幻の黄色版・ブルマァク・スタンダード・シュガロン
初版 2020/04/03 06:14
謎だらけのブルマァクのシュガロン。
ブルマァクの『帰ってきたウルトラマン』の怪獣ソフビの中でも入手がちょっと手こずるのがこのシュガロン。
ブルマァクのシュガロンには3つのタイプがあるというのが定説だった。
それは次の通り。
1、赤成型色のスタンダードモデル
2、黄色成型色で左手にマグネットがついたブリキのMATカーを持たせることができるタイプ
3、ブルマァクの廃業後に円谷エンタープライズから少数販売された黄色成型のタイプ。(通称、エンプラ版)
ところが、もう一種類存在すると言われている第4のシュガロンがある。エンプラ版と同じ彩色パターンで、ブルマァク時代後期に販売されていたものというものである。
磁石が欠損しているとか、個体差はあるけれども、黄色のマグネット・シュガロンはかなり出回っている。しかし、スタンダードな赤のシュガロンはあまり出てこない。それ以上にスタンダード黄色シュガロンは出てこない希少な存在。
黄色は当時はなかったと思われていたが、実はあったという説が今では有力。
エンプラ版とは色も似ているので、どちらがブルマァク版で、どちらがエンプラ版かを判断するのは難しい。
だから、ブルマァク黄色スタンダード・シュガロンも円プラの中に数えられている可能性もある。
最近では、その辺の区別も無くなってきて円プラ版も単にブルマァクと呼ばれるようになってきた。特に海外コレクターと話していると、シュガロンに関しては円プラもブルマァクも区別がなくなってるようだ。
写真はそのブルマァク黄色整形色バージョンの個体。
赤シュガロンと並べてみた。
エンプラ版との違いは、成型色の黄色が若干明るいこと、緑の吹き付けが少ないこと。
この特徴は同時期のマグネット付きの黄色シュガロンに付合するので同時代のものと見て差し支えないのではないかと思う。
怪獣ソフビ考古学は全く悩ましくて、時々誰も見たことがないようなアイテムが出てきたりする。
そのたびに論争が起きるけれど、贋作だ新発見だと意見が分かれる。
このシュガロンについてもはっきりブルマァク版と確証があるわけではないので、まあ、自分がそう思っていればそれでよし位に思っておくのが良いかなとも思う。
要は時代がいつのものであろうと、自分が気に入っていればそれで良いのかもしれない。
このシュガロン、気に入ってます!^-^
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