RIAAの役割について‥‥見える化の試み
初版 2024/06/07 16:06
改訂 2024/06/20 15:39
![](https://muuseo-jp.s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/uploads/2024/06/07/16/04/46/1248ec6e-9795-4274-9c35-ffb5cf65a37b/47d27c1d5a7ff7394c775ec4da444d97-converted.png)
![](https://muuseo-jp.s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/uploads/2024/06/07/16/05/06/a61442b5-5242-414d-b253-23a20eff50fb/3d7fc4007eccc1ae984710d9a8b6769d-converted.png)
ここに掲げた二枚の画像は、同一楽曲の三次元周波数解析図です。
楽曲名がなんであるかは、これからの話にはあまり影響はありませんので、内緒です😝
上(または左)の図は、通常我々がレコード盤から楽曲を聴いた時に流れてくる音を『時間・周波数・レベル』の三次元で表したものです。
下(または右)の図は、上と同じ楽曲のレコード盤に刻まれている音そのものになります。
ここで重要なのは、我々がレコード盤をプレーヤにかけ、アンプで再生してスピーカーで聴く時には、実はレコード盤に刻まれている音そのものを聴いているのではなく、レコード盤に刻まれている音を加工して聴いている、という事実です。この加工を受け持っているのが、通称「フォノイコ(フォノEQ)」と呼ばれる「フォノ・イコライザー」です(テレビ番組のイコライザーではありません)。
大抵の場合このフォノEQは「RIAA」とか「リア」と呼ばれる規格のものです。「RIAA」とは「Recording Industry Association of America」の略です。
なぜ「RIAA」のような規格が必要かというと、図で分かる通り、楽曲の音特性(周波数特性)は低音ほど振幅が大きく、高音ほど振幅が小さいからです。したがって、演奏されたままの音レコード盤に刻むと、低音の振幅が大きいめに溝同士が重なってしまう事が発生します。これを補正して、レコード盤の溝を正しく刻むための規格「RIAA」のようなものが必要になります。
この規格には「RIAA」以外にもいくつかありますが、その話はまた別の機会に🤘
![File](https://d17x1wu3749i2y.cloudfront.net/2021/01/02/12/53/59/70b8051d-467f-48b2-bebe-832ff9b363e1/file.jpg)
〝音斎処〟
◇ 岐阜県恵那市岩村町にある安田邸で、〝音斎処〟名義にて(株)エルプ製の光学式ターンテーブル『レーザーターンテーブル』を使って三月から十月の毎月一回第四土曜日にレコード・コンサートを開催しています。
◇ ここミューゼオでは、〝音斎処〟@安田邸に寄贈されたアナログ盤の中から、洗浄と盤のチェックが終わり、リスト化され段ボール箱に仕舞われている盤を、ほぼ箱単位で紹介しています。
◇ ここに紹介しているアイテムは、文句カード(紙資料)を除き、全てアナログ盤(ヴァイナル盤及びシェラック盤)です。CD、DVD等による出版音源は展示しておりません。
◇ 2023年より、紙資料として「取扱説明書とカタログ」を追加し、新たにコレクションルーム化としました。
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