バナナ
ブラジル 1983年
Wikipediaより引用
学名:Musa spp.
バショウ科の多年草。東南アジア原産。
高さ数mになるが、実際には草本であり、その意味では園芸学上果物ではなく野菜に分類される。その高く伸びた茎のような部分は偽茎(仮茎)と呼ばれ、実際には、葉鞘が幾重にも重なりあっているものであり、いわばタマネギの球根を引き延ばしたようなものである。茎は地下にあって短く横に這う。茎のような先端からは、長楕円形の葉(葉身)が大きく伸びる。
花(花序)は偽茎の先端から出て、下に向かってぶら下がる。花序は1本の果軸に複数の果房(果段)がつき、各果房には10本から20本程度の果指から成っている。大きな花弁に見えるのは苞葉で、果指の部分が本当のバナナの花である。果指一つ一つが一本のバナナに成長し果房がバナナの房となる。なお、開花は一本の偽茎につき一回のみで開花後は株元から吸芽を出して枯れてしまう。
果実は最初は下へ向けて成長するが、後に上へ向けて成長することから湾曲した形となる。
果皮の色は品種によって異なり、一般的に知られるものは緑色から黄色であるが、桃色から紫まで多様である。成熟するにつれてエチレンガスにより緑の色素であるクロロフィルが分解されることで黄色の色素のカロテノイドが残る形で変色が進み、クロロフィル分解物は紫外線を照射すると青色の蛍光を発する。ポリフェノールが酸化をすることで皮が茶色に変化するブラウニングが起き、皮の表面に浮かぶ黒い斑点状の「スウィートスポット (Sweet spot)」・「シュガースポット (Sugar spot)」と呼ばれる熟成のバロメータが見られるようになる。
生食用バナナの生産量は年間1億1328万トン。インド(29.1%)、中国(13.3%)、インドネシア(7.0%)、ブラジル(6.8%)、エクアドル(6.5%)など。
料理用バナナの生産量は年間3506万トン。ウガンダ、ガーナ、コロンビア、ルワンダ、ナイジェリアなどが多い。