています。 サスアームはこの時点ですでにフルアジャストとなり条件に合わせたセッティングが可能となっています。 ・前後キャンバー ・前後トー角 ・前後車高 ・アジャスタブルスタビライザー これまでのマシンのセットアップはタイヤ硬度・ダンパーオイルやスプリングレートのみのセッティングでしたが路面状況に合わせた調整が可能となりました。 エクセルは1995年の世界戦にてファイナルに10台中8台を送り込みました。BMTの4連覇を阻みこの年は王者コラーリもエクセルを駆って優勝しています。コラーリは自国イタリアにこだわりを持っていましたがエクセルの性能を認めサーパントワークスに移籍していたということです。 設計者サルベンも自らエクセルを駆り堂々の2位を獲得しています。 サーパントエクセルはサーパント社の黄金期の始まりのマシンとなります。
1/8GPレーシング サーパント 1995motonica-mania
-
サーパント ベクター スペック99 serpent Vector spec99 made in netherland
サーパントベクターはエクセルに続くMサルベン設計の第2弾です。 エクセルでの世界制覇に引き続き1997世界戦を制した名車です。 エクセル同様に近代1/8GPレーシングの基本を作ったマシンです。 これ以降に発売された1/8GPレーシングのほとんどがベクターの派生 モデルといわれたほどの影響力を持っていました。 当時BMTを輸入していたタミヤワークス(TRF)が自社の扱うBMTを捨ててベクターで世界戦出場していた逸話もあります。 ベクターはエクセルに比べより軽快な動力性能を引き出せるように設計され マイナーチェンジではなくパーツ互換がほとんどないフルモデルチェンジ されました。 ベクターもまたすさまじい数のオプションパーツやバージョンが存在しました。 このモデルは99スペックでまさに全盛期のマシンとなります。 当然発売台数は膨大でレア度は低めです。 1997年 優勝(ファイナル6台進出) 1999年 2位( 〃 〃 )
1/8GPレーシング サーパント 1999motonica-mania
-
サーパント ベクターNT serpent VECTOR NT made in netherland
サーパントVETEQがマニアックすぎてユーザーのサーパント離れが顕著となりベクターの構造に戻したモデルです。 フロントにはインボードサスペンションを残しシャーシも特殊形状としましたが安価でよく走る国産車に移ったユーザーを戻すことはできませんでした。 サーキットではエキスパートに見放されたVETEQの廉価版としての位置づけとなってしまいサーパント崇拝者が孤軍奮闘していたモデルです。 それでも全日本選手権ではファイナルに進出していましたので基本性能は問題なかったものと思われます。2000年代に入り国産メーカーのマシンが台頭しパーツの価格が圧倒的に安いため爆発的にユーザーを増やしました。 サーパント暗黒時代の突入です。 ベクターの出来が良すぎたため結局大きなリファインが出来ず(VETEQ除く)遅れてしまったということでしょう。
1/8GPレーシング サーパント 2002motonica-mania
-
サーパント 835 1/10racing 235mm Made in netherland
1/8レーシングをサイズダウンしエントリーユーザーを獲得する目的で設定されたカテゴリーでしたが最終的には世界戦が実施されエントリーユーザーどころかエキスパートレーサーの温床となり結局1/8レーシングに統合されました。 サーパント835は1/10レーシングの最終形として君臨し先代インパクトのウィークポイントを完璧に修正した集大成のマシン。 現在ではカテゴリー消滅により消耗品であるタイヤとボディの調達が難しい。 とくに鮮度が重要なスポンジタイヤは当時物の手配が困難で思い切り走らせることは年々難しくなっています。
1/10GPレーシング サーパント 2009年 オランダmotonica-mania
-
サーパント VETEQ serpent VETEQ made in netherland
サーパントVETEQです。 エクセル・ベクターで2大会連続で世界戦を制覇したMサルベンが 2001年世界戦に向けまたフルモデルチェンジを行いました。 サスアーム以外は別物となるこのマシンはさらなる1/8GPレーシングの 構造変化を促す起爆剤として投入されました。 VETEQの新機軸 ・前後プログレッシブインボードサスペンション 1/8GPレーシングで前後採用は唯一無比で見た目以外にも レバー比によりレートか変化するプログレッシブサスペンション ・低重心モノコックシャーシ これまで名ばかりのボックス構造シャーシは多数ありましたが 本当の意味でエンジンブロックをシャーシ構造体に組み込んだ モノコックです。重量物であるエンジンをほぼシャーシ底に フラットに搭載できた唯一のマシンです。 ・低重心燃料タンク メカデッキ下に大半を埋め込む特殊形状タンク。初期型は供給に 不備があり後にリファインされました。 このように様々な新機軸を搭載したVETEQですが複雑な構造 による整備性の悪さやスーパーエキスパートオンリーの性能が 災いしサーパントのユーザー離れが発生しました。 ライバルは皆ベクターの派生マシンにて頭角を現していた時代でした。
1/8GPレーシング サーパント 2001motonica-mania
-
サーパント950 serpent950 made in netherland
サーパント950 エクセルからベクターに続くサーパント伝説を託したVETEQが結果的にユーザー離れを招いた。皮肉にも国内ライバル達はベクターの構造を踏襲したライトウェイトマシンで1999年の無限MRX2を皮切りに世界戦を席巻していきました。 サーパントはベクターの正常進化版として950を投入しリアサス回りの大幅リファインとフロントには新機軸としてロールセンターの調整機能を盛り込みました。カーボンプレートをシムとして厚みによってセットアップするものでしたが実車よりも大きく影響を受ける模型での効果は絶大となりました。 サーパントは常に自前のワークス体制を引きドライバーの変動はありませんが950をもってしても王者コラーリにストップがかけられず2003年からの京商エボルバの連覇を許すことになります。 950は見た目にはコンベンショナルな1/8GPレーシングですがフロントのアルミブレースはロールセンターをアジャスタブルにするためにアッパーデッキがフロントバルクに接続されておらずその部分を補強するためのものでした。
1/8GPレーシング サーパント 2003motonica-mania
-
サーパント950R serpent950R made in netherland
サーパント950R 2005年世界戦に照準を当て950をリファインしたモデルです。 リアに引き続き97年から使用していたベクターのサス周りを一新しより強度アップを図りました。ロールセンター機能はそのまま踏襲されメカデッキではスロットルサーボもレイダウンされ低重心化が図られています。 受信機バッテリーは当時のトレンドで単4サイズのコンパクトなものになっていますが高性能サーボへの供給としては不十分なものとなっていました。 サーパントはこの950Rまでが完全自国生産マシンとなります。 ナショナリズムがしのぎを削る1/8GPレーシングの世界においてオランダの威信をかけて戦った最後のマシンといえます。
1/8GPレーシング サーパント 2005motonica-mania
-
シェファード・ヴェロックスV8 made in Germany
VELOXはロバート・ピーチが設計を担当しリアアクスルの軸上に大径のブレーキディスクを搭載し長丁場のレースでも安定したブレーキングが特徴 ドイツ製らしく質実剛健な作りで精度も高い。 2015年には世界を制し未だ進化を続けているマシン。 しかしながら海外製の宿命かパーツの価格が非常に高い。
1/8GPレーシング シェファード 2011motonica-mania
-
トヨタGT-one 2000年 HPI製
トヨタGT-One HPI初の1/8GPレーシングであるプロシードの開発に合わせて当時はローラ一択でしたがスケール感満点なGT-Oneをラインナップしました。1/8ボディではまずなかったフルスポンサーデカールまで付属したものです。 ディティールも非常によくHPIの答えを見ました。 走行性能はやはりローラには及ばず1/8独壇場であるインフィールドでフロントのダウンフォースが少なくペースが上がりませんでした。しかしストレートでは恐ろしいほどの伸びを見せましたのでどちらかというと高速型ボディという位置づけでした。 当然レースで使用する選手はおらずあくまでスケール感を重視するものとなりセールスはごく一部にとどまりました。 少し非力なエンジンを使用しますと非常に気持ちよく走行が可能でよく走らせていました。バトルしなければスポーツ走行は十分可能でスケール感は格別非常に楽しい一枚です!!
1/8ボディ HPI 2000motonica-mania
-
バートン サーパント スプリント6000 BARTON serpent SPRINT6000 made in netherland
バートン時代のラストモデルとなるスプリント6000です。 クワトロからのフルモデルチェンジで現在の1/8GPレーシングのスタイルはほぼこの時代に作られたといっても過言ではないモデルです。 そんなスプリントではありましたが1989年の世界戦ではBMT891とランベルトコラーリのコンビの牙城を崩すことができませんでした。 国内でも人気を2分していましたがスプリントの方が多かったように思います。 このマシンはスプリントの前期といえるロングホイールベース仕様となります。 搭載エンジンはSパワーです。サーパントがエンジンまでピコにOEMさせていた時代で同社の勢いを強く感じるところでもあります。
1/8GPレーシング バートン サーパント 1989motonica-mania