Railwayfanの全国SL保存探訪記 その② D51 813

初版 2020/10/17 00:50

改訂 2022/09/09 18:12

Railwayfan ミュージアムのオーナーわたくしRailwayfanが全国に保存されているSLの勇姿を見て巡る日記です。第二回は山口県山口市小郡にあるデゴイチ。D51-813号機です。

山口市といえば、SLやまぐち号ですね!

SLやまぐち号は新山口駅から島根県の津和野駅まで結んでおります。

今回D51が展示されているのはコチラ。地域歴史館小郡文化資料館の裏の山口市小郡総合支所の駐車場にあります。

最寄りの駅は、やまぐち号の始発となる新山口駅です。

小郡駅の駅名の方がピンと来る方もいらっしゃるかもしれません。今でこそ新山口駅ですが、2003年にのぞみが停車するようになって駅名が変更となりました。またその小郡町も2005年の市町村合併で山口市になりました。

それでは、見に行ってみましょう。

(地域歴史館小郡文化資料館)

コチラです!ハイ!

D51 813

(正面の凛々しいお顔)

車歴表です。

車歴

1943-09-30 三菱重工業三原でNO.382として落成。 配属 国鉄広島局管理で、配置は国鉄岡山車両区(着 翌月初め)

1946-12-29 国鉄岡山車両区から国鉄下関車両区へ移動。

1951-03-01国鉄下関車両区活躍中。

1955-08-01 国鉄下関車両区活躍中。

1960-04-01 国鉄下関車両区活躍中。

1965-04-01 国鉄下関車両区が国鉄下関運転所と組織変更。 この時より入換専用機となる。

1966-06-01 国鉄小郡車両区が借入。

1966-06-10 国鉄小郡車両区が下関運転所に返却する。

1967-03-31 国鉄下関運転所で再び入換専用機として活躍。

1968-03-31 国鉄下関運転所で休車。

1969-03-31 休車が解除され、国鉄下関運転所にて再び入換専用機として活躍。

1972-03-21 国鉄下関運転所から国鉄小郡車両区へ移動。

1972-12-01 国鉄小郡車両区にて廃車。

工車1179号 この時の走行距離は1,459,402kmだった。

1973-12 小郡機関区扇状庫にてC62ー1に隣接して留置されていたのが確認されている。両機とも保存に備えた仮保存。テンダ背面下半と前梁部はトラ塗りであった。

なおC62-1は後に梅小路蒸気機関車館(現・京都鉄道博物館)にて保存される。

1975-10-13 広島鉄道管理局長と山口県小郡町長との間で無償貸与契約締結

1975-11-01 小郡町役場前にて保存

2005-10-01 小郡町は市町村合併で山口市に吸収され、小郡町役場は山口市小郡総合支所に改称 引続き、同じ敷地(駐車場の一角)に保存。

(デゴイチよく走る!! 機関車データベースより引用)

C62-1は広島運転区に所属していたため顔合わせをしているようです。トラ塗りというのは警戒色のことでしょう。これは笠戸島のD51にも見られましたが、入換用機関車として活躍したからなんですねぇ。ちなみにちょいと話がそれますが、SLやまぐち号のC57形1号機とSLばんえつ物語のC57形180号機、JR東日本のD51ー498号機は新津機関区にいた頃、一緒に活躍していたようで、いわゆる同僚なんですね。そしていずれも現在運行中という、不思議な縁があるものですね。

もしかしたら、この3両が新津時代に、いつまでも現役でいることを誓っていたのかもしれません(桃園の誓いかな?)

車歴表の上に埋め込まれたナンバープレートです。レプリカですね。

側面に回って見ましょうかね。

デフレクターです。

側面をじっくり。

動輪です。

テンダー側を見て見ましょう。

何度か修復されているようですね。

テンダー台車です。

前回の笠戸島のD51同様、運転席に入ることができます。入ってみましょう。

計器やハンドルはそのままです。

計器です。

石炭投入口です。

運転席の椅子です。ボロボロになってますね。

天井の機器その1

天井の機器その2

テンダー部分には登れないようです。

デンダーの上部です。

外に出てプレートを撮影。

昭和18年 三菱重工のプレートがあります。

郡の区名札は小郡ということですが、ボロボロですね。

SLの横には・・・

懐かしの枕木信号もありました。

このSLの設置場所の最寄駅ですが、新山口駅になります。新山口駅の北口から歩いて、保存されている山口市小郡総合支所まで、だいたい30分くらいです。

興味のある方はやまぐち号に乗車ついでに、ここに来てSLの復習をするのもヨシ!やまぐち号に乗車する前にかつて活躍したD51の勇姿を拝んでおくのもヨシ!

Railwayfanの全国SL保存探訪記 ーーつづくーー

当ミュージアムのD51たち

マイクロエース A9503 D51−78

https://muuseo.com/azuazu257/items/774

Railwayfan

マイクロエース A9511 D51−882 月と鹿マーク

https://muuseo.com/azuazu257/items/771

Railwayfan

マイクロエース A9511 D51−882 月と鹿マーク

https://muuseo.com/azuazu257/items/771

Railwayfan

#Railwayfanの全国SL保存探訪記

#D51

#蒸気機関車

ご覧いただきありがとうございます。
ローカル地方に住む鉄道ファンです。
鉄道モノならば、部品からグッズ、鉄道模型、プラレール、鉄道チョロQ等を集めております。
また、私のミュージアムでは、かつての東京の交通博物館や大阪にあった交通科学博物館のような鉄道を主力としながらも、車や飛行機、船といった乗り物系の資料の展示公開をコンセプトとしております。
どうぞよろしくお願いいたします。

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    bigmac

    2020/10/17 - 編集済み

    この写真の数!気合入ってますね(*^^)v nice撮り鉄

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      Railwayfan

      2020/10/17

      コメントありがとうございます。
      SLはどの角度から観察しても楽しいです^_^
      何枚か撮影してじっくり見てます(笑)

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    sat-2019

    2020/10/17

    昔は、各地の公園などで蒸気機関車が保存されていたものの、そのままボロボロになるまで放置状態で、結局解体されてしまうケースが後を絶たなかったのですが、良い状態で保存されているのを見ると、とても嬉しく思います😃

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      Railwayfan

      2020/10/17

      コメントありがとうございます。
      近年では、おっしゃる通り、老朽化や蒸気機関車の素材にアスベストが使用されている等で全国の保存機が解体される傾向にあります。
      しかし保存会の方々が日頃、整備をされてらっしゃる努力あってこそ、いつまでもSLの勇姿を見ることができます(^^)
      SLの基礎というものは、現在の鉄道に続いてるものがありますので、歴史的価値が大いにあります。
      いつまでも保存されているのは嬉しいですね。

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