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2020 運気を上げるタロットBOOK
週刊女性セブン2020年1/1号増刊。大アルカナ22枚が綴込みで付属。 ムンロ王子は日本のハイブリッド・パフォーマー(東京大学法学部卒のIT企業社長でシャンソン歌手で金髪メイクの女装家でタロットカウンセラー)。 カードはA4サイズ1ページあたり8枚なので雑誌付録の類としては大判だし、絵柄はほぼ完全にRWS準拠。1枚につき見開き2ページずつがっつり解説していて(なので半分以上はカード解説)、カード付入門書だと考えると880円は安いんじゃなかろうか。
小学館 2019 日Hirot
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ALCHEMY 1977 England TAROT
UKのゴシックアクセサリブランド・Alchemy Gothic によるタロットデック。 同ブランドのシルバーアクセサリやタトゥーアートをイメージさせる絵柄で、特にスカルイラストが非常に多い。好きな絵はいくつかあるが、小さめのFournierサイズな上にフレームも厚めなのが惜しい。もっと大きければ。
Fournier 2011 西Hirot
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Aleister Crowley THOTH TAROT DECK
タロット・リーダーの間では、マルセイユ系・RWS系に次ぐ第3のスタンダードとして扱われる「トート・タロット」。英国の魔術師 Aleister Crowley 氏の「The Book of Thoth」に沿って Marguerite Frieda Harris 氏が描いた。初版発行は1969年。 手元にあるのは「white box C」と呼ばれる版。実は現行品は持っていないが、枠の色とか裏面に白枠があるかどうかとか違うらしい。
U.S. Games Systems 1978 米Hirot
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AQUARIAN TAROT DECK
アクエリアン・タロットといえば、1970年の発行以来、現在まで版を重ね続ける超人気デック。手っ取り早く云うと「David Palladini が描いたウェイト版」という感じ。全体に人物を大きく描く構図なので描かれているアイテムは減っているが、概ねRWS用の教科書で読める。 現在は U.S.Gamesから出ているが、写真のセットは Morgan Press 名での後期(知る限りではMorgan版は6種で、そのうちの4つ目)と思われる。 #David_Palladini
Morgan Press 1970〜 米Hirot
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Beautiful CREATURES Tarot
Lucy Cavendish 氏と組んで数々のオラクルカードを描いている Jasmine Becket-Griffith 氏、タロットカードで組んだ著者は J.r. Rivera氏。いわゆるオラクルカードサイズなのもあって、ほぼ画集として楽しめる。紙はこの形ならもう少し厚めが好み。 大アルカナやコートカードの名前は伝統的ではないものが多い。が、むしろ意味としてはわかりやすくなっている。スートもストレートに4元素(FIRES/WATERS/AIRS/EARTHS)になってたり。 絶品なのは、各スートのPageにあたる(?)"NYMPH"4枚の美しさ(写真6枚目)。個人的にお気に入りなカードは写真7枚目に。
Schiffer 2014 米Hirot
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Beautiful CREATURES Tarot (2nd)
第2版。基本的にあまり版にはこだわらないようにしてて、ましてや改版したからって再購入することなんて滅多にないんだが、これは欲しくなる改版だった。主な違いは、(1)ブックレットがフルカラー化 (2)カードの縁にメタリック加工 (3)初版のグロッシーなコーティングから明らかにマット寄りな仕上げに (4)全体的にカード名やスート名が伝統的なものに (5)かわりにカード名の下に代表的な意味を追記 (6)それに伴いカード名エリアの地紋を削除 (7)裏面デザイン変更 (8)イラスト変更は4枚、といったところか。 裏面は初版よりも「いかにも(近年の)Jasmine Becket-Griffith氏らしい」感じになったし、イラスト変更もデック全体の統一感が増す方向で、全体的に、第2版の方が好き。では初版は要らないかというと、初版にはタロットカードとしては極めて珍しい「じゃぱにぃず・ぎゃる」がいたりして(いや確かに統一感的にどうかと思わなくも無いが)、これはこれで捨てがたい。(写真6〜8枚目に比較画像/左が第2版)
Schiffer 2018 米Hirot
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CARTOMANZIA 184
オリジナルは1912年にイタリアで発行された「Il Destino Svelato Dal Tarocco」。イラストは Bruno Sigon 氏。その後1975年に「CARTOMANZIA 184」として再発行され、さらに1981年にU.S.Gamesから英語版の「CagliostroTarot」が出版された……らしいのだけど細かい改版や変遷が色々と謎。 ジャンルとしては所謂エジプシャンタロットになるんだろうが、1912年といえばRWS出版のわずか3年後。現在のように様々なモチーフをタロット化する時代でもないので、18世期に Antoine Court de Gébelin 氏が唱えたタロットのエジプト起源説に沿ったデックと考えるべきか。エジプト系タロットといえば19世期にフランスを席巻したエッティラタロットの影響もあるのかもだけどイタリアでどうだったのかとかは勉強不足。ただエッティラ版と違い構成は普通のマルセイユ系っぽい。
MODIANO 1975 伊Hirot
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CARY-YALL VISCONTI TAROCCHI DECK
現存するVisconti-Sforza版の中でも最古(1440年代にBonifacio Bemboによって描かれた説)と云われるCary-Yall版86枚デックの1984年復刻版。Cary家からYall大学に寄贈(Beinecke図書館に所蔵)されているのは67枚のみで、欠落していると思われる19枚をLuigi Scapiniの画で追加して86枚で編成されている。 大アルカナに「Faith(信仰)」「Hope(希望)」「Charity(慈善)」の3枚がある(写真2枚目)が、如何にせん大アルカナが11枚しか残っていないため、「当時はもっと大アルカナが多かった」のか「欠落しているどれかに当てはまる」のか不明確。このデッキではそれぞれ「教皇」「星」「女教皇」に代わる(変わる?)ものという説に従っている。 86枚もあるのは、各スートに6枚のコートカードが存在するため。写真3枚目がソードのもの。PAGEとKNIGHTにそれぞれFEMALEとMALEがある。 4枚目の写真は「吊られた男」「剛毅(力)」「戦車」。「吊られた男」は復刻での追加カードで明らかにタッチが異なるが、Pierpont-Morgan-Bergamo版からの流用にも見える。 #復刻版 #Luigi_Scapini
U.S. Games Systems 1984 米Hirot
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CIRCLE of LIFE TAROT
生命の循環性を示す円形タロット。イラストはニューヨークのアーティスト・Maria Distefano 氏。小アルカナは4大元素に対応しそれぞれに住まう精霊や妖精を描く。 いつでも買えると思っていたらいつの間にか改版していたので、慌てて旧版をeBayで購入する破目に。DELUXE EDITION が新品未開封で入手できたのはラッキーだった(DELUXEと云っても、サテンのポーチが付いてるだけなんだが)。開封したら通常版のケースがそのまま入っていたのが少し面白かった。 ※新版は、カードの縁取りが紺というか紫というか濃い色に変わっていて、だいぶイメージが異なる。旧版の6ヶ国語表記もなくなってすっきりしたとも云えるが、ごくわずかにイラストが欠ける部分があったのが旧版を求めた最大の理由。新版の裏面はカラフルで美しいので、なにかのついでがあればそちらも買うかも。
Lo Scarabeo 2007 伊Hirot
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EGYPTIAN TAROT
古代エジプトをモチーフにしたタロットは少なくない。これは、フランスのオカルティスト・Jean-Baptiste Pitois 氏が作成したものにインスパイアされて Silvana Alasia 氏が描いたもの。パピルス画を模したデザインが秀逸。 当時 Lo Scarabeo が出していたエジプトタロットの紹介カードも入ってる。
Lo Scarabeo 2000 伊Hirot
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Elemental Tarot
錬金術師Paracelsusが16世紀に著した(=四元素との対応を定義した)四大精霊をモチーフとしたタロット。 大アルカナは比較的素直に(ただしMarco Turini 氏らしいヒーローコミック調で)伝統モチーフに沿っているが、小アルカナは各スートに対応した精霊——すなわち Wands=火:サラマンダー / Chalice(Cups)=水:ウンディーネ(ニンフ) / Swords=風:シルフ / Pentacles=地:ノーム を描いている。これが伝統的な数札と同様に「その数の精霊を描く」形になっている上に整列してくれているわけでもなく、また結構な割合で同時に人物も登場しているため、数が大きくなると「絵面がうるさい」「何体いるのかパッと見でわかりづらい」という厄介な状態になっており、決して読みやすくはない。 が、どのカードも単体イラストとして成立しているので、慣れてメッセージを読み取れるようになれば楽しくなりそう。 ちなみにいくつかアジアンテイストなカードも。(写真7枚目)
Lo Scarabeo 2010 伊Hirot
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EROTIC FANTASY TAROT
Lo Scarabeo社の2020年新作セクシュアルタロット。イラストはイタリアのイラストレーター/コミックアーティストで学校も開いている Joseph "eon" Viglioglia 氏。 Eroticと銘打つほどにはエロくない。「戦車」「星」のように仲睦まじいカップルはいるし「運命の輪」は同種タロットのお約束のように69に夢中だったりはするのだけど、全体的に直接描写もほとんど無く、ポルノグラフィックな絵柄ではない。 どちらかというと母性を中心に、女性の強さ(しなやかさ・したたかさ)を描いている印象。「恋人たち」には男性も天使もおらず、世代の異なる3人の女性(「月」のカードにも登場)と、いかにもあからさまに三ツ首の(蛇に似た)ドラゴン。「悪魔」の二人は普通に鎖を壊しちゃってるし、とにかく男性キャラの存在感が薄い世界。解説ちゃんと読んでみるかな……。
Lo Scarabeo 2020 伊Hirot
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ESTENSI TAROT (Golden Tarot of the Renaissance)
いわゆる「エステ家のタロット」を、2004年に Lo Scarabeo社お得意のゴールド箔押し処理バリバリで復刻した78枚フルデック。(所有のものは2013年版) エステ家のタロットはVisconti-Sforza版では無いが、同時代のものなのでこちらのフロアに。 驚いたのが、pipも全て寓意画になっていること。確かに現存するオリジナルにはpipが全く含まれていないのでそういうアプローチもありだとは思うが、まさかねえ。ただ、そのおかげで読みやすく見ているだけでも楽しいセットになっている。絵柄は同時代の(エステ家所有の)フレスコ画をモチーフにしたらしいので、違和感も無い。 #ゴールド
Lo Scarabeo 2013 伊Hirot
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EUSKAL TAROT MITIKOA (TAROT MITICO VASCO / Basque Mythical Tarot )
バスクの神話を描いたタロット……らしいが絵柄はほぼマルセイユ準拠。[戦車]を引いているのがスフィンクスではない(双馬頭の龍蛇?)あたりがバスクっぽいんだろうか。カード右上の表記はどうやら「バスク語」のカード名らしく、なんて読むのかもよくわからない。 絵柄は素朴なタッチながら色使いは非常にビビッドで、割と読みやすいデックではないだろうか。 特徴的なのは写真6枚目あたり。[吊るされた男]がここまで遠景なのも珍しいしこんな場所だったのかと。[死神]はゴーストっぽくて異常に怖いし。
Fournier 1982 西Hirot
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FANTASTICAL CREATURES TAROT
各国の神話や伝承上の生物たちを水彩画で描いたデック。イラストは Lisa Hunt 氏。 いわゆる妖精系ではなく怖そうな生き物も多いが、基本的に優しい画風なので「爬虫類や人面獣はどうしてもダメ」な人でなければ大丈夫ではないかなと。 ちなみに河童や天狗なんかも参戦してる(写真6枚目)。あと Japanese Ho-Ho っていう鳥がいるんだが、これはどうやら鳳凰らしい。Japanese?
U.S. Games Systems 2007 米Hirot