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王立宇宙軍 オネアミスの翼 グノォム博士
前回、王立宇宙軍はこれで最後!と言っておきながらグノォム博士を追加展示します。 サイズも小さく、台紙と癒着しており状態は決して良くはないのですが博士の「わしも載せろ!」(ボイス 大塚周夫)と言っている声が聞こえて展示に至りました。 このシーンは有名な「工業が市民を平等にしたんだぞ。集中する資産を広げたんだよ…」とシロツグに弁を振るっていたシーンだった様な気がします。 初めて王立宇宙軍を観た時は「あぁ、まともな人がいて良かった!」と安心したのですがそれも束の間、まさか事故でいきなり物語から退場するとは思いませんでした。 グノォム博士って心強い身内として物語の終盤、あるいは終盤近くまで力を貸してくれそうな存在じゃないですか。 その博士が何ともあっけなく消えてしまうという衝撃。 シロツグも驚いていたけどよっぽど観ている私の方が驚いていました。 そして憂鬱な葬式のシーンで描写される人間模様。 グノォム博士って家庭ではどんな存在だったのか、シロツグ達は勿論のこと、観ている我々にも想像しかできないといういやに現実的な事実が突き刺さるシーンだったことを覚えています。 しかし彼が物語から去ることで逆に王立宇宙軍の若いメンバー達の輝きが増したことも事実ですね。 写真2枚目は購入した時のままの状態。 あえて値札もつけたままにしました。
1000円 東京 中野 消費税が5%の頃Shinafu
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競走馬 ブルームーン
競走馬と人物を捉えた約15センチ×20センチの新聞用印刷原稿(銀塩写真)です。 余白の部分にブルームーンと赤字で記載があります。 購入元の説明ではサンケイ新聞:夕刊フジの記事(1974年~75年頃)に使われたようです。 それが事実であれば、この馬は中山や新潟で活躍した1971年生まれのブルームーンで間違いない筈です。 競走馬は生まれてから5年目くらいがピークと言われていますので1974年~75年頃は一番活躍した時期だったのかもしれません。 そして隣に写っているのは調教師(もしかすると藤本冨良氏?)でしょうか。 気になって調べたのですが、藤本冨良氏の鮮明な写真を見つけることができなかった為、この写真の人物が彼なのかどうかはわかりませんでした。 さてこの写真、1975年7月13日新潟BSN杯(OP)芝1800mか、1974年1月5日 白梅賞 芝1600mで優勝した際(両方とも調教師は藤本冨良氏)の写真かなとも思いましたが、派手な優勝フラッグをつけたような姿でもなく、これは一体どういった報道内容の記事だったのかが不思議な写真です。 色々と分からない点はありますが、隣にいる人物としっかりとした信頼で結ばれているであろう馬の優しい瞳と表情にとても魅力を感じ入手に至りました。 入手後、しばらく写真を見つめている内に、もしかしたら記事の内容は手前の人物(調教師?)と馬との間にできた強い絆にスポットを当てたものだったかも?と考える様になりました。 そんなお気に入りの写真ですが見ての通り、表面に銀が浮き上がっているのがわかります。(2枚目) これもまた古い写真の風格にも見えてくるので私は気に入っているポイントです。(印画紙的には良く無い状態なのでしょうけど…)
古写真 1000円 ネットオークションShinafu
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ミノルタ SR-M
2010年頃に某ネットオークションで落札した調整済みミノルタSR-Mです。 SR-Mは1970年に発売されたモータードライブ専用カメラですが、残念ながら本体だけでバッテリーグリップは未入手です。 この当時、カメラ本体に後付けでモータードライブやワインダーを取り付ける合体/分離式が主流だったと思いますが、SR-M底部の巨大モーター部分は分離不可でカメラと一体化しているのが特徴です。 このカメラ、スナップなど機動性を生かした撮影がしたい時は、モーター部を取り外してカメラを軽くするといった様な考えは一切持ち合わせていません。 多分、機動性を重視した撮影の場合は当時のSR -1Sの様なカメラを使い、落ち着いて連写したいものがあれば連写用のオプション(マガジン、ローダー、リモコン装置など)が用意された専用機・SR-Mでがっつり撮れば良いという適材適所のコンセプトから生まれたカメラなのでしょう。 SR-Mは単三乾電池8本を使うバッテリーグリップと合体すれば秒3コマ撮影ができたそうですが、一体どんな用途を想定していたのでしょうか。 (スポーツというより科学、芸術、測定分野での使用?) 本来は何らかの特定需要を満たす為に少数作られたカメラでしたが、一般にも販売だけは行なってみたという事なのかもしれません。 確かにハイアマチュア用というより特殊なプロ業務用途と言った方がしっくりくる容姿と使い勝手だと思います。 しかしこのインパクトある姿は6年後に発売されるプロ向けカメラ minolta X-1 MOTOR (これもモーター一体型)とも違って、どこか試作機めいた不思議な魅力を纏っています。 当時はプロ用ハイエンド一眼レフを持っていなかったミノルタが将来のプロ機の為に実験的に作ったカメラの様にも見えてしまいます。 あるいは技術という大樹の進化途上に突然変異で現れた巨大恐竜の様な存在だからなのかもしれません。 当時の販売価格も恐竜級で、このカメラの原型となったSR-1S(1967年)が22.000円に対してSR-M(1970年)は129.000円もしたそうです。 (1976年に発売された minolta X-1 MOTORは 220.000円もしたゴジラ級カメラでしたが) しかし入手した時はあまりお見かけすることがない珍しい機体でなおかつ調整済みが15000円という破格値なのに、誰も入札せずあっさりと落札できたのが不思議です。 (まさかバッテリーグリップが欠品だったので動かないと思われた? それとも完品じゃなきゃ嫌だぁっ…っていう感じ?) ちなみに写真に付いているレンズは中野のジャンクカメラ屋さんで転がっていた MC MACRO ROKKOR-X 50mm f3.5。(3.500円) 一目見てオレンジ色の刻印がかっこいい! しかもマクロ! レンズも綺麗! というブツだったので、とりあえず棚から確保して売り場をウロウロしていたところ、近くにいたお客さんが「あれ? さっきここら辺にあったミノルタの変わったマクロレンズどこいったっけ?」と探しだしたので慌てて会計に持ち込んで入手したものです。 このレンズは同スペックのミノルタレンズの海外向け仕様だったらしく、偶然ですがカメラ本体もサンフランシスコからの帰国子女だったので(写真5枚目)相性良い?コンビが完成です。 本来はバッテリーグリップと合体して連写バリバリ(秒3コマだけど)で使うカメラだと思いますが、このカメラ本体だけでも電池なしのマニュアルカメラとして普通に撮影可能の為、実用上は何ら問題はありません。 いやいやそんなことないでしょ? その馬鹿でかいカメラ重すぎて大問題じゃ?と皆さん思われるかもしれませんが… 確かにこのレンズと合わせて重量約1.4Kgという重さですが巨大なモーター内蔵部分がグリップ代わりになって不思議と安定して撮影できるのです。 あと、膝の上に乗せると「この子重たいなぁ」と確かに感じるのですが、撮影時にカメラを構えれば然程重さが苦じゃなくなり、むしろしっかりホールドできて安定したシャッターを切れる点が面白いです。 (これは重心バランスのせいでしょうか) レンズも鷹の目と言われたロッコールだけあって近景も遠景もたいへん鮮明に映し込みます。 ただ、似たレンズであるニコン製マイクロニッコールの様に目が痛くなる程の鮮明さではなく、どこかデティールに優しさを感じるのがこのロッコールレンズの味というものなのでしょうか。 入手から15年は経ちますが調整済みというだけあって北海道旅行に連れ回した後、いろいろ撮影していますがノートラブルのまま今でも現役の楽しいカメラです。
一眼レフカメラ ミノルタ(現コニカミノルタ) 15000円Shinafu
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王立宇宙軍 オネアミスの翼 ヤナラン
王立宇宙軍シリーズ最後の一枚はみんな大好きヤナランです。 実はおぼっちゃま育ち(会社社長のご子息)という設定がある様ですが、このごつい容姿から受けるギャップが何ともいい味を出しています。 そんな彼ですが何もなければ のんびりまったりと宇宙軍での生活を過ごしている様に見えます。 (特にテレビの電波をでかい身体で遮ってしまい 怒られたシーンは大好物です) しかし空軍基地で起きた乱闘事件では、まるで鬼神のごとくに豹変、大暴れするパワフルな側面も持っています。 それに加えて発射基地の緻密な配線作業をこのごっつい指で器用にかつスピーディにこなしている姿を見ると「こりゃただのおぼっちゃまではないぞ!?」と思えてくるんですね。 このセル画のシーンを初めて見た時にも「お!ヤナランってなかなかできる奴じゃん!」と小さな感動を覚えたのを思い出します。 会社社長のご子息で 普段は優しくてまったり、しかし有事となればバーサーカーの如く敵を一掃、そして仕事が終わって帰宅すれば器用な手先で家事もおまかせ。 もうこれはみんながヤナランを好きになること間違いなしですね!(個人の感想)
アニメ 1000〜2000円くらい 東京 中野Shinafu
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旧日本海軍航空母艦 加賀
旧日本海軍の航空母艦 加賀の古写真(横幅15センチ程)です。 加賀は計画当初には戦艦として設計されながらも、諸事情で三段式の飛行甲板を持つ異形の航空母艦として誕生し、その後、一段甲板式の巨大空母へと姿を変えていった全長248mを誇る旧帝国海軍の艦船です。 (不思議なことに現代の空母化された海上自衛隊護衛艦「かが」も全長は同じ248mのなのです。もしかして加賀の生まれ変わり?) この写真は当時の印刷物を作る為に用意された写真原稿で、原本の写真と比較するとレタッチで大きく変わっている箇所がいくつかあります。 原本となる写真はWikipediaで「加賀 (空母)」と検索すれば1930年に撮影されたという同アングルの写真が掲載されているので比較が容易です。 (ちなみにローランド・エメリッヒ監督のミッドウェイ(2019年作品)の冒頭シーンで、この原本の加賀と同じ写真が壁に額装されています) 原本の写真と比較すると以下のレタッチされた箇所がありますので、比較していただければ面白いと思います。 1 戦闘機の追加 一三式艦上攻撃機と思われる機体がフォトモンタージュ(複数の写真を合成する方法)で空母上空に追加されています。 また背景の空も雄大な雲の流れがブラシで丁寧に描かれているのが分かります。 (実際に写真の上からブラシを使って描き込みされています) 2 無かったことにされた洗濯物? 原本には艦首甲板上に紐を吊って何やら洗濯物らしき物体(あるいは何かの旗?)があるのですが、印刷用原稿の写真はその部分が綺麗に黒く塗り潰されています。 3 本当はのんびり停泊中 原本の加賀は停泊中と思われ(艦首に係留用の鎖が見える)本体には寄り添うようにタグボートが二隻写っていますが、それらがきれいさっぱり消去されいます。 そしてこの加賀はまるで最大戦速で航行中のように勇ましく波飛沫を上げています。 4 その他いろいろ 甲板最上部の支柱が消去されていたり、艦首甲板下側の構造物が塗りつぶされていたりと細かく修正されています。 肝心のこの加賀の姿を使った印刷物は1941年(昭和16年)発行の陸軍恤兵部海軍絵葉書全15枚セット帳の中の1枚に見ることができます。 ちょうど1941年は太平洋戦争勃発の年ですので戦意高揚も込めて勇ましく見える姿にレタッチされたのではないでしょうか。 しかし加賀の三段式甲板は既に1935年に一段全通式甲板に改装完了しています。 さらにモンタージュで追加された一三式艦上攻撃機はこの頃はとっくに時代遅れとなっており、単葉機の九七式艦上攻撃機や九九式艦上爆撃機の時代だった筈です。 軍事機密上、最新の兵器を公にすることが出来なかった為、あえて改装前の姿と古い一三式艦上攻撃機との組み合わせにしたのでしょうか。 それにしてもただでさえ独特の威容を誇る三段式空母の加賀に様々なレタッチを加えてしまった事で、まるで「異世界の航空母艦を描いた一枚の絵画」になってしまった点が、逆にこの古写真の素晴らしい魅力ではないでしょうか。 またこの古写真の裏には「尚」の墨文字が手書きされています。(写真2枚目) 推測ですがこの古写真は当時の尚美堂出版部(大阪の会社?)の印刷原稿だったのかもしれません。
写真 1000円 ネットオークションShinafu
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王立宇宙軍 オネアミスの翼 ネレッドン
リマダ共和国の政治局次官ネレッドンの誰も望んでいないサービスシーンです。 入手もカロックのセル画と同時期だったと思いますが、価格はカロックよりもお高く3000円もしました…(やはりサービスシーンだから?) 汗だく半裸の初老かつ太り気味で頭にリボンを巻いた男… これを展示するかどうかは迷ったのですがある意味、ニッチでレアなシーンと考え、展示に踏み切ってみました。 そこで劇中におけるこのセル画のシーン(書記官との会話)なのですが、ゴージャスな蒸し風呂に響くネレッドンの重厚なリマダ語の響きが最高なんですよ… このシーンの会話というか、空気の響きっていったら良いでしょうか… もうこれって完璧にASMRじゃないですか。(個人の感想) 思わず自分も蒸し風呂の中でネレッドンと一緒に癒されそうになっちゃいます。 まぁ、ASMRと感じるかどうかはともかく、書記官との会話には全く不自然さが見受けられず、まるで異国のドラマのワンシーンでも見ているかの様な不思議なリアルさを感じました。 個人的にはここまでナチュラル極まりない異世界会話をアニメで体験したのは初めてです。 また原画の裏側には鉛筆でネレッドンの口元が描かれており、ライトボックスで透過させると彼の掌に隠れた口元が透けて見えます。 (写真3では窓の光で裏側から撮影したので逆像になっています) 掌が自然に口元を抑えている描写をする為に「参考」の役割として裏描きしたのかもしれませんね。(この前後のシーンの参考用ということかもしれませんが) さてさて、こんな魅力的なネレッドンの声をあてたのはウイリー・ドーシー(Willie Dorsey)さんというアメリカ出身の黒人俳優さんで声優としての仕事は王立宇宙軍のネレッドン役が唯一だったかと思います。 (むしろ国内映画や特撮ドラマの悪役、モデルなどのお仕事がほとんどで、1987年に放映された太陽にほえろ!PART2で拳銃密売人「パピヨン」で大暴れをしたり、同年のベイシティ刑事ではバーのマスターを演じていましたが、それ以降、俳優としての活動は無かったと思います) ネレッドンの登場シーンは僅かですが、そのセリフ(リマダ語)のリアルで自然な言い回し、そして抑揚から発揮される演技力で、彼はネレッドンという人物の性格や立場を鮮明に演じきっています。 この作品は彼にとって唯一の声優出演作、かつ芸能のお仕事としてもラストを飾るひとつだったのかもしれません。 王立宇宙軍という作品はウイリーさんにとって経験の殆どないと思われる声優としてのお仕事でしたが、ネレッドンの見せた重厚な存在感は彼が俳優として積んできた経験が十二分に生かされ、丹念に注ぎ込まれた結果ではないでしょうか。 ちなみに俳優の副島淳さんはウイリーさんの血縁者であることが知られています。 (2020年6月28日放送フジテレビ『日曜THEリアル!・もう一度家族になりたい!』から)
アニメ 3000円 東京 中野Shinafu
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王立宇宙軍 オネアミスの翼 カロック
このセル画も消費税が5%の時代に中野の某店で買ったものです。 当時、週末になれば会社帰りに新宿、渋谷、果ては中野にまで足を伸ばしては何か面白いものがないかとパトロールしていた時期があり、その際に入手した様な気がします。 ちょうどその頃、王立宇宙軍関連のセル画が何故かまとまって中野に流れてきたことがあり、割と安価であった為、買い求めた内の一枚です。(税抜価格1500円でした) ただ買った当初からセルと原画が癒着しており、無理に剥がさず当時の状態のままずっと保管しています。 絵柄としては空軍基地での大乱闘でボコボコにされた後日のカロックの姿と思われますが、こうして落ち着いてセル画の彼を見るとかなりの重症ですね。 右手の拳なんかまるでド○えもんのごとく腫れてますし(いやそれは違) 普段は冷静でも、ロケットと同じく一旦着火すると止まらないという彼の性格(瞬間湯沸かし器)が引き起こした空軍乱闘事件ですが、最後はシロツグが身を挺して吐瀉した消火剤?を目の当たりにし冷静さを取り戻すことになります。(ボコられて意識が飛んでたかもですが…) なんだかんだ言っても二人はいいコンビと言えるかもしれませんね。 しかしこのセル画を見ているとボコられ後、彼のロケット打ち上げに対する闘志に益々火がついた瞬間を見た様な気がします。 冷静でクールなカロックも十分に素敵なのですが、沸る熱情を吐き出して吠えるこの表情、とっても良いと思いませんか? 現実に「瞬間湯沸かし器」みたいな人が近くにいたらハラハラして落ち着きませんが、王立宇宙軍においてはキャラクターとして背中を任せられる頼もしいばかりの魅力的な存在ではないでしょうか。 (周りが宇宙旅行協会のやばそうな爺様ばかりだったので尚更…) それにしてもロケット推進に詳しく現実的な理論思考の出来るカロックがいなければ、一体この物語の結末はどうなっていたのでしょう。 安全性の怪しい(?)水素エンジンロケットでシロツグが打ち上げられ、本当にお星様になってしまったかもしれないので、実はカロックこそこの物語の影のMVPなのかもしれません。
アニメ 1500円 東京 中野Shinafu
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TOKEN Crown Modal.Ⅲ (国産蛇腹カメラ)
1950年代にTOKENという日本のメーカーで製造された120ロールフィルム(撮影規格は6×6のみ)を使う蛇腹カメラです。 レンズは Seriter Anastigmat f3.5 80mm、シャッターは珍しく無銘(最高1/200)です。 蛇腹も各種動作も正常で某オークションで800円、競争相手もいなくすんなりと落札してしまいました。 この時代は多数のカメラメーカーが乱立したおかげで小さなメーカーは歴史に埋没しがちになるのですが、TOKENもそのうちの一つでしょう。 実際にカメラ自体の情報も少なく、調べてもTOKEN と似た様な会社がいっぱいあって正体がわかりません。 ただ、ここに展示する意味としては、やはりこのカメラボディの美しさがあります。 他社蛇腹カメラは平面的なトッププレートが多い中、見ての通りCrownのそれは優美なまでの曲線美を誇っているのです。 しかもその湾曲したプレートにCrownの刻印をしているのがなかなかの鑑賞ポイントです。(平面に刻印するより手間かと…) 一見、頼りなさそうなCrownの細いフォントですが、見慣れると流れる様なプレート曲面と相まって独特の清楚で気品ある美しさを醸し出しています。 あと特徴的なのはシャッタートリガーがレンズ側やトッププレート側ではなく、タスキの横についていることです。(写真4枚目) こんな場所にシャッタートリガーのある蛇腹カメラはあまり見かけません。 トリガーは指先が自然にかかるように緩やかに湾曲しており、手前方向に押し込むとシャッターが軽快に切れます。 しっかりボディをホールドしてトリガーを押せば、トッププレート上にトリガーがあるよりも手ブレが抑えられ、とても使い心地が良いものです。 また蛇腹を畳むと当然ながらトリガーはケース内に収納されるのでスマートなものです。 レンズやファインダー自体に特に目立った特徴がないかわり、ボディデザインや使い勝手にちょっと拘ってみたカメラだったのかもしれません。 しかしながらネット上でもなかなか当該機種を見かけることがなく(見かけるとしたら camera-wikiくらい?)、ごく少数を製造してメーカーごと消えてしまった儚いカメラだったのかもしれません。 あとModal.Ⅲ という刻印ですが、Model.Ⅲ の打ち間違いじゃないかと… そして多分Modal.ⅡもModal.Ⅰ も存在していない様な気がします。 この時代の小規模メーカーでよくある事ですが、何となく通りの良い名前(海外輸出した時に売れそうな名前とか…)を付けたり、適当な英語(たまに間違っている)を使ったり… こう堂々とエラー刻印しでかすの?と現代の我々は考えちゃいますが、例えば1980年代の中国時計部品メーカー製の文字盤に意味不明な(かっこいいと思える様な)文法無視の刻印があったりしたわけで、1950年代の日本の小規模メーカーでも同じことが起きていたのでは?と考えたりします。 ただ本気で「様式の」「様態の」「形式上の」という意味があるModalという英語表現を使ったのなら、それはそれで「ごめんなさい」ですが…
蛇腹カメラ TOKEN 800円Shinafu
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美少女戦士セーラームーン 大阪なる
美少女戦士セーラームーン(無印)において月野うさぎの親友である大阪なるちゃん(とネフライトの手)のセル画です。 このなるちゃん、敵のダーク・キングダム四天王の一人であるネフライトに最初は利用されるのですが、なんだかんだで お互いに惹かれ合うようになり良い感じの仲に… と思ったら最後は悲しい結末になってしまいます。 アニメでは原作とは違った悲恋のストーリー展開だったのですが、当時はなかなか大人気でした。 このシーンでは、なるちゃんがネフライトから指を指されて(多分、ネフライトから何かを言われているんだけど)彼女の瞳に恐れや動揺といったものはなく、むしろ慈愛に満ちた瞳で彼(ネフライト)を見つめているように見えてしまいます。 正直、どんなシーンだったかうろ覚えなのですが、このカットだけでおなかいっぱいです。(アニメを見直さなくては…) また、原画に指示された「ブラシ」が彼女の鼻筋にうっすらと吹かれているのがなかなか良い仕事をしています。 (4枚目が分かりやすいかと思います) この表現もあって大阪なるちゃんのネフライトに対する想いというものが、たった一枚のセル画から伝わって来るのです。 うん、やっぱりセル画は素晴らしいですね!
アニメ 1000円くらい 東京 中野Shinafu
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セーラーサターン(土萠ほたる)
美少女戦士セーラームーンS(1994年)に登場する土星の守護持ちセーラー戦士。 アニメ初回放映当時、初登場シーンで私の性癖にいきなり刺さりまくったキャラ。 (お陰様で初めて作った同人誌が「土萠ほたる本」になってしまったという業の深さ) セーラースターズ以降の可愛いほたるさんはまだよく見かけるけど、Sの暗黒面満々(?)なほたるさんのセル画は珍しいかもしれません。 かなり暗黒オーラバリバリなので表情が分かり難いですが、原画からは何故か不思議な静けさを感じとれます。 確かこのシーンの後、クマのぬいぐるみをボロボロにリンチしていたような不穏すぎる記憶があるのですが、ちょっと自信がありません。 (このシーン覚えている方いればコメントで教えてください…) このシーンの前後と思われる場面(ただしぬいぐるみなし、目を瞑っている)が某オークションで8万円近くで売れていたのには驚きました。 ちなみにこのセル画は消費税が5%の頃、中野の某ショップで購入しましたが税抜き1000円だったのですよ…
アニメ 1000円 東京 中野Shinafu