Moonlight Surfer/かとうれいこ

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ちょっと箸休めを。
かとうれいこの3枚めのシングル、1991年10月23日発売。
この変な仕様、伝わりますでしょうか。
まず画像1が表1にあたるのは間違いないと思うんですが、普通プラトレイは表1の紙の方じゃなく裏ジャケの紙に貼り付けられてるはずなんです。
でもこのシングルは逆なんです(画像4参照)。

そして次に裏ジャケ(画像2)を見てほしいんですが、
普通A・B面(この言い方も死語ですが)それぞれのイメージでジャケを撮影する場合、もちろん表はA面のイメージになりますよね?
でA面「Moonlight Sufer」(画像1)B面「ステキなことだと思うから」(画像2)を見比べてみて下さい。
曲を聴いてもいないのに無茶な質問だと思いますが、どう見てもイメージ逆じゃないですかね?
タイトルの字面だけ見ると明らかに逆なんですが、しかし歌詞を読むと何となくそれも分からなくなってくる。要はバーコードとかの情報の記載がなければどっちが表か裏かよく分からない仕様になっているんです。

この2曲、Aはアデランスの、BはコンドルというトラックのCMタイアップだったらしく、もう完全な邪推でしかないんですが、
両A面にはできないが、この2曲の間で明確な差を付けたくなかった、その辺を少しでもうやむやにしたい何らかの事情があったんじゃないでしょうか。
そう思えば表1にはハッキリとC/Wと書いてあるのに、裏はMoonlightが先にきてるとは言え何となく並列っぽい書き方をしていて、曲名の下にそれぞれのタイアップ商品名が。
こんなただでさえ紛らわしい作りに裏がグラビアアイドルかとうれいこのボディコン姿となると、勘違いか意図的にか裏表逆に陳列しちゃう店舗の人もいたんではないでしょうか。
そしてそれこそがこの奇妙な仕様の真の目的だった…

迷い言ばこの辺にして、表題曲?はPANTA作の石川セリのカバー、これがアデランスのCMソングとかもう最初から最後まで冗談みたいなシングルですね。
カップリング?の作詞はSMAP作品での天才の仕事でお馴染み戸沢暢美です。そもそもそれが聴きたくてこのシングルを買ったのでした。長々と書いてやっとたどり着きました。内容は彼氏や恋人に会わずに週末をひとりで自分らしく過ごすのは「ステキなことだと思うから」という曲でした。
当時はそんな普通の事を歌にするのにもこれほどステイトメントじみたトーンにならざるを得ないほど、女性の自立性というものが認知されていなかったのだろうか?本当に?てな感じでした。

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