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Harry Nilsson / Harry
(1969) ニルソンの4枚目のアルバム。ニルソンとリック・ジャラードのプロデュース。 曲によって声を使い分けているのが、ニルソンのスゴいところで、コーラスもひとりで多重録音を行っている。3分弱だが“The Puppy Song”は多彩なヴォーカルを楽しめる。 “I Guess the Lord Must Be in New York City”は、“真夜中のカーボーイ”のためにニルソンが用意した曲。 レノン=マッカートニーの“Mother Nature's Son”、ジェリー・ジェフ・ウォーカーの“Mr. Bojangles”、ランディ・ニューマンの“Simon Smith and the Amazing Dancing Bear”と秀逸なカヴァーもいい。 ノスタルジック溢れるニルソンの魅力を感じられる、聴いておきたいアルバムのひとつ。 《songlist》 01. The Puppy Song 02. Nobody Cares About the Railroads Anymore 03. Open Your Window 04. Mother Nature's Son 05. Fairfax Rag 06. City Life 07. Mournin' Glory Story 08. Maybe 09. Marchin' Down Broadway 10. I Guess the Lord Must Be in New York City 11. Rainmaker 12. Mr. Bojangles 13. Simon Smith and His Amazing Dancing Bear
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Harry Nilsson / Pandemonium Shadow Show
(1967) RCAビクターに移籍してリリースされた、ニルソンの2ndアルバム。リック・ジャラードのプロデュース。 銀行員だったニルソンが、フィル・スペクターに見出されて商業作曲家として活動を行っていた。このアルバムでは、 ザ・モンキーズに書いた“Cuddly Toy”を収録している。“Ten Little Indians”はザ・ヤードバーズがカヴァーしている。 収録されている半分はカヴァーとなっているが、ソングライターというより“シンガー”のニルソンが歌いたかった曲を歌っているのかもしれない。 レノン=マッカートニーの曲を2曲歌っているのが興味深いし、時代を考えれば当然のことかもしれない。大胆なアレンジの“You Can't Do That”が素敵な仕上がり。コーラスに“Day Tripper”や“Paperback Writer”、“Strawberry Fields Forever”などのフレーズが織り込んである。それを探して聴くのも楽しい。さらに、“She's Leaving Home”はアルバムがリリースされてから10日後の録音と、短期間で解釈し録音を行っている。 このアルバムを聴いたジョン・レノンが、わざわざ電話を掛けたのは有名な話だ。 “1941”や“Without Her”といった代表曲も収録している、聴いておきたいアルバムのひとつ。 《songlist》 01. Ten Little Indians 02. 1941 03. Cuddly Toy 04. She Sang Hymns Out of Tune 05. You Can't Do That 06. Sleep Late, My Lady Friend 07. She's Leaving Home 08. There Will Never Be 09. Without Her 10. Freckles 11. It's Been So Long 12. River Deep Mountain High
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