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脱乾漆ぐい呑 赤富士
「脱乾漆」という技法で作られたぐい呑で、とても貴重な工芸品です。
艶と漆の朱/黒による赤富士表現が見事です。
乾漆造(かんしつぞう)とは、漆工の技法の一つであり、また東洋における彫像制作の技法の一つであり、麻布や和紙を漆で張り重ねたり、漆と木粉を練り合わせたものを盛り上げて形作る方法とのこと。粘土で作った型に漆を塗った麻布を張り、固まったら一部を切って中の粘土型を掻き出し、成形した布素地に漆を塗り重ねるのが「脱乾漆」。要するに、このぐい呑はほぼ漆のみでできていることになります。
以下、購入時の説明書からの抜粋です。
「ふつうの輪島塗では、おおよそ9回、漆が塗り重ねられますが、この脱乾漆ぐい呑は100回から150回という、気の遠くなるような、塗って研いで・・・が繰り返されます。使う漆の量も30倍にもなります。」
制作は「山崖松花堂」、芯漆(しんしつ)という技法で美術品を作られています。
https://shinshitsu-lacquerart.com
#伝統工芸 #輪島塗