パズルの楽しみ

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観光地ではないですが,京町家ということで,遠くからのお客さんも訪れていただきます。
パズルに興味があって来られた方はともかく,たいがいの方は,まず妙なところに迷い込んでしまったという表情をされます。
確かに町家とパズル屋というのはミスマッチでしょうね。和の小物などがあれば,雰囲気にぴったりくるのかもしれません。
そうそうに立ち去る方も多いですが,中には勇気を持ってパズルに挑戦される方もおられます。

お馴染みさんなら,理解していただけると思いますが,葉樹林のパズルは通りすがりで解けるものは少ないです。もちろん,ひらめきだけで解けるような簡単なものも用意はしていますが,その見分けまではなかなかつきません。
動物箱詰めの猫が6匹入ればさしあげますよ,と言えば,たいがいのお客さんは「ほんとに?」と半ばもらったような顔をされます。
もちろん結果は明らかです。

そういう中,わけがわからず早々に退散された方は別にして,パズルに興味を持たれた方は大きくふたつのタイプがあります。
自分ができなかったパズルを口惜しくて買い求められる方,自分が解けたパズルを買い求められる方。このふたつ。
どちらもパズルの楽しみ方だと思われます。
自分がムキになってパズルを解くのもよし,自分が見つけた解を誰かに試してみるのもよし。
こういう方の中から,ソルバーやコレクターが生まれてくれれば嬉しいことですね。

葉樹林のお客さんの中にはコレクターも多く,うちのパズルもほとんど持っていますと言う方もおられることでしょう。おもしろい,楽しいものを手にしていたいという気持ちは,私もよくわかります。
きっとそういう方は今日の画像のようなパズルも持っておられるに違いありません。しかし,最近目にした事も触れた事もないと仰る方もおられるのではないでしょうか。さて,どこにしまったやらと仰る方も。
それもパズルの楽しみ方のひとつ。

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