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Mott the Hoople / Wildlife
(1971) モット・ザ・フープルの3rdアルバム。バンドとガイ・スティーヴンスがプロデュースを行っている。 前2作が不調となって、バンドのプロデュースが6曲、スティーヴンスが1曲、両者で2曲とプロデュースの力量が変わった。その力関係は、リード・ヴォーカルにも影響し、スタジオ録音ではハンターが4曲、ラルフスが4曲と対等になった。個人的にはそれが良い方向に向かった気がしている。 異色なのは“It Must Be Love”と“Original Mixed-Up Kid”で、スティール・ギターが印象的なカントリー・タッチの仕上がりとなっている。 そして、モットの熱い演奏が聴ける“Keep a Knockin'”はライヴ・テイクで“I Got a Woman”、“What'd I Say”、“ Whole Lotta Shakin' Goin' On”とメドレーとなっている。ライヴには定評のあったモットだが、これを聴くとわかる感じがする。弾けんばかりの演奏がたまらなくいい。この曲だけでも聴く価値があると思う。 聴いておきたいアルバムのひとつ。 《songlist》 01. Whiskey Women 02. Angel of Eighth Avenue 03. Wrong Side of the River 04. Waterlow 05. Lay Down 06. It Must Be Love 07. Original Mixed-Up Kid 08. Home Is Where I Want to Be 09. Keep a Knockin'
Mad Shadows Brain Capers Island Recordsk-69
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Mott the Hoople / Mott the Hoople
(1969) アイランド・レコードからデビューした、モット・ザ・フープルの1stアルバム。ガイ・スティーヴンスのプロデュース。 サイレンスというバンドが前身となっているが、バンドのデビューにあたってオーディションを行い、ヴォーカリストのイアン・ハンターが加入した。 イアン・ハンター(vo)、ミック・ラルフス(g)、ヴァーデン・アレン(org)、ピーター・ワッツ(b)、デイル・グリフィン(ds)の5人。 ザ・キンクスの“You Really Got Me”、ダグ・サームの“At the Crossroads”、ソニー・ボノの“Laugh At Me”とアルバムの頭から3曲のカヴァーが収録されている。“You Really Got Me”は演奏だけとなっている。 この3曲に続いて収録されている“Backsliding Fearlessly”はハンターの曲だが、ボブ・ディランが歌ってもいい感じの曲。 “Rock and Roll Queen”はこのアルバムで、いちばん好きなロック色が濃い曲だ。 10分を超える“Half Moon Bay”はバンドの演奏力を示す感じとなっているが、もったりした空気感がイマイチ…。 方向性がはっきりとしていない気もする内容だが、アメリカの音楽に憧れているイギリス人って感じの内容は好きかもしれない。 聴いておきたいデビュー・アルバムのひとつ。 《songlist》 01. You Really Got Me 02. At the Crossroads 03. Laugh at Me 04. Backsliding Fearlessly 05. Rock and Roll Queen 06. Rabbit Foot and Toby Time 07. Half Moon Bay 08. Wrath and Wroll
Mad Shadowsk-69