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大百怪 第六巻 No.9 つじがみ
《物語》 朝──。畑に向かおうとする男が家々の並ぶ道を通る。ドンッ──。背後で、そんな音がした。壁に車が激突したような音。様子を見に戻ってみる。見れば、T字路の突き当たりの壁には、「石敢当」と彫られた石がはめ込まれている。「ははぁ、辻神がぶつかったんだな・・・」壁は心なしか窪んでいるようだった。 #妖怪 #水木しげる #ゲゲゲの鬼太郎
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大百怪 第六巻 No.8 大かむろ
《物語》 ドンドンッ、ドンドンドンッ──。風が強く吹く晩。乱暴に叩かれる板戸の激しい音で、男は目を覚ました。「うるさいな・・・・・・。こんな夜中に誰だ」板戸の隙間からはピュウピュウと風が入り込み、ガタガタと音を立てている。板戸を開ける。「うわぁっっ」戸口いっぱいの顔が、口を開けてニヤリと笑っていた──。 #妖怪 #水木しげる #ゲゲゲの鬼太郎
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大百怪 第六巻 No.7 砂かけ
《物語》 誰もいない神社。森を通る風がざわざわと音を立てる。パラパラ、パラ、ササーッ──。虫を採りに来た子供たちの顔や肩に、砂が降りかかる。「ぷっ、なんだ?」あたりには鳥の気配すらもない。と、再びササーッと砂がまかれる。「砂かけ婆だ」ゾッとしながら、あわてて子供たちは逃げるのだった。 #妖怪 #水木しげる #ゲゲゲの鬼太郎
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大百怪 第六巻 No.4 ひでりがみ
《物語》 ゴロゴロゴロ・・・。深夜の山岳地帯。雷鳴がとどろく中、意思があるかのように動き回る黒い雲が現れた。よく見れば障子のようなものもついている。その障子からは、一つ目の化け物が。ひでりがみである。口から熱気を放出するひでりがみ。鬼太郎はその熱気攻撃を受けつつも、うまく火山の火口へと誘導するのだった。 #妖怪 #水木しげる #ゲゲゲの鬼太郎
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大百怪 第六巻 No.3 かまいたち
《物語》 人も通わぬ四国の山中──。口が妙に突き出た怪しい男が、奇怪な建築物の上層部からフーッと息を吐く。ブオォォォッ!ゴオォォォッ!かまいたちの吐いた息は突風となり、建築物の下にいた鬼太郎を襲う。空気を吸ったり吐いたりすることで風を操るかまいたち。鬼太郎は苦戦を強いられるのだった。 #妖怪 #水木しげる #ゲゲゲの鬼太郎
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大百怪 第六巻 No.2 えんこう
《物語》 夕暮れ時の河原。釣りをしていた子供が帰り支度をしていたときのこと。バシャバシャッ。そんな水音が、すぐ近くで聞こえた。岩の陰から音のした方をのぞく。そこにはヌメヌメとしたカエルのようなもの。それが魚を食べていたのだ。(エンコだ・・・・・・)それと目が合った子供。再び大きい水音が水辺に響いた。 #妖怪 #水木しげる #ゲゲゲの鬼太郎
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大百怪 第六巻 No.1 いそがし
《物語》 夕方の江戸の町を歩く職人風の男。仕事を終えたばかりなのか、道具箱を抱えて、めしやの暖簾を潜ろうとした。ヒュウ──。なにかが通り過ぎたときのような、そんな風が男の顔に当たった。その途端、「おっといけねぇ、仕事しねぇとっ!」男の表情に焦りの色がにじむ。そしてもと来た道を急いで戻ってしまった──。 #妖怪 #水木しげる #ゲゲゲの鬼太郎
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大百怪 第六巻 No.6 呼子
《物語》 深い山々の頂上。「ヤッホー」と登山客が声をあげると、数秒もしないうちに「ヤッホー」と返ってくる。山彦現象を楽しんでいるのだ。しかし、向いの山では異形のものが聞き耳を立てていた。「ヤッホー」登山客の声。するとすかさず、この異形も「ヤッホー」と同じ声で答えた。これが呼子の仕事なのである。 #妖怪 #水木しげる #ゲゲゲの鬼太郎
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大百怪 第六巻 No.5 姥火
《物語》 シトシトと雨が降り続く晩のこと。蓑を着けた男が神社の近くを歩く。フワッ──。なぜだか知らないが、足元がぼうっと明るくなった。「あっ」見上げれば、そこには火の玉。よく見ると、火炎の中には老婆の顔が・・・・・・。通常の火とは違って、姥火は水気があると、ますます燃えるのである。 #妖怪 #水木しげる #ゲゲゲの鬼太郎
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