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金緑石/chrysoberyl
産地:Miakanjovato, Ambatosorata, Madagascar 上品さ漂う黄色が美しい金緑石の双晶 変種としてキャッツアイやアレキサンドライトなどがあります。 名前の由来は金色のベリル(緑柱石)、名前から緑柱石の一種と思いきやしっかり独立した鉱物。 3連双晶等いくつも結晶が連なった標本はいつか手にしたい品。 宝石としてはアレキサンドライトの陰に隠れがちだが黄色系鉱物が好きな私としてはこちらの方が好みであり積極的に集めたいと思っています。
鉱物標本 酸化鉱物 直方晶系石墨
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灰簾石/Zoisite/Tanzanite
産地:Manyara, Lelatema Mts., Merelani Hills 今や言わずと知れた宝石の代表格になった美しい鉱物 多色性の強い石で見る角度によって青や紫といった色の変化を楽しむことができます。 タンザニアの石という意味で名づけられたタンザナイトは正式な鉱物名ではなくアメリカのティファニー商会が宝石として売り出す際に名付けたものです。その訳は鉱物名であるゾイサイトが自殺を意味するスーサイドと語感が似ていたことが理由とされています。 この標本は若干色味が薄いですが、透明度と結晶としての形の美しさは申し分ないものとなっています。 光の当て方で色に多少の違いが出るためかクルクルと回しながら観察していると青や紫にピンクといった色を見せてくれる標本なのですが、写真を撮る時は少々困りもので本来の定番カラーを撮ろうとするとライティングがシビアになるのでどうしても同じ石なのに雰囲気の違う写真が撮れてしまう。 三枚目の写真はその最たる例、ちゃんと同じ石なのです。
鉱物標本 ケイ酸塩鉱物 灰簾石石墨
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透明石膏/Selenite
産地: Las Salinas, Pisco, Province, Ica Department, Peru イエローがかったオレンジの結晶が特徴的なペルー産の結晶、紫外線ライトを当てると蛍光する鉱物で燐光も確認できます。 セレナイトの名の由来はギリシア神話に登場する月の女神セレーネからきている。無色透明で板状の物は教会の絵画や像の保護に使われたことから別名聖母マリアのガラスと言われています。 また古代ローマでは窓の石と呼ばれ実際に窓ガラスとして利用されていたそうです。 立派に伸びた透明な美しい結晶が3つ並ぶゴージャスな標本、しかし硬度2と柔らかく湿気にも弱いデリケートな鉱物。 保管場所を移し替えたりする際神経を使う標本でもあります。
鉱物標本 硫酸塩鉱物 透明石膏石墨
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トパーズ/Topaz
産地:Erongo Region Namibia 淡い青が美しいエロンゴ産のトパーズ 放射線照射などで青くしている物も存在していますが、こちらはナチュラルカラー。 涼しげな淡い青にくわえ照りもよく条線も程よく確認できます。片方の結晶に寄っかかっているように見えなくもない可愛らしい標本です。
鉱物標本 ケイ酸塩鉱物 黄玉石墨
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ミメット鉱/Mimetite
産地:Tsumeb Mine, Tsumeb, Namibia Gem Pocket産の小さくも透明度と綺麗な黄色を併せ持った結晶 71年にツメブ鉱山で発見されたGem Pocketと呼ばれる晶洞は宝石質のミメット鉱を産出しました。 しかし一度きりの発見だった為か市場に出回る数も極わずかでめったにお目にかかれないレアな標本。 ようやく出会えた産地のミメット鉱、同じ産地の他のミメット鉱と比べ見劣りする部分はあるものの私の中ではとても価値ある標本の一つとなりました。
鉱物標本 ヒ酸塩鉱物 ミメット鉱石墨
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藍銅鉱/azurite・孔雀石/malachite
産地:Tsumeb Mine Tsumeb Namibia びっしりと晶出した形と照りの良い藍銅鉱と藍銅鉱仮晶の孔雀石が共生している見応えのある標本です。 光を当てて肉眼で見るととても美しいのですが青の濃さ故に撮影すると思った通りの写真がなかなか撮れないことが多々あります。
鉱物標本 鉱物 藍銅鉱石墨
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スツルマン石/Sturmanite
産地:N'Chwaning III Mine, N'Chwaning Mines, Kuruman, KMF, South Africa 硫酸塩鉱物 黄色の六角板状の結晶が美しいエトリング石グループに属する鉱物で25分子も結晶水を含んでおり更に重い元素も含んでいない為とても比重の軽い鉱物。 80年代に発見・発表された新鉱物であり産出した報告のある国が南アとロシアなど極少ない稀産鉱物でもあるようです。 黄色系の鉱物が好きな当方にとっては堪らなく魅力的な鉱物で購入から自宅に届くまでウキウキ・ワクワクが止まりませんでした。
鉱物標本 スツルマン石石墨
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蛍石/fluorite 硫砒鉄鉱/arsenopyrite (中国)
Huanggang Mine, Chifeng Prefecture, Inner Mongolia,China. 無色透明な八面体結晶とその奥や周りで輝く硫砒鉄鉱が美しくバランスのよい共生標本。 何処にライトを当ててもキラキラとしていて美しく蛍石らしくないと言ったら失礼かもしれないが、この標本を見つけた当初珍しい形の水晶だと思った程。 共生している硫砒鉄鉱や蛍石そのものにはいったヒビのせいか、中々に撮影が難しいコレクションの一つ。 様々な鉱物を産出している産地で、特に代表的な鉱物は蛍石。 当方が勝手にそう思っているだけだが、この産地の蛍石は八面体の結晶をもって産出する。 色は様々で透明やピンク・紫・緑などがあり新産のピンクはミュンヘンショーで話題になっていた。
鉱物標本 蛍石石墨
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ベゼリ石/Veszelyite
産地:滋賀県甲賀郡石部町 灰山 日本 荒川石・神岡石という別名がついている燐酸塩鉱物 それぞれ荒川鉱山と神岡鉱山で発見されたことから、この別名がついたそう。 鉱物種としての名前の由来はハンガリーの鉱山技師、A , Veszelyiにちなむ。 銅の二次鉱物で銅鉱床の風化帯で産出する、鮮やかな緑青色の結晶が美しい鉱物。 希産な鉱物で、そのうえ微小な結晶が多いが数センチ程の大きさの結晶も存在する。
鉱物標本石墨
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菱マンガン鉱/rhodochrosite
産地:北海道余市郡仁木町大江鉱山 炭酸塩鉱物 色味が美しいものは宝飾用目的で取引されている鉱物。 南ア・スイートホーム・ペルーといった産地は少し毛色の違う標本です。 赤や濃いピンクの結晶は美しく収集目的や宝飾用に取引される鉱物ですが、その一方でマンガンの主要な鉱石でもある。 そのため当方が所有しているこの標本は工業的価値のある鉱石という見方もあります。 もちろん日本産にも腎臓状の美しい結晶を産出していた鉱山もありましたが手に入れようとすると中々のお値段がします。
国産鉱物 鉱物標本石墨
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アレキサンドライト/
産地:Novello Mine,Masvingo,Zimbabwe 酸化鉱物 1830年ロシア帝国ウラル山脈より発見された金緑石の変種。 最大の特徴は色が太陽光・蛍光灯下では緑色で蝋燭・白熱灯下では赤色と色が変化すること。 この現象は変色効果と呼ばれ特にこの鉱物は顕著に変色することで知られる。 もちろん宝石として利用価値は抜群に高く高品質な結晶はほぼカットされるが標本用の結晶の流通量は決してすくなくないと思う。 #鉱物標本
鉱物標本石墨
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ユークレース/Euclase
産地:Alto do Giz Mine Equador Rio Grande do Norte,Brazil ベリリウム珪酸塩鉱物 名の由来はギリシャ語で簡単と割れるを合わせたもの。 条線がハッキリ出ている結晶が多く、当方は条線を観察してはニヤニヤしている。 美しい結晶は宝石として利用価値が高いものの劈開が完全故に加工が難しく裸石の流通は多くない。 ブラジル産の結晶は青色の帯が1本走っているものが多いがこちらの標本は無色。 代表的な産地としてブラジルの他のジンバブエやコロンビアなどが挙げられる、サファイアブルーと呼ばれる美しい結晶のジンバブエ産は1999年から輸出が禁止されており現在出回ってる標本は全て禁輸前のもの。 近年有名になったコロンビア産は結晶全体が淡青色の結晶でため息が出るほど美しいが逆に価格的な意味でもため息が出る。
鉱物標本石墨
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逸見石/henmilite
産地:岡山県 高梁市 備中町 布賀鉱山 布賀鉱山4番坑 田邊晶洞 硼酸塩鉱物 布賀鉱山は世界的にも極めて稀な高温型スカルン鉱床で学問的にも珍しい稀産な鉱物を産出しており近年に入っても続々と新産鉱物が発見されている。 日本の産地鉱物の中でも特に美しい見た目をしている鉱物 産地して間もない頃はかなり高額な値段で取引されていたが後に逸見石の大晶洞が見つかり良質な標本も手頃な価格で取引されている。 産出国は原産地である日本だけで今のところ他の国では産出していない。 #鉱物標本
国産鉱物 鉱物標本石墨
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藍鉄鉱/Vivianite (ルーマニア)
産地: Rumania Rosia Poieni Mine 燐酸塩鉱物 今年産出されたルーマニア新産の藍鉄鉱標本。 藍鉄鉱と言えばで代表的なボリビア産と比較しても見劣りしない結晶が多く出た。 深い緑と淡い藍の多色性が美しくまた楽しい鉱物、写真ではなかなか淡い藍を表現するのが難しくうんうん唸りながら撮影を繰り返した。 コレクター達の心を掴む程美しい鉱物だが、いつまでもその美しさを保ってはいられない少し儚い鉱物。 理由は藍鉄鉱を組成する物質の一つ鉄が原因、空気中ね酸 素や光(特に太陽光)に反応し酸化して次第に輝きや透明度を失っていく。 そのため保管にはそれなりに気を遣う、当方は脱酸素剤を入れた鉱物用プラケースを暗箱に入れて保管している。 #鉱物標本
鉱物標本石墨
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自然硫黄/native sulfur (ロシア)
産地:Vodinskoe deposit, Samaraskaya Oblast, Russia 元素鉱物 今回はサムネイル標本から失礼。 硫黄の結晶標本といえばイタリア シシリー島が有名だがこちらはロシア産のもの。 透明度も高く結晶の形も良い美しい標本、ロシア サマラ州は宝石利用は出来ずとも宝石質と呼ぶにふさわしい良質な結晶が採れている。 硫黄結晶は方解石と同様に複屈折を顕著に示す、この標本は透明度が高い故に写真では写せなかったがしっかりと複屈折が確認できた。 #鉱物
元素鉱物 鉱物標本石墨