開拓心 WILLIAMS FW13B GP Car story 39
初版 2022/03/15 04:28
改訂 2023/05/07 01:35
グランプリの名車たちが綴る至極のストーリー
GP Car story シリーズ
今回はWILLIAMS FW13B
WILLIAMS FW13Bは1990年
開幕戦より投入されたマシン 前年度後半のFW13の改良型
Renaultエンジン復帰2年目
ドライバ―No5 振り向けば ティエリー・ブーツェン
ドライバ―No6 鉄人 リカルド・パトレーゼ
このマシンでの勝利は2勝
R3サンマリノGP R・パトレーゼ
1983年(ブラバム)以来の99戦ぶりの勝利
パトレーゼ生涯6勝中の3勝目
R10ハンガリーGP T・ブーツェン
自身唯一のPPからの1度もトップを譲らず優勝
ブーツェン最後の3勝目
FLはパトレーゼでチームとしてはグランドスラム達成
コンストラクタ―は4位で前年の2位からダウン
しかし1992年からのウイリアムズルノーの
チーム3連覇となる礎となったマシンかもしれません
所持している関連モノを中心に
WILLIAMS FW13Bを紹介いたします
WILLIAMS FW13 T.BOUTSEN
こちらはFW13Bの前1989年に投入されたFW13
本来はシーズン前半で投入予定も
新エンジンの仕上がりに合わせてR14ポルトガルから登場
最終戦R16オーストラリアで
ブーツェンが勝利(2勝目)を上げたマシン
この時のFLは日本中が興奮した 中嶋悟(ロータス)
WILLIAMS FW13 No5 STICKER
こちらはFW13(FW12C)のリアウイングの
サイドに貼られたステッカー
タバコスポンサー バークレイカラーのブラウン5
実際に貼られたものと同じ(あまった)モノ
以前オークションにて購入
ホンモノかどうかの証明はできませんが
わざわざブーツェンの偽物ステッカーを作成するとも思えないので
ホンモノと信じています
WILLIAMS FW13 Tactel STICKER
こちらもFW13(FW12C)のインダクションポッド下の
カウルに貼られたスポンサー Tactelのステッカー
Tactelはアメリカのインビスタ社の商標で軽量で強靱なナイロン糸
ウイリアムズには1985年~1990年までスポンサー
1/20 TAMIYA WILLIAMS FW13B RENAULT
FW13B関連で一番有名なモノはやはりTAMIYAの
グランプリコレクションのプラモデル
R3のパトレーゼが優勝したサンマリノGP仕様
サンマリノはタバコスポンサーロゴがOKのGPですが
タバコの規制が段々と厳しくなりつつあり箱の画像は
フロントノーズ横はPATRESEのドライバ―名になっています
タバコのBARCLAYのデカールは付いています
両ドライバ―を作成することができます
当時からプラモつくりの苦手な自分は
友達にブーツェン仕様を作ってもらった記憶があります
TAMIYA グランプリコレクション 下敷き
1991年頃の販促用の下敷き
1991年はTAMIYAがロータスのスポンサーになった年
歴代の発売されたマシンが載っていて
見てるだけで楽しくなります
TAMIYAグランプリコレクションは
現在までに68種類発売されています
WILLIAMS FW13B 缶ペンケース
1990年~1991年頃にサンスター文具から発売された
FORMULA 1の缶ペンケース
恐らくは許可を取ってない商品と思われます
このシリーズが何種類発売されたか不明です
F1ブームの中なのでとにかく商品化したと思われますが
ブーツェンのペンケースはレア?かもしれません
写真はフロントウイング翼端板が
FIBRITEのスポンサーロゴの為
本選ではR8イギリスGPのみ
バークレイのロゴがあるので
テスト時に撮影された?ものかな?
1990年 F1 R8イギリスGP パズル
R8イギリスGPのスタート1コーナーの
1000ピースのパズルです
こちらもF1ブームの中 特定マシンでなく
グランプリ仕様のパズルが発売されました
こちらは1990年~1991年頃 当時兄が購入して
作成したものを譲り受けました
アスファルトなどは難易度が高そうです
R8イギリスGPの優勝はA・プロスト(フェラーリ)
ブーツェンは予選4位→決勝2位表彰台
パトレーゼは予選7位→決勝リタイア
パトレーゼはGP出場200戦目のメモリアル
鈴木亜久里(ローラ)がF1初入賞したGPでもあります
ONYX WILLIAMS FW13B R.PATRESE
FW13Bの量販モデルカーは永らくONYXしか発売されておらず
ONYXのF1マシンの中では比較的人気のモデル
スポンサーロゴがしっかり再現され
当時の雰囲気は十分に感じる事ができます
PMA WILLIAMS FW13B T.BOUTSEN
PMA(ミニチャンプス)のWILLIAMSのモデルは
1978年以降ほぼ発売されているのにも関わらず
このFW13B(と前年のFW12C)はいつになっても発売されず
ようやく2019年頃発売されたと思ったら
LIMITEDが470個で争奪戦・・・
SPARKを含めて最近発売のF1モデルは入荷数が少なく
発売時に逃すとなかなか手に入りにくい状況です
雑誌GPX 1990年R10ハンガリーGP号
上はsatoru氏のなつかしのGPレビュー絵画
下はハンガリーGPのシャンパンファイト
当時発売されていた雑誌GPXからの画像
実家の押し入れから引っ張り出しました
このGPXと今回のGP Car story 39では
触れられていない悲しいエピソード
ハンガリーGP優勝後セレモニーやインタビューを
終えてパドックにブーツェンが帰ると
そこはもぬけの殻で誰もいない・・・・
既にウイリアムズの離脱が決定的であった
ブーツェンに対してあまりもひどい仕打ち
チームオーナーのフランク・ウイリアムズからは
優勝から1週間後にお祝いのFAXが1枚届いたそうです・・・
ブーツェンがチームから来期の契約は
今の所無い(N・マンセルの返事待ち)と告げられたのは
このハンガリーGPの直前
(マンセルはこの時点で引退宣言をしていた)
ブーツェンの意地のポールトゥウィンだったかもしれません
ブーツェンの近影 (GP Car story 39より)
今回のインタビューではウイリアムズに対しての
恨み・辛みがあるのかと思いましたが
むしろF1で3勝をウイリアムズで上げられて
感謝しているという内容でした
後ろに写っているのは
当館の名称でもあるFW12Cで
現在ブーツェンが所持しているモノ
当時チームから1万ポンド(260万)で購入したそうです
ちなみにR・パトレーゼとは仲が良く
今でもプライベートで交流があるそうです
ちょっと個人的にほっこりしました♪
FW13Bは個人的に思い入れがあり
あまり特集などされるマシンでは無いので
GP Car storyで取り上げくれてとても良かったです
F1の歴史的に見れば成功したマシンとは言えませんが
このようなマシンにも光を当てる企画は個人的にとても好きです
次号予告
FERRARI F2002
M・シーマッハとフェラーリの
無敵・圧巻の3連覇のマシン
今回とは違って王道ですね
最後までお読みいただきありがとうございました(^^♪
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