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非加熱モンスールビー"ピジョンブラッド" 0.356ct
ビルマにおいてルビーの代表的な産地は大きく3箇所あり、それぞれ地域名はモゴック、モンスー、ナムヤーです。 この内、ナムヤーだと特定したルビーを私は見たことがなく、これまで見てきたものは大体モゴックか、モンスーのものかな、と考えてます。 GRSやGübelin等の名だたる鑑別機関では、とりわけモゴック産のルビーだと識別できれば、鑑別結果に"Mogok"の文字が入ります。GIAはわからないですが、モゴックのルビーにはそれだけ特別感が認知されているということでしょう。 この石はモゴック産として入手し、GIA基準で、いわゆる"Pigeon's Blood"カラーと認められたものになります。"Pigeon's Blood"の色範囲自体、鑑別機関によってばらつきがありますからあまり当てにはなりませんが、GIAでそう認められましたので妥当かと思います。 モゴック産、とセラーは言いますが、あまり知らないセラーの言うことは信用しない方が良いです。改めて、自ら日独宝石研究所に提出し、本当にモゴック産か確かめたところ、顕微鏡の拡大画像を提示いただき、そこに青い色帯が確認できました。この、青い色帯はモンスー産の特徴によく見られ、その他にもモンスー産の特徴があることが確認されました。 よって私はこの石は、セラーの主張するモゴック産ではなく、モンスー産として扱います。 鉱物名:コランダム 宝石名:ルビー 組成:Al2O3 重量:0.378ct 産地: Möng Hsu (Monghsu; Maing Hsu), Loilen District, Shan State, Burma 鑑別:GIA、日独宝石研究所
宝石 ネットショップ 2020年shm
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スピネル(ホットネオンピンク)1.507ct
カット、カラー、大きさ、品質的にはかなり良いと思います。 いわゆる"ホットネオンピンク"と言われる鮮やかなピンク、赤系のスピネルで一番人気のある色合い。日独の鑑別書には「赤」「レッドスピネル」と書かれておりますが、、海外の鑑別であればvivid pinkになると思います。 惜しむらくは産地がわからないところです。古い標本であり、この色合いであれば、おそらくはベトナムルクイェン産でなく、ミャンマーモゴック鉱区のものと思いますが、、 →産地同定検査の結果、この石はモゴックの成分と近いと言うことでした。予想していたのでまぁモゴック産でいいかなと思います。 鉱物名:スピネル 宝石名:スピネル 重量:1.507ct 産地:Mogok, Pyin-Oo-Lwin District, Mandalay Region, Burma 鑑別:日独宝石研究所
宝石 ネットオークション 2019年shm
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セレンディバイト1.194ct
かなりのレアストーンらしいのですが、この石で見かけるのは、当該石のような、光を透過しない不透明の真っ黒な石です。 この黒色の原因は含まれる鉄によるもので、ごく稀に光を透過する、透明に近い石があるようですが、お目にかかったことはありません。 光を透過するセレンディバイトはとても綺麗なブルー〜グリーンの色相で、非常に珍しく、非常に高価です。 鉱物名:セレンディバイト 宝石名:セレンディバイト 組成:Ca2(Mg, Al)6(Si, Al, B)6O20 重量:1.194ct 産地:Mogok, Burma 鑑別:日独宝石研究所
宝石 ネットショップ 2016年shm
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ポードレッタイト0.388ct
私にとってこの石は2ピース目。 色々経緯があって、入手することになりました。大きさも申し分なく、濃い桜色の上級品です。 結晶インクルージョンは目視できますが輝きが凄まじいので気にはなりません。 ポードレッタイトはグランディディエライトやベニトアイト、アウィンやターフェアイトといったメジャーなコレクターストーンより見かけることはなくこれらの石より高価です。 桜色の優しい色合いで、大規模な鉱床が出たら、国内でも間違いなく人気の宝石になりうる石です。 実はスギライトの仲間で、オースミライトグループに当たります。その辺りの詳細な解説は中央宝石研究所のラボトピックスに記載がありますので、ご興味がある方は以下のアドレスからご確認ください。 こちらには著作権の関係から原文は掲載しません。 http://www.cgl.co.jp/latest_jewel/gemmy/140/48.html 鉱物名:ポードレッタイト 宝石名:ポードレッタイト 組成:KNa2B4Si12O30 重量:0.388ct 産地:Pyant Gyi Mine, Pein-Pyit, Mogok, Pyin-Oo-Lwi, Mandalay, Burma 鑑別:日独宝石研究所
宝石 京都市左京区 2018年shm
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ポードレッタイト0.222ct
ポードレッタイトは、この石を入手する前に一石持っていたのですが、鉱物標本レベルであったため、宝石質のもので最低0.2ct以上のものを探していた時にこの石を見つけました。 当該石は、ほとんどのポードレッタイトの裸石に含まれている結晶インクルージョンがありません。日独宝石研究所の鑑別書にも、結晶インクルージョンにかかるコメントはなく、液体インクルージョンのみ認められるとなっています。完璧なルーペクリーンで、淡い桜色の理想的なポードレッタイトです。 ずっと探していた石で、完璧なクオリティ、見つけた時は感激しました。 鉱物名:ポードレッタイト 宝石名:ポードレッタイト 組成:KNa2B4Si12O30 重量:0.222ct 産地:Pyant Gyi Mine, Pein-Pyit, Mogok, Pyin-Oo-Lwi, Mandalay, Burma 鑑別:日独宝石研究所
宝石 神戸市中央区 2018年shm
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ポードレッタイト0.163ct
マスグラバイト並に入手困難な石。マスグラバイトよりはありそうなのですが…。 原産地はカナダのケベック州モン・サン・ティレール。カナダ産は遭遇することがありません。 ミャンマーのモゴック、ピャン・ギー鉱山からは僅かですが産出があるようで、出回っているポードレッタイトはこの鉱山産のものです。 当該石は宝石質とは言い難いものですが、貴重なポードレッタイトのファセットカットの裸石です。この石の宿命でもあるインクルージョンはルーペでも見えません。 ラベルの産地表記が甘いです。正しくは以下の通りです。 鉱物名:ポードレッタイト 宝石名:ポードレッタイト 組成:KNa2B4Si12O30 重量:0.163ct 産地:Pyant Gyi Mine, Pein-Pyit, Mogok, Pyin-Oo-Lwi, Mandalay, Burma 鑑別:日独宝石研究所
宝石 ネットショップ 2016年shm
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ハックマナイト1.043ct
ハックマナイトは長時間紫外線を当て続けることで、一時的に色が変わる"テネブレッセンス効果"が見られる、ソーダライトの変種です。 通常は当該石のように半透明なものが多く、カボションカットされます。ソーダライトよりハックマナイトの方がかなり珍しいです。 当該石はハックマナイト判定が出たものになりますが、テネブレッセンス効果は弱い気がします。 追記)紫外線照射後の写真を追加しました。微妙に変色していることが分かります。 鉱物名:ソーダライト 宝石名:ハックマナイト 組成:Na4(Al3Si3O12)Cl 重量:1.043ct 産地:Burma 鑑別:日本宝石科学協会
宝石 堺市南区 2017年shm
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ヒボナイト0.051ct
けし粒のようなヒボナイト、直径1mmちょっと超える程度。割と硬いので、落としても破損はしませんが見つかりません。 透明石はおそらくはミャンマーモゴックぐらいしか見つかっていないのではないでしょうか。この石もモゴック産。 セリウムを含みます。大きいものが舞い降りないか祈念しています。 鉱物名:ヒボナイト 宝石名:ヒボナイト 組成:(Ca, Ce)Al12O19 重量:0.051ct 産地:Mogok, Burma 鑑別:日独宝石研究所
宝石 大阪市港区 2017年shm
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ジョウハチドーライト0.250ct
スペサルティンガーネットに近い色相のジョウハチドーライト。原産地は何と北朝鮮。 北朝鮮で見つかった石であるのに日本語読みなのは発見者が日本人のため。戦時中、北朝鮮の上八洞で見つかり、その後長い間忘れ去られていましたが、最近になりミャンマーモゴック鉱区ピャン•ギー鉱山から質の高い原石が見つかり、裸石も広まりました。 当該石は、この石の稀少性を考慮に入れても大きさは申し分ないです。しかし、中々インクルージョンが多く見た目を損ねています。産地はミャンマーとしか聞いていませんが、ほぼ間違いなくモゴック鉱区ピャン•ギー鉱山。 鉱物名:ジョウハチドーライト 宝石名:ジョウハチドーライト 組成:CaAlB3O7 重量:0.250ct 産地:Burma 鑑別:日独宝石研究所
宝石 ネットショップ 2017年shm
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コンドロダイト0.759ct
ヒューマイトグループのコンドロダイト。裸石としてはクリノヒューマイトより珍しいですがレッド系列のクリノヒューマイトよりは見かけると思います。 当該石はコンドロダイトには珍しくインクルージョンが少ない高品質なものと思います。 色はイエローしか見たことがありません。クリノヒューマイト同様、レディッシュオレンジがあるかもしれません。 鉱物名:コンドロダイト 宝石名:コンドロダイト 組成:(Mg, Fe2+)5(SiO4)2(F, OH)2 重量:0.759ct 産地:Burma 鑑別:日本宝石科学協会
宝石 ネットオークション 2018年shm
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ペイナイト0.146ct
レアストーンのペイナイトです。20世紀になって発見され、真偽不明ですが、しばらく世界一高価な鉱物としてギネスブックに掲載されていたとされるものです。 2001年まで、原石がたった4個しか発見されておらず、その後ミャンマーで鉱床が見つかってからは価格が落ちてきたみたいです。 通常はカットが荒く、またインクルージョンが多く入っている石です。しかし、当該石はダークレッドで石の内部は見づらいですが、インクルージョンは見当たらずクリアーです。 鉱物名:ペイナイト 宝石名:ペイナイト 組成:CaZrBAl9O18 重量:0.146ct 産地:Burma 鑑別:中央宝石研究所
宝石 ネットショップ 2016年shm
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ハンベルジャイト0.499ct
レアストーンのハンベルジャイト(ハンバーガイト)です。名前の由来はスウェーデンの鉱物学者のアクセル•バンベルクより。ハンバーガイトは英語読み?でしょうか? あまり見かけない割には入手難易度はそれほど高いわけではないです。 硬度7半。コレクターストーンですが、複屈折でファセットカットで綺麗に輝きます。 鉱物名:ハンベルジャイト 宝石名:ハンベルジャイト 組成:Be2BO3(OH) 重量:0.499ct 産地:Burma 鑑別:日独宝石研究所
宝石 大阪市中央区 2016年shm
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フローアパタイト0.368ct
あまり知られていませんが、アパタイトには3種類ありまして、組成が Ca5(PO4)3◯ この◯に入るもので以下の違う石になります。 ・フローアパタイト(F) ・クロロアパタイト(Cl) ・ハイドロキシアパタイト(OH) 裸石になるアパタイトは通常フローアパタイトになります。 語源があまりよろしくない石で、トルマリンやベリルと一緒に産出するため、「欺く」とか「騙す」とかの意味から名付けられています。遭遇したことはありませんが、実際にアパタイトをパライバトルマリンと偽り販売しているケースがあると聞きます。 アパタイトの青系は加熱されていると聞きます。当該石の鑑別書には加熱の有無にかかるコメントはありませんが、処理されている可能性は高いです。 鉱物名:フローアパタイト 宝石名:アパタイト 組成:Ca5(PO4)3F 重量:0.368ct 産地:Mogok, Burma 鑑別:日独宝石研究所
宝石 大阪市中央区 2017年shm
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スピネル0.156ct
レッドスピネルはコランダム鉱床の近くから産出し、その色因は微量に含まれるクロムであるため、ルビーとよく似ます。 スピネルは単屈折ですがコランダムは複屈折なので、ルースの状態であっても区別可能です。 鉱物名:スピネル 宝石名:スピネル 組成:MgAl2O4 重量:0.156ct 産地:Burma 鑑別:日独宝石研究所
宝石 名古屋市中区 2017年shm
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フォルステライト0.658ct
フォルステライトはオリビンの一種で、和名で"苦土かんらん石"といわれるように、マグネシウムを多く含みます。フォルステライトのなかでイエローグリーン〜グリーンのものがペリドットであり、この石のように透明なものはペリドットとは呼ばれません。 鉱物名:オリビン 宝石名:フォルステライト 組成:Mg2SiO4 重量:0.658ct 産地:Burma 鑑別:日独宝石研究所
宝石 大阪市中央区 2017年shm