わるいラフレシアLv29(ロケット団)

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収録:ポケットモンスターカードゲーム 第4弾拡張パック ロケット団
レアリティ:★

上記拡張パックに収録。
HPは60と進化前の通常のクサイハナレベルだがポケモンカードの対戦環境に非常に大きな影響力を残した他、後続のラフレシアの方向性を示したと言っても過言ではない1枚。
技のはなびらのうずはジャングル版のラフレシアのはなびらのまいをマイルドに調節したもの。
問題は特殊能力の方でこのポケモンが存在するだけでお互いトレーナーカードが一切使えなくなるという強烈な効果を持っており、先に体制を整えて進化させるとそのままゲームを決めかねないエンドカードになりえた。
通常であれば使うタイミング次第では諸刃の剣にもなりえたが、タケシのキュウコン(ジム拡張)が登場した後は相手だけ一方的にロックをかける戦法が登場し、手が付けられないことに。
この状況を脱するには何らかの方法でバトル場に引きずり出して眠りか混乱させるか、ベトベトン(化石の秘密)を立てるか、ププリン(neo2)を出して自ターンの間じっと見つめ続けるといった方法しかない。
そのためか公式大会では他のTCGにおける制限・禁止カードを指定する殿堂ポイントに制限カードの中では最高ランクに位置する★★★★が付与されることとなった。
※なおププリンは制限かけられた後のneoシリーズで登場となるのでタケシのキュウコンの対策にはできなかった
※タケシのキュウコンは殿堂ポイント導入時のエラッタによりこの戦法が使えなくなった

イラストは花びらが舞う中、自身の花弁を下ろして顔を半分隠しつつ不敵な笑みを浮かべている。
個人的にすごく好きなイラストで強く蒐集している対象の1つ。
黄色くかすんだ背景は花粉が大量に舞っている様相を見せ、ラフレシア自身やわるいポケモンの設定、さらにはアレルギーによりトレーナーへ悪影響を及ぼす等々あらゆるフレーバーがかみ合った1枚と言えるだろう……内容は凶悪過ぎたが。

アレルギーを起こす花粉によってトレーナーの行動に制限をかけるラフレシアは後年も登場しているが、いずれもスタジアムやサポーターは使用可能等必ず何らかの調整が入っている。
グッズロックの総本山(元祖を言うなら化石の秘密コダックだが)とも言えるこのカードがゲームデザインに与えた影響、反省がどれほど大きかったのかをうかがうことができよう。

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