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DOCKUMENTE :シューマンのピアノ協奏曲とヴァイオリン協奏曲ニ短調(遺作)を収めたモノラルLIVE
ドキュメンテ: アルト―ロ・ベネデッティ・ミケランジェリ(pf) アントニオ・ぺデロッティ指揮 ミラノスカラ座管弦楽団 1942 R.シューマン/ピアノ協奏曲イ短調 op.54 第1楽章 アレグロ アフェットオーソ 第2楽章 インテルメッツォ(アンダンティーノ グラッツィオーソ) 第3楽章 アレグロ ヴィヴァーチェ ゲオルグ・クレーンカンプ(vn) ハンス・シュミット・イッセルシュテット指揮ベルリン・フィルハーモニィo R.シューマン/ヴァイオリン協奏曲ニ短調 作品番号なし。(作曲者の意思に拠らぬ遺作) 第1楽章 Im kräftigen nicht zu schnellem tempo 力強く、速すぎないように 第2楽章 Langsam ゆっくりと (短いインテルメッツォ風) 第3楽章 Lebhaft doch nicht schnell 生き生きと、しかし急速でなく ミケラジェリのシューマンは好きですが、これは音的にちょっと貧しい。でも、55年のワルシャワの演奏でも彼の演奏はすでに『こうなんだ!』という42年の演奏のスタイルから変化はなく、2009年のバレンボイムとの録音は明瞭で磨き抜かれているけれど、音色にこだわり過ぎた美麗さがすこしお腹いっぱいになる。42年のこの演奏が僕の耳には合っている。 クレーンカンプの初演盤は背後にベルリンフィルに及ぼしたナチスドイツである。この翌年に若いメニューインがこれまたまた酒仙指揮者バルビローリがあまり酒の匂いをさせていない若き時代の恊奏から比べると『どうだ!?』って言うような感じがあって好みではない。っていうか、曲自体がいまだによー分らん。 この作品のことは別に書いた。 Lab 死の歌-崩れかけた精神 https://muuseo.com/Mineosaurus/diaries/258
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BlogCats-27 Talo君(たろくん)
原画作成2012.11.17(その頃のtifファイルは残念ながら紛失。 PNGファイルのコピーです。恐らくサイズ自体は二分の一だと思います。 飼主さんは当時(今は不明ですが)猫グッズのお店をやっている方で、お店の方の紹介ブログにも時々お邪魔してました。 この牛柄君も残しておきたい印象的な存在です。 最初に描いた際、彼は室内で何かを見つめている風で柔らかい信頼を湛えた温みのある目をしていました。 写真の解像度の関係でよくわかりませんが、ひょっとしたらこの黒目にはカメラを構えた飼主さんの姿が映っていたのかもしれません。 ふと、この牛柄君が外の世界に出ているとき陽の光の中で凝視するものがある時、どういう雰囲気になるのか見て見たくなって。少しずつ黒目の部分を細くしていき、搾りをかけて針のような目になった彼を同じ柄のデータで描いてみました。 つぶらで愛くるしい訴えかけるような表情が一変 猫の持つ野性的な部分が表面に残っている温かみのなかから親密さを背後に残しながら、入ってくる光に絞りが掛けられ、円かな親和と穏やかさに一線を弾くような固有の社会性が見えてきます。 どちらか好みかはあるでしょうが、ボクは瞳孔が針のようになると、そこから相手に対する訴えかけが絞り出されて、猫本来の非従属性が前面に出てきて好きですね。 可愛さより、孤独に対する毅然さがたまらない。 でも、こういう表情って同じシチュエイションではあんまり取れないよね。今はそういうところがデジタル的に安易にできるんだけど。 室内だとつぶらな瞳が多いし、それはそれで可愛いんで、細い目をしてる猫は大体屋外にいるときが多くて、そいつらはすばしっこくてよそよそしい。 まあ、飼い主さんは別だろうけどね。 針のような瞳孔の中にはカメラを構えている飼主さんの姿はもちろん想像できない。 猫って複雑ですね。 音楽はフェリックスの姉ファニー・メンデルスゾーンのヴァイオリンとピアノのためのアダージオ。 まるでモーツァルトのような音楽です。 https://youtu.be/b991eWUsNoo?si=GJwQHBTwtGvQWAqY
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コリトサウルス 白亜紀後期の最大級の鳥脚類 苦い失敗
Corythosaurus(コリトサウルス=コリント式のトカゲ) 属名(学名の前の方。ティラノサウルス・レックス のティラノサウルスの部分。が変だけどこれは古代ギリシャの一部族であったコリント族の兵士の兜の飾りに似てるかららしい。 ランベオサウルスの仲間とされ、皮つきの生々しいミイラ状の化石が残っている。皮膚の印象などもそこから推測される。前足の部分は肉厚で第1趾から第3趾までが牛のように蹄状態であったとされ、後脚だけで歩いたのではなく、前足も使用してかなり速く走れた可能性が大きい。体長は10~13mほどの大型で、頭には非常に特徴的な半円の鶏冠がある。この内部は非常に複雑で,鼻骨の延長にあり、嗅覚、鳴き声の点で非常に効果を発揮するものだったと思われる。 尾椎(尻尾)には柔軟性はなく、胸胴椎から続く融通性のない構造。 かつてボクはスター・トリビューン紙の日曜版の恐竜特集の恐竜の恐竜のイラストと、この大型草食恐竜の画像を提供したが、画像を送った後で左前脚(画像の丸で囲んだ部分の反対側の足)の第4趾(薬指)が第1趾の位置に見えることに気づき、急遽輪転機にかけられる前に担当者者に連絡し印刷寸前で差し替え修正したことを思い出した。あれほど焦ったことはなかった。ニューヨークタイムズ紙のサウロロフスの二の舞をやるところだった。(-_-;) この恐竜を描いた当時は草食性の恐竜の黒目は肉食恐竜と同じように現代の猛禽類を参照にしていたが、今はより視野を広く保ち危険感知能力をあげるためにヤギのような横に長い黒目を描くことが多い。 サイズ 2800×1800pix 3.29MB 320dpi ファイル形式png(原画作成当時はtifファイルでCDに保存してあるが、ファイルが大きいために現在はPngでの印刷レベルを確保したうえでライセンス販売を行っている。)正式にはAdobestockのみ。一部画像はLinestamp Jurassicstampに使用している。
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BlogCats-26 Choco(チョコちゃん)
Choco (チョコ) 2014年当時 猫と暮らせばというブログで紹介されていたmituさんちの猫。素晴らしいプロ並みの写真が見事なブログでした。 このまか不思議な猫色の纏まり。 さび猫系長毛三毛とでも呼びましょうか、それだけではなくてナーバスな性格もあるのでしょうが、 この猫ちゃんの写真では、あんまり糸のように細い猫目を見たことがありません。 いつも驚いたようなつぶらな黒目で、ちょっとマンガの『のらくろ』を思い出してしまう。 似たような個体をボクは見たことがありません。 Muuseoでは最初に展示しましたみかんちゃんの濃いみかん色の茶トラがクッキリ、はっきりしているのに対し、個性的なんだけど、どこに焦点を当てれば絵になるか… 1年前に仕上げたデッサンを色づけしたりしていましたが、最近『ああ、これだ。』と思うものを見つけてようやく何とか仕上げました。 mituさんの写真は非常にレベルが高いので捉えている瞬間が絵にしてもあんまり写真ほど映えないので難しいんですね。 どこで見ても間違えようのない毛色。 いつも驚いているような黒目の形と瞼の裏にラインを引いたような黒の縁取り。 髭山のベージュがかわいらしさを壊してない。 まか不思議な色合いだと思いません? 音楽は シベリウスのピアノのための13の小品作品76の7 アフェットォーソ (愛をこめて) https://youtu.be/2Fftlq8VM90?si=b828hnuTxw9HkqVA 2014.04.03 作画 サイズ 6.69MB 1329×1329pix 350dpi (Muuseoでは1000pixとなります。)
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ユウティラヌス(ユティランヌス) 確認されている最大級の肉食羽毛恐竜
ユウティラヌス(Yutyrannus huali)学名の意味は『羽毛の生えた暴君』昨今原始的な羽毛の生えたティラノサウルスとか私を含めて映画に至るまで恐竜に羽毛をはやした姿を描くことがよくある。しかし、8メートル近い大型の獣脚類の成体に体毛が必要であったかについては多くの疑問がある。 ただこの恐竜は別である。 前期白亜紀北東部の遼寧省の地層からこの恐竜の三体分の化石が発見された。 これらは2012年までに唯一原始的羽毛(最長20センチに及ぶ)が物的証拠である尾の部分の印象化石によって確認されている唯一の肉食の大型恐竜の成体である。 大型のティラノサウルス上科においてこれ以後のティラノサウルス科にも羽毛の可能性が芽生えたという主張も生まれ、非常にセンセーションであった。 このユウティラヌスの場合、羽毛で覆われた部位にうろこ状の皮膚の印象化石が確認されたとの報告があることからうろこ状の皮膚からその地域の気温の状況によって個体的に鱗から羽生への進化的適応が生じたのではないかと推測される。 そうであれば、その後の気温の低下等により、ティラノサウルスやタルボサウルスという大型のティラノサウルスの仲間たちに、うろこ状の皮膚への変化が生じ、さらに二次的に羽毛に進化するという変異が生じたと考えることも可能な状況になったといえる。 しかし、ユウティラヌスの発見個体は北アメリカのティラノサウルスのそれよりもはるかに数が少ないことから、現時点でティラノサウルスに体毛があったと推定する根拠は両者の発見個体数からの比較数値から見ても脆弱としか言いようがない。 何回も言うが、僕的には羽毛恐竜を図録的に描くことは、羽毛のない状態で描くよりもはるかに短時間で済けどね。 原画 2024.01.19 サイズ 57.3MB(tifファイル形式) 5000×4000pix. 解像度 320dpi ライセンス販売 Adobestock Pixta (png透過ファイル形式)
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R.シューマンのヴァイオリン・ソナタ
シューマンのヴァイオリンソナタ2曲 Vn.ギドン・クレーメル Pf.マルタ・アルゲリッチ このアルバムが出るまではアドルフ・ブッシュが若きルドルフ・ゼルキンと組んだレコードを聴いていた。最近というか、ここ20年くらいはこのCD一本。 クレーメルはブラームスをアファナシェフと録音したので、ライヴを含めてボクが知っているアルゲリッチとのコンビはソナタではプロイコフィエフ、べートーヴェンとこのシューマンしか知らない。メンデルスゾーンではコンチェルトがあったと思う。 アルゲリッチは何年経っても変わらず若々しい。時折、現実的な写真も使ったアルバムも見受けられるけど、クレーメルと組んだ頃はまだ恋多き女という感じだね。 シューマンはこのクレーメルやパールマンとかとも録音していてルノー・カピュソンって言うヴァイオリニストとも録音している。このCDは聴いた。 でも、旋律線のなんていうか繊細さが上手く弾き切られているのは力量的に均等なこのクレーメルとのものが僕の趣味に合う。 2曲ともにロマン派の作品として名曲です。 2曲とも紹介するのはいい加減長くなるのでここでは第1番をやっつけて別にLabの方で第2番を長々書こうと思って仕上げました。 シューマン ヴァイオリンソナタ第1番 イ短調 op.105 第1楽章 アレグロ・アパッショナート 第2楽章 アレグレット 第3楽章 アレグロ・コン・ブリオ あまり聴く機会の少ない曲だけど、シューマンの室内楽としてやはり無視できない高みにある。 今回はベートーヴェンのソナタで素晴らしい演奏を聴かせてくれたアルゲリッチのピアノとクレーメルの細身だけれど芯の通ったヴァイオリンを選んだ。 シューマンの室内楽はブラームスのそれとある意味多くの共通点を持っている。 密度の濃いロマンティシズムは両者に共通するもので、美しく、表面的な歌謡性よりも、内省的な緻密さと深さを演奏者の組み合わせで様々な色合いで提示してくれる。 二人はベートーヴェンのヴァイオリンソナタで聴かせたモーツアルトに寄り添った世界から古典的な中に漂う抒情をここでは幻想的で凝縮された情熱で聴かせてくれた。 第1番自体は16,7分の短い曲だけれど、しっかりとした色分けがされている。 ボクは特にヴァイオリンが語りかけるように軽やかに歌う第2楽章の主題に惹かれる。繰り返されてもしつこさのないニュアンスの豊かさ。 https://youtu.be/ohn1k4pNdys?si=cQ8ytJ6eKcBElYv5 第3楽章のアレグロ・コン・ブリオは少し紗がかかっているようなくすんだ輝きがある。 ブラームスのような、それでいてふっと切り替わるピアノ・パートの閃きに満ちた、そして豊かなニュアンス。 ラストのバイオリンの切れが爽快。 シューマン/ヴァイオリン・ソナタ第2番ニ短調op.121 第1楽章 ウン ポコ レント アニマート 第2楽章 モルト アニマート 第3楽章 ドルチェ センプリーチェ 第4楽章 アニマート 感想はLabの方に書きました。 https://muuseo.com/Mineosaurus/diaries/255
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ステノプテリギウス 未だに名前をよく覚えていない人間サイズの魚竜
ステノプテリギウス(Stenopterygius) 有名なイクチオサウルス(この魚竜はボクがまだ小学生の頃NHKの番組で知った、いまだにポピュラーなイルカ型の魚竜)とよく似ている。ステノプテリギウス科を形成しており、その属に納まっている。 出産直後の幼体と一緒に発見された化石が有名で、広くヨーロッパの海域に多く生息していたことが知られている。 この辺は粘土質によく曖昧になる三角の背びれやイルカのような縦型の尾鰭の痕跡があり、想像というより形成と言ってもいいほど復元性が高い。 おまけに皮膚・色素細胞、皮下脂肪の厚さ迄研究が進んでいる。特に色素細胞についてはイルカと同様背中側の体色が濃く、腹部に向ってグラデーションが見られたと考えられている。 これは色素細胞の各部分におけるメラニンの比率から推定されるそうだ。 浅瀬の海域で泳ぐ魚では、よく日光を浴びる時間が長いほど濃くなるものがある(日焼けだね、)が、彼らの場合は空からの捕獲者である大型の翼竜類の鋭い爪や中にはナイフのように切れそうな歯がぎっしり並んだ嘴を持つ食物連鎖の上位者から身を守るためのいわゆるカウンターシェーディングであったのではないかと考えられている。 作画は 現在2種が手元に残っており、背景なしのものと、比較的浅めの海中を背景としたものが残っている。 20年2月15日背景なし 原画tif 現在保存しているものはPNG 2.79MB79MB3800×2200pix 2018年10月29日背景あり 原画tif 現在保存しているものはPNG 7.92MB 4000×2364pix ライセンス販売 Adobestock Pixta
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BlogCats-25 晞綺―空飛ぶ箒に乗りそう
BlogCats-25 晞綺 (キキ) 空楽さんというハンドルネームの多頭飼いの猫さんたちのお嬢さん。黒猫です。 黒猫ってみんな同じように見えるけれど、見比べるとホントに表情が豊かで滅多に似ているというのにお目にかかれない。 彼女はその中でも独特のコケットな顔つきである。 アーモンド型の瞳はちょっとつり上がり気味で、鼻と口の間隔がちょっと広い。緊張と緩和だね。 唯我独尊の風貌がきりりとしているんだけど、ちょっと何処かのんびりして空気が抜けているところがある。 多頭飼いの仲間にも大事にされてるんだろね。 名前の通り、箒の先ッちょにちょこんと座ってるような雰囲気があるね。 音楽は松任谷由美さんの『やさしさに包まれたなら』素敵なピアノヴァージョンもあったのですが、この歌は彼女のデビューとなった『ベルベット・イースター』と同じく、荒井由美時代の曲ですね。フラットな言葉の使い方がとても雰囲気を持っていていまだに古くならずに爺にはよく馴染んでいて気に入っています。 彼女の地声は凄くナチュラルなビブラートがかかるのですが、意識したノンビブラートの歌唱が凄く素直に耳に入ってきます。 https://youtu.be/N-uCT3jGEMs?si=xTusFpVIY67vOkVy
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ベンジャミン・ブリテンのチェロソナタ集
ベンジャミン・ブリテンの2曲の無伴奏チェロ・ソナタとチェロとピアノのためのソナタの3曲が収録されている。 チェロは無伴奏の第1番作品72第2番作品80、作品72のチェロソナタのすべてを当時ソヴィエト出身のチェリストとしてすでに大きな才能を発揮していたムステスラフ・ロストロポーヴィチ作品65のピアノパートは作曲者自身が受け持っていて素晴らしい演奏を聴かせてくれます。 このコンビはシューベルトのアルペジオーネのためのソナタやブリテンの師であったフランク・ブリッジのチェロソナタなどでも協演しており、アナログレコードの頃からのベスト盤でした。 近代から無調の現代的音楽まで、一般的聴衆を置き去りにする唯我独尊的な作風ではなく、少しずつ少しずつ現代音楽へのドアに迎え入れてくれた芸術家でした。 無伴奏チェロソナタの第1番はLabの方で書き込みました。https://muuseo.com/Mineosaurus/diaries/247 ここではブリテンのピアノの実力を聴くためにも作品65のソナタを紹介しておきます。 https://youtu.be/40jR8hGXpN4?si=iGjQwvXFMPbZsooi 著名なチェリストが何人かこの曲を録音し、今も才能ある若手がその後を追っていますが、この曲にはこの演奏だけあればいいような気がしています。ブリテンはチェロのために4つのすぐれた作品を残していますが、いずれもこのロストロさんのために書いたものでした。
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Conchoraptor オヴィラプトル科の弟分
コンコラプトル オヴィラプトルと同じく口の中に堅い突起があり、堅いものを噛み砕く力を持っていた。そのため、オヴィラプトルは発見された場所が巣の上だったため、卵を盗んでいたのだと考えられ、卵泥棒という短絡的な名前を付けられた。 しかし、実際は自分の巣の上で卵を守っていたのだという説が現在では説得力があり、『卵泥棒』という不名誉な名前は撤回されるべきと思うが、学者って頑固だから後先考えないで名前付けといて、以後の展開には知らん顔してしまう。 で、この先生は頭骨を見ればインゲニアとオヴィラプトルの中間のようなフォルムであり、オヴィラプトル科に組み入れられている。 鶏冠の痕跡はなく、オヴィラプトルより小型(1.5m程度)であるため、幼体ではないかとの主張もされたが、その後骨格構成、新たな分析等により、現在では固有種であるとされる。 この恐竜は鼻腔(鼻の穴)が嘴の上部にあることから『水の中に嘴を突っ込んで貝を漁って食べていたんだろう』って言うことになり、ンじゃ、オヴィラプトルが『卵泥棒』だから、こっちは『貝泥棒』にしようってことになったとしか考えられない。 でもさ、もともとConchoって言う属名はギリシャ語のkonkhèからきていて、こっちは『ムール貝』を意味している。 ムール貝って嘴を水中や砂地に差し込んで漁るものではない。干潟の岩場に集団でくっついているのが正しい生態だ。今は船底とか岸壁とかの人工物にもつくけど、昔から潮が引いた岩場を捜して食べるものだ。強そうな下顎の形もびっしりと岩に付いた貝を削って食べるのに適しているように思う。鼻腔の位置からだけで『あっちが卵だからこいつは貝でいい』って言うのはあんまり乱暴だよね。 ましてウィキなんかを見ると巻貝泥棒って訳になってる。巻貝なんてやっぱり砂の中にはいないよね。てか、ムール貝を巻貝だと思っておるのかしらん。 2018年10月にリメイク その際ファイルをtifからpngに軽量化した。 4000×2000pix 3.73MB 350dpi ライセンス販売 Adobestock pixta 図録を想定した描き方をしたもの。
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BlogCats-24 Hug
あまり更新が熱心ではなかった方のブログで見つけた。『ミーアキャット』というのがブログの主の名。ブログのタイトルはみあ日記とあった。今あるかどうか、定かではない。 しかし、猫はとても魅力的で個性的だった。 (黒娘)と括弧書きが紹介欄にあるのでお嬢であったと思う。 ブログのタイトルからするともともとの看板は『みあ姐御』の方らしくて本当はそっちを描くはずだったが、当時牛柄をやってないことに思い至り、こちらのお嬢を描いたと記憶している。 日常生活の記憶は曖昧なことも多くなったが、こういったことはよく記憶している。 白黒の配色に緑がかった瞳に細い光彩。 猫らしい絵柄が気に入っていていつか仕上げようと思いつつかなり途中で放置したままにしていた。 写真では蝶ネクタイをしており、これがまたジャージィで非常にしっくりに合っていたものだから、本来シンプルに飾りは取って描くのを信条としておりますが、このお方のオレンジの蝶ネクタイ(ディティールが判らないので描き方がaboutですが。)は非常に黒の体色に合っており描き込みました。 爆睡した後の夢の続きを煌々としたシーリングライトの真下で追っているようでもある。:2010.08.19作画 サイズ 1633×1758pix 11.2MB tifファイル 350dpi 展示サイズは縦を1000pixにカットされます。 音楽は バドパウエルのソロで『クレオパトラの夢』を https://youtu.be/WkHUHPoGF-g?si=CTBefTvExeYW1e5f
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年賀用 巳年のイラスト
今年は服喪のため年賀状を欠礼した。今年は自分の年でもあるのだけど、年末からいろいろあってHappyとは言えない幕開けだが、今度巳年が回ってくるまで、絵を描き続ける気力があるか?ちと自信がない。フェイスブックのストーリィズに入れたが、左右が切れてしまったので、ここに展示することにした。せっかく描いたので。
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BlogCats-23 Cinnamon シナモン
多頭飼いのそらまめさんちのシナモン君 この猫さんは今もボクのLINEのアイコンにも使わせていただいている。 シャム猫を描きたくて、飼い主さんを探していたのだが、牛柄猫さんのブログでそのうちデッサンに伺うつもりだったそらまめ家にいました。 上質のアクアマリンが嵌め込まれた眼に丸い瞳孔 特徴的な黒の毛艶。 知性と皮肉のこもった超個人主義的な輝き!(ホントのところかなりフレンドリーな性格をしているらしいですが) 孤高を感じる雰囲気が実に猫らしい。 百一匹ワンちゃんなんかでは悪役ですが、そこはそれ、ハイソな猫の象徴として凛とした雰囲気があります。 で、鼻の頭に埃なんか付いていると何となくホッとするブレがあって愛らしい。 でも出所はヨガの国なんですよね。 紺碧で底が見えるような海とカサ・ブランカの明確なコントラストの中でひび割れた階段の真ん中当たりにツンと座っているといい風情だろうねえ。 典型ですが、それだけに個性の強そうな、飼い慣らせない野性をうちに秘めているような猫柄です。 つい使いすぎて香りがきつくなる粉のシナモンではなく、スティックのシナモンの程よい香気.ですね。 2010.6.24の作成 1584×1652pix 7.49MB(tifファイル) 350dpi 音楽はちと長いけど、JSバッハ ゴールドベルク変奏曲の 最初の アリア グレン・グールドの晩年のピアノで https://youtu.be/Gv94m_S3QDo?si=FQlAzRxchMY3kvmb
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デルタドロメウス 肉食から植物食へ 振れ幅が大きすぎる恐竜
Deltadromeus デルタドロメウス ??? 白亜紀後期の地層から発見された極めて不完全な骨格から推定された中~大型の肉食の恐竜とされた。 最初のイメージはこの絵のようなコエルロサウルス類でアロサウルスよりも特殊な頭部の鶏冠状の突起はあったかどうか不明。これは頭骨を推定によって想像した復元模型の影響が大きい。 そして次に新たな発見はないにしろ、ケラトサウルス類に編入された。頭部の特殊な形状が特徴のケラトサウルス下目(?付き)アベリサウルス科というところまでは、まだ肉食の系譜をたどっているのだが、これがノアサウルス亜科に入るようになると肉食か植物食であったのかどうもはっきりしなくなる。 湿地であった場所から発見されているところから、デルタドロメウス(三角州の疾走者)の名前が付き、足幅が広く敏捷性にも優れていたと推定された。 これを肉食恐竜の系譜からイメージするとこの絵のようになる。 当時大型植物食恐竜を狩っていたカルカロドントサウルスなどとの棲み分けは容易に想像できる。 しかし。ノアサウルス亜科との関連性から想像するとダチョウ体型で頭の小さな、鳥のくちばしのような口をしていた植物食の恐竜であったとも推定される。 こんなややこしいことになるのは、肉食か、植物食かを判定するのに最も容易な頭部が欠けていることによる。 肉食恐竜であったとすればどうしても歯は鋭く、アロサウルスをその復元想像のモデルにしてしまった発見者の思い込みが大きく影響していると言わざるを得ない。考古学者はスポンサーの好みに左右されることもあり、野心が想像の幅を狭めがちであることも確かだ。 当然、想像図には自分の好みのイメージを取り上げてしまう。例えばティラノサウルスを頭から尻尾まで体毛で覆われた巨大な球体に嘴と足をくっつけた丸っこい肉付けで描いたとしても、頭骨を始め骨格がその中に納まるのであればどんな形でも全否定はし難い。 『ティラノサウルス、本当はこんな形をしていた!』という新たな想像図が現在まで何度出てきたことか。 子供の脳ミソを持った大人たちには生きづらい世の中になってきた気がする。 原画 2020年7月作成 4000×2000pix pngファイル 3.18MB 350dpi ライセンス販売 Adobestock pixta
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フルトヴェングラーの第9 1951年バイロイト盤
ベートーヴェン 交響曲第9番ニ短調op.125 (合唱付き) バイロイトの51年録音盤 第1楽章 アレエグロ・マ・ノントロッポ ウンポコ マエストーソ 第2楽章 モルト ヴィヴァーチェ :スケルツォ 第3楽章 アダージオ モルト エ カンタービレ 第4楽章 フィナーレ シラーの頌歌(歓喜に寄す)による自由な形式 指揮者 ウィルヘルム・フルトヴェングラー オケ バイロイト祝祭管弦楽団 合唱団 ソプラノ:エリーザベト・シュヴァルツコップ アルト :エリーザベト・ヘンゲン テノール:ハンス・ホップ バス :オットー・エーデルマン 個人的には年末にはマーラーの2番を聴く。でも、たまに聴くときはベームと フルトヴェングラーの54年とこの51年です。 バイロイト祝祭管弦楽団はもともとホールが完成された目的がワーグナーの作品以外をやらないという目的を持っていたのですが歌劇場が完成した時、このベートーヴェンの第9を礎歌とした関係で第九は時々演奏されるようです。 でも、実際に演奏しているのはその時々の著名な楽団の楽団員が選抜されている。換言すれば選抜して”是非参加します”というOKを貰い、楽団の了承を即時に貰えるような指揮者でなければ、著名な楽団のエリート楽団員を7月から9月の間に集めるのは難しいでしょうね。 演奏はもちろん昔のことですから録音するのが目的ではなかったのであまりよくはない。54年の方は疑似ステレオ版が有名でそっちの方が聴きやすいですね。 でもこの演奏も一期一会の凄味のあるものです。ソプラノ以外は54年とすべて入れ替わっています。当時のソプラノの実力が抜きんでていたのがよくわかりますね。 極めて個人的な小乗的な内省世界から大乗に至るフィナーレの混沌としたエクストラガンツァまで好きです。その場にいたらシンパシーで何が何やらわからなくなるくらいのアドレナリンが出まくりのフィナーレでしょうね。フルトヴェングラーのタクトは長くて遠くでも明確に指揮者の情熱が伝わります。も、冷静にスピーカーの前に座ってコーヒー飲みながら聴くような演奏ではないですね。 https://youtu.be/dHDXdbSWu0E?si=ld4yRD-AW-ak300k
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