2022年日本GP 鈴鹿サーキット

0

2022年日本グランプリは、F1世界選手権第18戦として10月9日に鈴鹿サーキットにて2019年以来、3年ぶりに開催。

スタートセレモニー
内閣総理大臣の岸田文雄が出席、日本のレースイベントでの現役首相の出席は初。
国歌独唱は歌手・声優の水樹奈々が務めた。

フリー走行
FP1
2022年10月7日 12:00
トップはフェルナンド・アロンソ。朝から雨模様でセッション開始時には弱まったものの、コースの各所で水が溜まっていた。雨用のタイヤのセット数も限られるため、わずかな周回に留まったチームも見られた。セッション終了後にミック・シューマッハがダンロップの先でクラッシュした。
FP2
2022年10月7日 15:00
トップはジョージ・ラッセル。2位にルイス・ハミルトンが続き、メルセデス勢が1-2とした。FP1でクラッシュしたシューマッハはモノコックに損傷が見られたため、このセッションは欠場した。
2023年仕様のタイヤテストは降雨により実施されなかったが、セッションは90分間で行われた。
セッションを中断するような出来事はなかったが、ニコラス・ラティフィがシケインのターンインの場所を間違え、西コースのショートカットへ進入する場面が見られた。
FP3
2022年10月8日 12:00
トップはマックス・フェルスタッペン。この週末で初めてのドライコンディションで行われ、予選もドライと見られていたため、セッション開始と共に全車がコースへと出て行った。

予選
2022年10月8日 15:00
ポールはマックス・フェルスタッペン、シーズン5度目、通算18回目の獲得。2番手にシャルル・ルクレール、3番手にカルロス・サインツとフェラーリ勢が続いた。
Q1ではブレーキにトラブルを抱えたピエール・ガスリー、ケビン・マグヌッセン、ランス・ストロールとウィリアムズ勢が脱落。
Q2ではガスリー同様にブレーキにトラブルを抱えた角田裕毅やアルファロメオ勢、マクラーレンとハースが1台ずつ脱落した。
Q3では、1度目のタイム計測でフェルスタッペンが最速タイムを記録。最終のタイム計測で更新とはならなかったが、フェラーリ勢もこれを上回ることは出来なかった。1アタックとなったセバスチャン・ベッテルは、インラップ中に日本語で「ありがとうございます、スズカ」と無線で伝えた。
結果
1マックス・フェルスタッペン レッドブル-RBPT1:29.304
2シャルル・ルクレール フェラーリ1:29.314
3カルロス・サインツ フェラーリ1:29.361
4セルジオ・ペレス レッドブル-RBPT1:29.709
5エステバン・オコン アルピーヌ-ルノー1:30.160
6ルイス・ハミルトン メルセデス1:30.261

決勝
2022年10月9日 14:00
全車がスタートタイヤにインターミディエイトを選択。ヘアピンの立ち上がりでカルロス・サインツが単独のクラッシュにより、アレクサンダー・アルボンがマシントラブルによりそれぞれリタイアした。
その後、天候悪化により赤旗中断となった。なお、この際の事故車両の重機による処理に関し、ピエール・ガスリーが同様の天候だった2014年のレースでのジュール・ビアンキの事故における状況と類似していたとして抗議している(ガスリーはこの赤旗時の速度違反でレース後にペナルティを受けている)。
14時50分にSC先導下でのスタート予定だったが延期となり、16時04分に“16時15分にレース再開”の表示がされた。
全車がウェットタイヤを装着し、6周目にレース再開となった。セバスチャン・ベッテルなどがインターミディエイトへ交換、1分39秒台で周回したことから各車もそれに続いた。
フェルスタッペンは22周目時点で2位以下に20秒以上の大差をつけ、28周を走りきって初優勝を飾った。ルクレールとペレスによる2位争いは最終周まで続き、ルクレールは最終シケインをショートカットしたものの2位でゴール。しかし、レース後にショートカットしたことに対し5秒のタイムペナルティが課せられたことにより、ペレスが2位、ルクレールが3位となった。この結果により、ドライバーズ選手権において2位以下に112ポイント以上の差をつけたため、フェルスタッペンのドライバーズタイトルの2連覇が決まった。
レース結果
1マックス・フェルスタッペン レッドブル-RBPT3:01:44.004
2セルジオ・ペレス レッドブル-RBPT+27.066
3シャルル・ルクレール フェラーリ+31.7631
4エステバン・オコン アルピーヌ-ルノー+39.685
5ルイス・ハミルトン メルセデス+40.326
6セバスチャン・ベッテル アストンマーティン・アラムコ-メルセデス+46.358
13角田裕毅 アルファタウリ-RBPT+75.599
追記
フェルスタッペンのタイトル獲得について
当GPはレース開始からの「3時間ルール適用により28周(52.8%)で終えたことから、フェルスタッペンも含むレース関係者やファンなど多くの人々がこのシーズンから導入されたレース距離に応じた新しいポイントシステムにより、優勝のフェルスタッペンが19ポイント、2位のペレスが14ポイント、3位のルクレールが12ポイントをそれぞれ獲得し、タイトル争いが次戦に持ち越されたと考えていた。しかし、新しいポイントシステムの文言は“決勝レースが中断され、再開出来なかった場合”と限定されており、チェッカーが振られレースは終了したことからレース距離に応じたポイントシステムは適用されず、フルポイントが付与された。

Default