ナイキ ズームグラビティ

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ナイキ ズームグラビティ。

ご覧の通り。見た目はバッチリカッコいい、「ザ・厚底シューズ」です。

なのに、なんと定価9000円。
ナイキの中でもダントツに安い。
なのになのに!

いまやナイキコムで3990円で叩き売りされているという。
どんだけ、人気ないのか(笑)。

でも、逆に興味が湧いてきます。
一体、どんなシューズなの?

すると、ちょうどセールで2700円ちょい(!)になっていたので、買ってみましたよ。
この値段なら予想通り(笑)ダメだったとしても痛手少ないですしね。

で、詳細をホームページで確認してみると...
・前足部にズームエア搭載
・2種類の異なる密度を持つミッドソール
・メッシュアッパー
とありました。

ポジションとしては、安価でありながらもスピード練習にも対応した、いわゆる「部活シューズ」といったところでしょうか。

見た目は本当にバッチリ。
ただ、ヒールがビックリするくらいペラペラ。
これ、ホールド悪そう...

アウトソールは他のナイキ厚底とはやや異なるパターン。
ネクストがゴムそのもののの粘りでグリップを出す、つまりは「スリックタイヤ」とすれば、グラビティはパターンでグリップを出す、「ブロックタイヤ」と例えることができるかもしれませんね。

ミッドソールはかなり分厚い。
けど、非常に軽いシューズに仕上がってます。
ズームフライよりも全然軽い。
プレートも入ってないしアッパーもペラペラだからでしょうね。

以上、ここまでは見た目やスペック中心の印象を語ってきましたが、ここからは実際に履いて走った印象をレビューしていきましょう。

足を入れてみると、見た目の予想通りヒールのホールドがすごく悪くて、玄関から2、3歩歩いた時点で(こりゃダメだわ)って思ったんですが、いざ走り出してみると、意外と気にならない。

プレートなどのシューズ自体の「芯」となるような物が入っていないからか、足裏への追従性が割と良いんですね。

カーブで横向きに荷重が加わった時などにヒールの緩さに気付かされる事もありましたが、真っ直ぐ走ってる分には特に問題ありませんでした。
これは意外なプラスポイント。

そして、スピードに直結する反発性の評価ですが、今日はキロ6くらいから入って終盤キロ4:15くらいまで上げてみましたが、スピード出した方が気持ちよく走れる感じはありました。

これはスピードアップに応じて着地点が前足寄りになり、そのあたりから前足部のズームエアが効いてくるからでしょうね。
ただ、「反発を得ている」という感じは正直かなり薄い。

ちょっと幼稚な表現になりますが、なんというか、オーッ!みたいな「ワクワク感」はこのシューズからは感じられませんでしたね。
まぁ、極々普通のシューズということです。

で、最後、「クッション性」の部分。
ヒールが分厚くて、反発も少ないのならフワフワ感が高いのか?と聞かれると、その答えはノー。
逆にやや硬めの接地感という印象を受けました。

でも厚底の恩恵は確実にあって、僕が最近走る事が多い北上川の河川敷コースにはところどころ砂利道(それも結構大きめの石がゴロゴロしている)があるのですが、石を踏んづける時のイヤな不快感はあんまり感じませんでした。
これは個人的には結構なプラスポイント。

そして、もう一つこのシューズの美点として挙げられるのが、アウトソール。
ロード、不整地問わず、グリップがすごく良かったんですね。
今日はドライコンディションでしたけど、雨の日のグリップも期待できそうに感じました。

以上がキロ6〜4:15にビルドアップして20km走ってみた印象。
ニューシューズを履くと気分も上がり、楽しく走ることができました。

ズームグラビティ、総括すると

「ヒールのホールドが悪くてガチで走る気にはなれないけど、ジョグや不整地、雨の日用のデイリーユースには向いた高コスパなシューズ」

といったところでしょうか。

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