8mmカメラ用広角レンズ選手権 6.5mmスタンダードクラス

初版 2024/03/13 20:20

 8mmムービーカメラ用の広角レンズはデジカメQ-S1(撮像素子サイズ 1/1.7型)では周辺部に暗角(ケラレ)がでます。その程度がどんなものか?を記録しておきます。

 レンズ本来は8mmフィルムのフォーマットをカバーできさえすればよく、設計保証の外側を比較するということになります。レンズ設計者的には ’そんなん知らんがな’ というべき領域です。レンズの本質的な評価ではないということ、念のため。

撮影条件

 カメラQ-S1、アスペクト比4:3

 遠景定点(散歩コース中の人気のない場所)

 日時は不特定(季節、天気、時間帯で絵の印象は違いますが、あくまで暗角量の比較)

 しぼり値f4(開放ではあやうい絵になるものもあり、少し絞ったf4で統一)

 フードなど脱着できるものは全て脱いだ状態(フレアやゴーストは気にせず、あくまで暗角量の比較)

6.5mmスタンダードクラス(6.5mm-f1.9前後と定義)エントリー

 ・ANGENIEUX RETROFOCUS 6.5mm-f1.8

 ・ARCO CINE-ARCO 6.5mm-f1.8

 ・ARCO CINE-W. ARCO 1/4inch-f1.8

 ・CANON C-8 6.5mm-f1.8

 ・DALLMEYER WIDE ANGLE 6.5mm-f2.5

 ・Nippon Kogaku Cine-NIKKOR 6.5mm-f1.9

 ・Nippon Kogaku Cine-NIKKOR C 6.5mm-f1.9

 ・Olympus Cine-Zuiko 6.5mm-f1.8

 ・Schneider-Kreuznach Cinegon 6.5mm-f1.9

 ・SUN OPT. Sun WIDE ANGLE 6.5mm-f1.8

 ・TAYLOR-HOBSON PELOTAL 6.5mm-f1.75

 ・TAYLOR-HOBSON TAYTAL 6.5mm-f1.75

 ・WOLLENSAK WIDE ANGLE CINE RAPTAR 6.5mm-f1.8

 ・ZEIKA OPT. Wide Angle Cine ZEIKA 6.5-1.9

 ・ZUNOW Opt. Wide ZUNOW Cine 6.5mm-f1.9

結果 ケラレ度合いを6段階(ケラレ小S~Eケラレ大)でグループ分け

 Sグループ TAYLOR-HOBSON TAYTAL 6.5mm-f1.75

 Aグループ ANGENIEUX RETROFOCUS 6.5mm-f1.8

        SUN OPT. Sun WIDE ANGLE 6.5mm-f1.8

        TAYLOR-HOBSON PELOTAL 6.5mm-f1.75

 Bグループ   ARCO CINE-W. ARCO 1/4inch-f1.8

        WOLLENSAK WIDE ANGLE CINE RAPTAR 6.5mm-f1.8

 Cグループ CANON C-8 6.5mm-f1.8

        Nippon Kogaku Cine-NIKKOR 6.5mm-f1.9

        Nippon Kogaku Cine-NIKKOR C 6.5mm-f1.9

        Olympus Cine-Zuiko 6.5mm-f1.8

        ZUNOW Opt. Wide ZUNOW Cine 6.5mm-f1.9

 Dグループ ARCO CINE-ARCO 6.5mm-f1.8

        Schneider-Kreuznach Cinegon 6.5mm-f1.9

        ZEIKA OPT. Wide Angle Cine ZEIKA 6.5-1.9 

 Eグループ DALLMEYER WIDE ANGLE 6.5mm-f2.5

 TAYLOR-HOBSON TAYTAL が頭一つ抜けているということがわかりました。タイタル すげー。同じENGLAND製でも、DALLMEYER WIDE ANGLE は 真逆でした。

 ケラレが気になり、トリミング作業が邪魔くさいという場合は、Q(撮像素子サイズ 1/2.3型)での撮影がおすすめです。 Cグループでギリギリケラレるくらいになります。もっとという場合、Qでアスペクト比を3:2などに設定することでケラレ緩和できます。

 関係ない話として、暗角(ケラレ)写真を見ると、絵が真ん中にないことが分かります。いくつか所有しているD-Qアダプターですが、ほとんどのもので真ん中にマウントが切られていないようです。安ものばかりで、加工精度が悪いんです。

 新顔きたら、更新いたします。

以下記録

 ・ANGENIEUX RETROFOCUS 6.5mm-f1.8 撮影f4

 ・ARCO CINE-ARCO 6.5mm-f1.8 撮影f4

 ・ARCO CINE-W. ARCO 1/4inch-f1.8 撮影f4

 ・CANON C-8 6.5mm-f1.8 撮影f4

 ・DALLMEYER WIDE ANGLE 6.5mm-f2.5 撮影f4

 ・Nippon Kogaku Cine-NIKKOR 6.5mm-f1.9 撮影f4

 ・Nippon Kogaku Cine-NIKKOR C 6.5mm-f1.9 撮影f4

 ・Olympus Cine-Zuiko 6.5mm-f1.8 撮影f4

 ・Schneider-Kreuznach Cinegon 6.5mm-f1.9 撮影f4

 ・SUN OPT. Sun WIDE ANGLE 6.5mm-f1.8 撮影f4

 ・TAYLOR-HOBSON PELOTAL 6.5mm-f1.75 撮影f4

 ・TAYLOR-HOBSON TAYTAL 6.5mm-f1.75 撮影f4

 ・WOLLENSAK WIDE ANGLE CINE RAPTAR 6.5mm-f1.8 撮影f4

 ・ZEIKA OPT. Wide Angle Cine ZEIKA 6.5-1.9 撮影f4  

 ・ZUNOW Opt. Wide ZUNOW Cine 6.5mm-f1.9 撮影f4

 

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YAJIMARU

SWITAR 25mm H16RX に初めて出会ったとき、’なんじゃこりゃー’・・’かっちょいー’ と衝撃を受けました。
なんか、小さくて、重くて、精巧なものが好きだったんだという自分を発見!?もう手放してしまったものもたくさんありますが、忘れないよう、めちゃ小さいシネレンズを記録しておこうと思います。
作例写真は柴犬(マルコ:2004.5-2019.6、ハル:2019.11- )や散歩道中の草花、出かけ先などをデジタルカメラに装着し写したものです。

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