タマネギ

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ブラジル 1982年

Wikipediaより引用
学名: Allium cepa
ヒガンバナ科ネギ属の多年草。ネギ属の中でも大きく肥大した鱗茎(球根)を持つ種で、玉ねぎの品種によって色、形状、大きさは様々である。主に鱗茎が野菜として食用とされるほか、倒伏前に収穫した葉(葉タマネギ)もネギと同様に調理できる。

鱗茎は径10cm前後の球形、または扁球形をしており、特異な刺激性の臭気がある。茎は円筒形で直立し、高さは50cmくらいまで生長して、下部に2-3の葉をつける。葉はネギよりも細く、濃緑色で中空になっている。秋には、茎頂部に花序が大きな球形となってつき、白色の花が密集する。

葉が伸びて70cmくらいに育つと、地中の葉鞘が結球し始めて肥大化する。結球するには、一定の温度で適切な時間日光を浴びることによって、葉で糖が生成されて、その養分が基部に蓄えられて鱗茎が形成される。鱗茎は鱗片葉が球状に重なったものでできており、多くの層を持っている。鱗茎がある程度肥大すると、地上部の葉鞘が葉を支えきれなくなって倒れ込む倒伏性がある。

生育適温は 20℃ 前後で、寒さには強く氷点下でも凍害はほとんど見られないが、25℃ 以上の高温では生育障害が起こる。

現存する最古の栽培植物の一つとされる。原産は中央アジアとされるが、野生種は発見されていない。原産地はペルシア(イラン)やベルチスタン(バルーチスターン)あたりともいわれるが、はっきりしていない。中央アジアから商人によって中東に持ち込まれ、そこから世界中に一気に広まっていった。

世界のタマネギ生産量(2018年)は、最大の生産国である中国が約2470万トン、2位のインドが2207万トン、3位のアメリカが328万トンで、以下エジプト、イラン、パキスタンと続く。

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