2022年のベスト≪没後50年 鏑木清方展≫
初版 2022/11/12 22:20
改訂 2022/11/24 10:23
許されれば一日中と言わず、何日でも眺めていられると思うほど、ツボだった鏑木清方展
「いつまでも眺めていられる」と感じる所以のひとつは、やはり「寄って見ていて見飽きない」魅力。 着物の魅力をこれでもかと教えてくれる色合わせ・衿あしらいの妙、柄の見事さ、 ふとした着崩し・抜きが添える限りない色香、 そして「この場、この状況だからあえてこの柄を選ぶ」といった粋の追求... なんて豊かな世界なんだろう そして、よく言われるように、ほんとに黒という色の無限の可能性を感じさる。羽織だったり重ね衿だったり黒髪だったり
また、表装も多様で美しく、これだけでも別な企画展をやってもらいたいレベルだった。
というわけで、2022年最高の美術展(の予定)だったのだが、
ただ、どういうわけだかポストカードの種類が少なくて(売り切れかと思い尋ねたが、そういうことでもないらしい)、 最も欲しかった ≪ ためさるゝ日 ≫は入手出来ず・・・ なんと、これだけの豊作展で一枚しか買えなかった(うちの子にしたいと思うのがこれ(遊女)しかなかった)。 ショックのあまり?翌日京博のミュージアムショップに出かけ何枚か購入(これらは追々利用予定)。
図録があろうがなんだろうが、やはりポストカードが欲しい。
グリーン参る
2022/11/16 - 編集済み日本画史上最高の美人画家ですね。
個人的な趣味ですが、私は松園より清方の方が好きです。
清方の描いた挿絵も素晴らしかったですね。
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RICCA
2022/11/17コメントありがとうございます。
私も、今のところ松園作品で、これは!!というものと出会えていません。そのうち何かのきっかけで沁みてくるようになるかも分かりませんので、出会い直しを楽しみにしております。
私にとって清方の最大の魅力は、文字通り「息遣いを感じる」、つまり人物たちの唇から今にもため息が漏れ出てくるのが聞こえてきそうな、圧倒的な臨場感です。
挿絵にはそれが存分に発揮されているように思います。
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グリーン参る
2022/11/24江戸と京の差もあるのかもしれませんが、清方は松園より身近な雰囲気が漂います。おっしゃるとおり「息遣いが聞こえる」感じですね。