ロック「藪の中」
初版 2019/06/30 17:32
改訂 2019/06/30 17:32
インタビューを色々読むと、インタビュー同士の辻褄が合ってる場合と、明らかにどちらかが嘘をついてるな、という場合がある。
その中でもギター絡みで有名なのがセイモア・ダンカンとベック先生のtelegibの言い分。
①ベック先生のために彼のプレイスタイルを考えてビルドした。(ピックアップを盗まれたレスポールの代わりを用意した、という別バージョンもあり)喜んでくれたので置いて帰ったら後からマネージャーがベック先生からだ、と三つのギターを持ってきたのでesquireを選んだ。
②ダンカンがtelegib持ってきたので気に入った、と言ったらesquireと物々交換しないか、と言われたのでその時は喜んで交換した。今は後悔している。
①がダンカンで、②がベック先生の言い分。
よく言われるベック先生の「恥をかきたくない」という性格を考えると、telegibを一方的に貰って貸しを作りたくないから貴重なesquireを渡した、と言うのが自然な気がする。食い違ってるのはダンカンがesquireを寄越せ、と言ったかどうかだが①のエピソードには、他に入っていたギターの方も述べられており、1954ストラトと、1951テレキャスターが入っていたそうだ。後者はともかく、前者は酔っ払ったスティーブ・マリオットから貰った、というあれではないだろうか。他のギターもベック先生が一方的に得したようには見えないラインナップなこと、具体的なことを考えると、やはりダンカンの言い分が真実に近いのではないかと思う。
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