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ブルマァク アリブンタ(2022)
今年も新しいアリブンタが発売された。 2022年はウルトラマンA生誕50周年とあり、中野ブロードウェイの一角にある墓場の画廊にて『ウルトラマンA』にフィーチャーした企画展が開催された。 墓場の画廊の目玉商品と言えば企画展の作品に関連した限定ソフビだ。 毎回ハッとさせられる復刻ソフビラインナップは痒い所に手が届く。 そしてついに今回、アリブンタに白羽の矢が立った。 ウルトラマンA展を開催するならば絶対にアリブンタグッズを発売して欲しいとは思っていたが、急な発表で少し驚いた。 しかし、新時代において超獣の火を絶やさず繋いできた我らがラストサムライがここに選抜されるのは当然のことである。 近年の活躍が認められたようで素直に嬉しい。 生誕50周年、最高のタイミングだ。 それではレビューしていこう。 見ての通り、このサイトでも以前紹介したブルマァク アリブンタのカラバリ復刻版だ。 復刻版として発売されるのはこれで3体目。 今回は爽やかなメタリックブルーを基調にした夏に似合うカラーリングだ。全体に涼しげのあるブルーだが、部分部分のピンクがアクセントになり、全体を馴染ませている。 ハッキリした黄色い目が可愛らしい。 一方で、角や手足の爪はシルバーで力強い印象だ。 ブランド品の証、足の裏の刻印もしっかり刻まれている。前から横から上から下から全角度から楽しめるのがいい。 全体的にメタリック調が強く、新時代のアリブンタという肩書きがよく似合う。 Twitterに流れてきたサンプル品の画像がとても明るかったので、本体を手にとった時少し暗いように感じたが、それは照明によるものであると気づいた。 そのままでも妖美だが、水色系のライトを上から当ててやると一段と綺麗に輝くのでオススメだ。 最早ジュエリーの解説だが、目の保養になるという意味ではソフビもダイヤも大差はない。トゲトゲが多くてカラフルな分、アリブンタの方がすこーしお得かな。 これから暑い夏がやってくるが、縁側に風鈴をつけるように、部屋に職場にアリブンタがいれば視覚による心理的効果により涼しい気持ちなること間違いなし。 クールビズなどと唱えられる今、新たな環境対策として一家に一体アリブンタの設置を提唱します。 さて先日2022年5月5日。大蟻超獣アリブンタが生誕から50周年を迎えました。 ファンに愛され続け、今や超獣の代表格へと成り上がったアリブンタ。 本当におめでとうございます! これからも、活躍に期待しています。
ウルトラマン 怪獣 ブルマァク 墓場の画廊神月≠デネブ
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少年リック 大怪獣シリーズ アリブンタ 発光ver.
近年、アリブンタの活躍が目覚ましい。 2015年3月、『ウルトラファイトビクトリー』において新規造形のスーツ「平成アリブンタ」が復活したことをきっかけにウルトラ怪獣シリーズ500のアリブンタが発売されたのは記憶に新しい。 実はその後、アリブンタのグッズはほぼ毎年発売されている。 2017年、墨絵スイング 2018年、ウルトラフュージョンカード 2019年、アバレンボウル 風の噂によれば『ウルトラマンメビウス』放送時に造形され、ファイトビクトリーに登場したベロクロン、バキシム、ドラゴリー、ルナチクスのスーツは痛みが激しく、アトラク用、展示用にされてしまったと聞く。 その後、超獣が出しづらいニュージェネレーションシリーズにて超獣の灯火を絶えずに繋いできたのは他でもない平成アリブンタなのだ。 登場すれば毎回、Twitterのトレンドに入るほどの話題性を持つ平成アリブンタ。 ニュージェネレーションシリーズではじめてウルトラマンに触れた未来ある子供たちにとってアリブンタこそ超獣の代表と言っても過言ではないだろう。 改めて素晴らしい時代になったと思う。 そして2020年も新しいアリブンタが発売された。 今回紹介するのはその最新のアリブンタである。 予約開始の情報が出たのはまさに青天の霹靂だった。 日課であるTwitterでのアリブンタ警察業務中に目にした発光ver.予約開始のツイート。 毎月どんな怪獣が出るのかと楽しみにはしていたが、まさかこのタイミングでアリブンタ先輩がくるとは。 初版は予約購入できず、やむ無くプレ値で購入せざるを得なかった悔しい記憶が蘇る。 やはり「欲しいと思ったものは後になるほど手に入りにくくなる」という半田健人の名言は正しいのだ。 私は驚く間もなく予約ボタンを押した。 基本的には以前紹介した大怪獣シリーズ アリブンタとほとんど同じ型を利用した再販版だが、並べてみると変更されている点も多い。 以前紹介した「少年リック 大怪獣シリーズ アリブンタ」の記事と合わせて読んで欲しい。 では変更点を中心に細かく見ていこう。 なんと言っても今回のアリブンタは“発光ver.”とあるように目が光る仕様が追加されたのが最大のポイントだ。 光るアリブンタフィギュアは公式で発売されているものに関しては初である。 アルティメットルミナスしかり、光るフィギュアがどうしても欲しくなるのは僕たちの祖先が夜の闇を恐れ、火を起こしていた頃の名残りだろうか。 商品名が書かれた電源ユニットを右足のかかとに接続することで目が光る仕様だ。 発光すること前提で作られているので旧版に比べて目がクリアーになっている。目の中に散らばる複眼を模した気泡がまた美しい。 光らせるとその美しさがより際立つ。 さながら翠玉エメラルドを彷彿とさせる輝きだ。 頭部の角も旧版に比べて曲がっているのが分かる。 開封した時はこれ不良h…とまでは言わないが、少し違和感があった。 で、(なかなか嵌まらない硬い尻尾をつけて)落ち着いて全体を見てみたらこれがしっくりくる。 もう一度本編を見てもらえば分かるが、地上に出てエースやゾフィーと肉弾戦を繰り広げるアリブンタの角は激しくぶらんぶらんと揺れている。 この劇中の激しい動き、もしくは揺れすぎて変形した撮影後のアリブンタのスーツをこの角で表現しているに違いない。 エクスプラスさんの丁寧な仕事ぶりに脱帽し、己の浅はかさに気付かされた。 新規造形により腕の向きが上になっているのも特徴的だ。 劇中では基本的にアリブンタの腕は上を向いている。地球防衛軍の戦闘機群F-4ファントムを両腕からの火炎で壊滅させるシーンは印象的だ。 さらに旧版に比べて顔、背中の角、お腹を中心に汚し塗装が多くなっていることに気づく。 特にお腹の汚し塗装が増え、色が暗めになっているために旧版に比べてスマートに見える。 黒を着ると着痩せして見えるというのがあるが、まさに目の錯覚。 超獣色彩心理というやつだ。 まとめると、今回のアリブンタは実際に劇中で(地上に出てから)活躍するアリブンタとして造形されているように思えた。 さすが天下の大怪獣シリーズ、本物をそのままスケールダウンさせたと言っても言い過ぎではなかろう。 一方で旧版は全体的に小綺麗でがっちり体型、どちらかと言えば怪獣図鑑に載っているスチール写真という感じだ。 我が家では新旧並べて飾ってあるのだが、見れば見るほど違いが分かるし、それぞれの良さも見て取れる。 「なんでまた同じものを買ったのか」なんて言われても動じることなかれ。 利きブンタができれば君も一流アリブンターだ! 2020年『ウルトラマンZ』にウルトラマンエースが客演してエース村が燃えたのは記憶に新しい。 同時に新規造形されたのは殺し屋超獣バラバ。 仮面ライダーでさえド派手な装飾を身に纏う現代においても全く見劣りしないゴチャゴチャ具合の素晴らしいデザイン。 ナイスリメイク起用だ。 後輩が出来たことにより平成アリブンタも一旦、重荷が取れるだろう。 超獣というヤプール人ありきの存在を怪獣がポケモンよろしく召喚されるニュージェネシリーズで出すのは難しい。 公務上、「また今回もアリブンタか」「この話の怪獣をアリブンタにする必要あったか?」などの意見を目にする機会は多い。 私自身もその意見には賛同できないと言ったら嘘になる。 しかし、世の中の第二期昭和シリーズ怪獣推しに言わせれば、リメイクして出してくれるだけで十分なのである。 怪獣のワークスタイルもその時代に合わせて変わっていく現代、その変遷ぶりを見届けるのもまた面白いではないか。 スーフェス84にて配布された少年リックの予告チラシでギロン人のシルエットが公開された。 近い将来、坂本浩一監督あたりがギロン人のスーツを新造してタッグ戦を展開してくれるはずだ。 そうすれば古参ファンも文句は言えまい。 アリブンタの変化に追いつけるようにこれから我々アリブンターも……………おっと、どうやら今宵も誰かが「アリブンタ」と呟いたようだ。私も仕事に戻らねば。 今日はここまで。
ウルトラマン 怪獣 エクスプラス 2020年神月≠デネブ
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ブルマァク 復刻版怪獣シリーズ アリブンタ(1999)
「ブルマァク」 怪獣玩具を集めるものにとって、それは一つの大きな壁である。 価格、入手難易度、種類の多さと難攻不落の要塞だ。筆者もまた、この要塞に一度は退却せざるを得なかったマニアの1人である。 無理もない。 中古ショップじゃ必ずショーケースに入ってるし、普通の人がソフビ人形に出せる予算を超えた金額のイメージだし、なかなか流通してないし、そもそもなんか敷居が高い。 これは私も含めて、最初は誰もが思うことだ。私もアリブンタ収集の当初はブルマァクはいいかなーって思っていた。 だが、これを見ている怪獣単推しオタクのあなた、そんなことはないですよ。 まず、値段が高いということが、実はそうでもない。 それは当時ものとなればびっくりするような値段だが、復刻版だとリーズナブルな値段で手に入る。 うん万円するものは珍しい。 次に入手難易度だが、こちらも復刻版ならば中古ショップやオークションサイトで意外と落ちているものだ。 アリブンタに関して某オークションサイトでは見ない日はないほどである。 たしかにブルマァクと聞くと敷居が高く、なかなか手を出せない人も多いだろうが、推し怪獣のブルマァク ソフビが一つでもあると嫌なことがあっても「家に帰れば推しのブルマァク ソフビがあるしな」ってなる。 現代社会を生き抜く上でもブルマァク ソフビと同棲することを私は強くオススメする。 今回ご紹介するアリブンタも私のアリブンタ収集において意味のある一体になったものである。 これを手に入れたことで私のアリブンタ収集は大きく広がった。 そういう意味では全国のアリブンター各位にブルマァクアリブンタの登竜門としてこの復刻版アリブンタをオススメする。 アリブンタはいいぞ。 では、紹介していこう。 今回のアリブンタを初めて見た時、率直に「怖いな」と思ったことを覚えている。 ホラー映画、例えば『ミスト』に出てきそうな怪物とか、実相寺昭雄の作品でオカルト作家の家のシーンでワンカットだけでてくる置き物みたいだとか、そんな感想が出てくるほど不気味である。 後期のブルマァクソフビの復刻版のため、全体的に造形が細かい。 ツノや羽など、情報量が多いため、他のブルマァクの怪獣に比べて小さい作りになっている。 相棒のギロン人とはサイズ感が違うため、絡ませて遊ばせづらい。 ブルマァクでは小さいサイズだが、ちょうど800ソフビよりも一回り大きいぐらいなので、ウルトラアクトなどと絡ませるのには最適だ。 色は薄い紫ベースに赤紫、青とさっぱりしているが、印象に残る色である。 ここからは細かく見ていこう。 まず、特徴的なのは目だ。 金色と黒の塗装が施された目は何を考えているのか分からない虚ろな目をしている。 昆虫というよりは何となくタコなどの軟体動物に近い感じの目だ。 太い腕や脚もよくできている。 赤紫のカラーリングもあって、やっぱりこちらも軟体動物とか甲殻類っぽさがある。(デザイナーの木目憲悟氏のインタビューによればアリブンタをデザインする上で手足の爪、両肩の巨大なツノなどに甲殻類のイメージも入れた記憶があるらしい。その点で理にかなっていると言える) さらに裏返して見てみると、背中も怖い。オリジナルのアリブンタを再現している気泡のようなイボイボが無数にあるが、その形が独特なため、水膨れのように見えてしまう。 はじめて見たときは鳥肌が立ちそうになったのを覚えている。 以上のことから、これまで紹介してきた可愛らしいアリブンタというよりは「怪しいもの」という本来の意味での怪獣っぽさが前面に出ている出来である。 軟体動物や甲殻類のニュアンスも入っているため、なんとなくクトゥルフ神話の怪物のようにも思えてくる。 アリブンタは本来、地球侵略のために送り込まれた超獣兵器。都心の地下に身を潜め、O型の女性を異次元蟻地獄で捕らえ捕食する。 危険を察知すると蟻酸ミストにより生物を白骨化させてしまう。 という本当は子供達にとってのトラウマ超獣であることを再認識させられた。 そういう意味でも私にとってアリブンタ収集のターニングポイントになった一体である。 話は最初に戻るが、こんな不気味なアリブンタだが、最初に手に入れられたときはとても嬉しかったし、ずっと眺めていられた。 ブルマァクシリーズはたしかに足を踏み入れにくいシリーズかもしれないが、私のアリブンタ棚において今ではなくてはならない存在になっている。 いつか当時もののブルマァクアリブンタも手に入れる。絶対に。 #夏はウルフェス #夏はアリブンタ
ウルトラマン 怪獣 バンダイ 1999年神月≠デネブ
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セアーズ 磁力戦シリーズ アリブンタ
我々がコレクションケースに入れて保管している子供向け玩具は本来、子供らが遊ぶために作られた。 他の怪獣と戦わせたり、投げたり落としたり、水に入れたり…。 今でこそ子供向け玩具は箱から出さず、タグも取らず、色褪せしないカビが生えない環境で保管しておくと数年後に希少価値が上がるという考えが一般化しているが、1970年ごろはどうだっただろう? 子供向け玩具には破損が付き物だということをまずはじめに覚えておいて欲しい。 今回のアリブンタは個人的にかなりレアだと思う。 値段はリーズナブルだが、某大手オークションサイトでも一度しかお目にかかったことがない。 手に入った時はとても嬉しかった。故になかなかお気に入りの一体である。 セアーズの磁力戦シリーズはあまり情報が流通していない謎の多いシリーズだが、当時20円のガチャだったらしいということだ。 かなりデフォルメされていて首なんかないが、特徴でアリブンタだと分かる。 中央の触覚がないが、2本ツノでもこれはこれでかわいい。 小さいながらもアリブンタ の特徴であるツノ、ハサミ、蛇腹などが丁寧に作られている。 背中にはしっかり円谷プロの刻印も押されている。 本シリーズは消しゴムとの名を冠しているが、マグネットがゴムに練りこまれており、鉄にくっつく。 しかし、この素材が非常に脆いようで、すぐに破損してしまうらしい。 まして、細かく細い造形が多いアリブンタだけに、本来の目的どおり、ブンドドさせて遊んでいたら、ドクガンダーの幼虫になっていたに違いない。 全く破損がない状態で手に入ったからにはその貴重さに感謝し、我が家のアリブンタたちを、これからも大切にしていきたい。
ウルトラマン 怪獣 セアーズ 1970年代末〜神月≠デネブ
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ウルトラマン超闘士激伝PART4 アリブンタ
「アリブンタを知れば知るほど、私のまだ知らないアリブンタが次々と現れる」 これはどんなジャンルにも共通して言えることだが、改めて考えてみると恐ろしい事実である。 今回ご紹介するアリブンタも私の知らないアリブンタだった。 そもそも超闘士激伝にアリブンタが登場することさえ知らなかった。 しかし、一度見た時からこのアリブンタは絶対に手に入れなくてはならないという使命感を感じた。それほど欲しいと思える最高にかっこいいビジュアル。 これを私のコレクションに加えたい。 そして某大手オークションサイトで奇跡的な出会いをしたのである。 このアリブンタ、否、超獣戦車アリブンタは消しゴムタイプのフィギュアだ。 超獣戦車アリブンタとは超闘士激伝の見開き1ページに登場したキャラクターで、ヤプールが超獣軍団を率いて宇宙侵攻を開始した際に送り込まれた超獣だ。 中世の甲冑のような武装を身につけ、ギロン人を乗せて全てを粉砕する。 …していたらしい。(同じ超獣戦車にヤプールコマンドを乗せたブロッケンもいる。もちろん、こちらも消しゴム化されている。) ビジュアルはご覧の通り、アリブンタ史上一番かっこいい。 背中のなんだかよくわからない羽のような部位が両側から生えた本当の羽になっている。やはりあれは羽だったのだ。 長い一本角もサイや角竜のようでかっこいい。 背中に筍のように生えている角はギロン人が持つ操縦桿になっている。 前屈二足歩行というのも堪らない。全体的に奇抜なデザイン。 天才的な発想の塊である。作者は本当にアリブンタを知り尽くしている。 全身単色の消しゴムタイプのフィギュアに違いないが、バランスの取れた天才的なデザインを見事に再現してある。 本当に手に入ってよかったと思えるお気に入りの一つだ。 これからも私の知らないアリブンタに出会うだろうが、その喜びを噛み締めて生きていきたい。 今度はカラバリも集めちゃおうかな。塗装しちゃおうかな。もう一体はギロン人を乗せて飾ろうかな。
ウルトラマン 怪獣 バンダイ 1994年神月≠デネブ