最近作製したものその2
初版 2023/11/02 01:49
改訂 2024/04/03 01:53
その1の続きです。
- E3系L54編成
こちらはE3系1000番台新塗装のL54編成。
オープンノーズカプラーが採用されているE2〜E4系は基本的にKATO製で収集している筆者ですが、これらの中で唯一のTOMIX製です。
流石にこの塗装とロゴマークをKATOベースで自作する技術はない…w
上が11・12号車、下が13・14号車。
E3系1000番台のL54とL55編成は、元0番台のR編成を改造編入によりL編成化したものです。
その為、12号車のパンタがR編成の12号車と同じく車端寄りで、14号車はR編成の身障者対応扉付きの車両(こちらも12号車)を流用したことで客用扉が広くなっているなど、他の1000番台や2000番台車とは異なる外観を持っています。
製品では後者の特徴は再現されていますが前者はスルーされている為、12号車のパンタカバーを切り詰めてパンタを車端に寄せ、差分を埋めるよう長さを調節して切り出した屋根板を同社2000番台新塗装のジャンクから持ってきて適正化させました。
TOMIX製なので残念ながらオープンノーズカプラーは非搭載…。
しかし、我が家の場合連結相手はKATO製のE2系しかいないので、元のTNカプラーは外してKATOカプラーに換装しています。
1000番台新塗装の併結相手は現状E2系1000番台に限られる。
E2系側にJ52,J59,J66(200系カラー),J75と形態バリエーションはあるものの、2000番台のL61編成のようにE5系との併結試運転でも実現すればもう少し楽しめるのですが…。
- E4系P19編成
こちらはE4系新塗装のP19編成。
勿論KATO製でプロトタイプであるP19編成そのままなので、作製したというよりかは加工したという感じ。
加工した箇所はこちら。
上が3・4号車、下が5・6号車で、実車では2013年頃より3号車と5号車のパンタ車隣接側ケーブルヘッドの周辺形状が降雪による地絡対策の為か変更された点を再現してみました。
ボディの裏からケーブルヘッドの周辺をパテで裏打ちしてから削り出し、お馴染み(?)のクレオスの灰色9号缶スプレーで塗装しています。
こちらは1号車の先頭カプラーですが、カプラーの突起の横側を少し削ってTNカプラーとの連結に対応させています。
E4系はKATO製しか持っていないのに何故か…?
それはTOMIXのE6系Z14編成と連結させる為。
これは2019年の新幹線車両基地まつりのイベントで実施されたE4系P19編成とE6系Z14編成による構内併結試運転を再現したもので、E6系側も17号車に電連なしのTNカプラーを装着しインレタの切り継ぎでZ14編成化しています。
飽くまで当日限りの構内試運転でのみ実現した特殊な組み合わせですが、どちらも超ロングノーズで似たようなシルエットをしているので案外お似合いだったり…?w
- 100系K58編成
最後は所変わって山陽新幹線の100系5000番台フレッシュグリーン塗装のK58編成を紹介。
KATOの100系「グランドひかり」をベースに126-3200の製作と車両全塗装により作製しました。
K編成はTOMIXから発売されていますが、先頭車がG編成からの改造編入である5050番台がプロトタイプなので、V編成からの純正流用である5000番台とは細部に差異があります。
塗装は以下のクレオス缶スプレーを使用しました。
- 下地:1500番グレーサフ
- ダークグレー:MSファントムグレー
- フレッシュグリーン:ルマングリーン(黄緑)
- トップコート:水性トップコート光沢
1号車の外観。
5000番台は3000番台V編成の先頭車を外観はそのままに塗装変更だけして改番したもので、床下機器カバーの形状やLCXアンテナを覆う裾部の形状などはV編成時代のものそのままとなる。
模型はKATOベースなのでその辺は忠実です。
5050番台であるTOMIX製は床下機器カバーは中間車由来の形状で正しいのですが、G編成由来のLCXアンテナ覆いは何故かオミットされて5000番台と同一形状になってしまっています(床下は新規製作のはずなのに…)。
因みにTOMIXの1号車は屋根上がX・G編成仕様のままになっていてこれもエラーです。
そして実はKATOの1号車にも意外な所にエラーがあったりします(後述)。
4号車の126-3200。
パンタ直下の客用窓一つを一度完全に埋めてからTOMIX 200系215形の車掌室窓が嵌まる程度の穴を開けて車掌室窓を設けました(反対側も同様)。
パンタは撤去して6号車に移設し、KATO 100系のパンタカバーはエラーで山側にもEGS確認穴が空いているのでパテで埋めました(2,6号車も同様)。
6号車の屋根上には4号車よりパンタを移設しています。
6号車には特高圧線がありませんが、これは5000番台の特徴です。
一方5050番台には中間車からの名残として空調機ファンの辺りまでで途切れた特高圧線があり、TOMIXでは再現されています。
ここで豆知識的な何かを。
K58編成はV9編成の短編成化車両で、V9編成はKATO 100系のプロトタイプです。
実はこのV9編成、前頭カバー下の通風口の位置が他のV編成とは異なった位置に付いているのです。
V9編成は画像のようにスカートの縁に沿って通風口が2段並んで配置されていますが、その他の編成は前頭カバーの縁に沿って配置されています(余談ですがV1編成の121・122形、V2編成の121形は通風口が3段だったりします)。
この特徴は短編成化後のK・P編成にもそのまま引き継がれ、改造車の5050番台には全車前頭カバー沿いに通風口が設けられました。
それを考慮すると、KATOの100系はスカート沿いに通風口のモールドが施されているので、V9編成の特徴を忠実に再現していることになります。
…と言いたい所ですが、実はこの話には裏があります。
V9編成でもスカート沿いなのは16号車の122形だけで、1号車の121形は他編成同様前頭カバー沿いの配置なのです。
改めて模型を見るとKATOは121形もスカート沿いの配置にしているので、1号車に関しては残念ながらエラーということになります。
まあ実際に見て特段違和感を感じるようなものではないし、TOMIXなんてこれより目立つエラーを抱えている訳だし、あまり気にしない方が良いのかも…w
因みにTOMIXはちゃっかりしっかりと前頭カバー沿いに印刷で表現しています。
以上で最近作製したもの紹介を終わります。
今後はチマチマと個別にコレクション登録をしていく予定なので、どうかこれからもよろしくお願いいたします。