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ASL Rule Book 2nd Edition
最初にアップロードするのは,やはりこれ,ASLのルールブックです。地図盤やユニット(厚紙でできたコマ),状況設定(シナリオ)は別売です。ASLが何なのか説明すると長いのですが,できるだけ短めに言えば,「第二次世界大戦と朝鮮戦争の中隊~大隊規模のあらゆる地上戦闘を再現するボードSLG」というものです。ユニット(厚紙でできたコマ)1個は,1人から10人の兵士,1門の砲兵器,1輛の車両を表します。概ね数百~1キロ四方で行われた20分程度の戦闘を再現します。地図盤は,別売ですが,公式のもので約100種類出てます。これを組み合わせて一つの戦場を再現します。シナリオは,公式のもので,1000以上出ています。ルールブックは,基本のものだけでも英文で150頁以上,和訳チームが作成した和訳もネットで見つけることができます。モジュール(特定の国籍や状況設定のセット)は,おいおい紹介します。私は,サードパーティー製のものを含め,モジュールやシナリオ集の9割以上を集めています。
戦術級 あり Multimanpublishingファイトいっぺい
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Beyond Valor
BVは、ASLシリーズの最初のモジュールで、ドイツ軍、ソ連軍、フィンランド軍の歩兵、支援火器、砲兵器、車両(フィンランド軍は歩兵と支援火器のみ)を提供する基本モジュールです。各種マーカーが大量に入っているので、これがないといかなるシナリオも遊べません。何度か再販が繰り返されており、最新版ver3には24個のシナリオが入っています。
戦術級 あり Avalon Hill/MMPファイトいっぺい
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Panzer Gruppe Guderian
Panzer Gruppe Guderianは,後にPGGシステムといわれる一定のルールシステムを備えた作戦級ゲームです。珍しいゲームではありませんが,レア度を4としているのは,これがフランス語/オランダ語のバージョンだからです。オークションで入手したのですが,タクテクス紙に掲載された和訳があるので,問題ありませんでした。 ところで,PGGシステムを受け継いでいるといわれるゲームは,私が持っているゲームでいえば,オペレーション・タイフーン(SPI/HJ),西部戦線(西方の勝利)シリーズ(SPI/HJ),激闘ノルマンディ(SPI/6A),ドイツ南方軍集団(SPI/Sunset)です。もちろん,他にもあるのかもしれません。 Panzer Gruppe Guderianの特徴は,①強ZOC(移動で敵ZOCから離脱できず,戦闘結果でしか離脱できない),②アントライド(ソ連軍のみ戦闘してみないと戦力がわからない),③機械化ユニットの2次移動,④オーバーランが可能,⑤同一師団効果がある,という点にあると思うのですが,これらPGGシステムを受け継いでいるといわれるゲームが,ドイツ南方軍集団を除きすべてこれらの①-⑤の特徴を備えているわけではないようです。PGGシステムの本質って何なんでしょうか。気になるところです。
戦術級 あり SPI/Avalon Hillファイトいっぺい
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Decision at Kasserine チュニジア大突破
1943年2月,中部チュニジアにおける枢軸軍の攻勢をあつかったゲーム。1942年11月,エジプトのエル・アラメインで敗れた枢軸軍は,リビアからチュニジア方面に向けて撤退を開始しました。ほぼ同じ頃,北アフリカの反対側,モロッコとアルジェリアでトーチ作戦が発動,米軍が上陸しました。東西から枢軸軍を追い詰める作戦でした。しかし,枢軸軍は,部隊をかき集め,チュニジアで反攻作戦に出ます。このゲームはこの枢軸軍の反攻作戦をシミュレートします。 このゲームは中古で購入しました。古いゲームの問題点は,エラッタが入手しにくいことです。タクテクス誌号に一部のエラッタがあることを発見しましたが,未入手のエラッタもあるようで,ルール解釈上に疑義がいくつかあったり,明らかに間違いでしょうという部分もまだ残っています。ですので,残念なことにプレイ意欲をそいでしまいます。 もともとは3Wという会社のWARGAMERという雑誌の付録だったようですが,日本語版の作成に当たり,デザイナーのVance Von Borries氏にお願いして追加マップと追加シナリオを作ってもらったようです。ボリス氏の作品は,クレタ島降下作戦<AH>,Roads to Leningrad<GMT>,Roads to Moscow<GMT/CMJ>,Demyansk Shield<Legion Games>などいくつか持っていますが,一般の作戦級ゲームより少しルールに歯ごたえがあるものが多いようです。これはまだ初期の頃の作品とあって,まだ単純な方ですが,戦闘解決のチャートが通常戦と機動戦に分かれている点,Roads To・・・シリーズに通じるものがあります。
作戦戦術級 あり 3W/Hobby Japanファイトいっぺい
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ドイツ装甲師団長
ドイツ装甲師団<AD Technos>は,師団の指揮能力にフォーカスを当てた好ゲーム。師団の指揮範囲が広ければ,回復,防御戦術などに有利になる。たとえ個々の中隊の能力に違いが無くても,師団の指揮能力が違えば,戦力差は格段に違ってくることになる。また,このゲームは,兵科による違いにも焦点が当てられ,歩兵なら市街地で有利だとか,偵察が近くにいないと砲兵の能力が十分発揮されないなど,適材適所の配置が必要になってくる。 このゲームは後に,ドイツ装甲師団長2として再販されたが,再販には入っていないフランス軍の部隊とシナリオがある。
作戦戦術級 あり AD Technosファイトいっぺい
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Patton’s Best
Paton's Bestは,プレイヤーが,ジョージ・パットン将軍麾下のエリート師団・アメリカ第4機甲師団に属する一戦車長になって,ノルマンディ戦以降の西部戦線を戦い抜くゲーム。ソリティアプレイ専用のゲームで,プレイヤーは戦車長の立場になる。砲手,装填手,操縦手などのクルーも登場し,それぞれに能力値があって,戦闘によって能力が高まったり,死傷したりする。また,戦車も最初はシャーマンM4型が与えられているが,進行に従って,M4A1など,グレードアップしていく。 プレイヤーは1日に1ミッションをこなす。抵抗が少ない日もあれば,激しい反撃を受ける日もある。 約1年間のキャンペーンゲームをこなすのはかなりの時間がかかるが,ロールプレイングの要素があり,実におもしろくすばらしいゲーム。
戦闘級 あり AH/HJファイトいっぺい
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YanksⅡ
YanksⅡは,Advanced Squad Leaderにアメリカ軍のオーダー・オブ・バトル(OB)を追加するもの。ただし,海兵隊のOBは,これではなく,Rising Sunで追加される。オリジナルのYanksは,1987年にAvalon Hillから発売されており,これは実質的な再販である。シナリオは,Yanksにあったものをアップデートしたほか,JournalやAnnualなどで追加されたものの中からいくつか選ばれている。このほか,1986年に発売されたParatrooperのシナリオも全部含んでいる。オリジナルにくらべ,カウンターのフォントが大きくなっていて見やすくなっている。
戦術級 あり Multimanpublishingファイトいっぺい
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ASL Starterkit #1
Avalon Hillは,1986年,Paratrooperという入門編モジュールを発売したが,ルールを簡易にしたものではなかったし,Squad Leaderに見られたプログラム学習方式をとっていたわけでもなかった。入っていたのは,教練軍曹による訓練の体裁をとり,物語形式でルールを学ぶTraning Mannualだった。ASLのルールブック発売当初は,Squad Leader(SL)になじんだプレイヤーが多かったため,ASLへの移行は比較的スムーズに進んだと思われる。しかし,時を経てSLになじみが無いプレイヤーが増えてきたため,ASLを新しく覚えようというプレイヤーにとっては,あの膨大なルールブックは,障壁になっていた。 そこで,Paratrooper発売から約18年後,ルールを簡易にしたStarter Kitが発売された。これは一定の成功を収め,本家ASLへの新規参入を容易にした。このモジュールは,歩兵戦闘のみを扱うので,砲兵器を撃ちたければ#2を,AFVを操縦したければ#3を購入する必要がある。2019年,太平洋戦域を扱う第4弾が発売されている。
戦術級 あり Multimanpublishing ありファイトいっぺい
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For King and Country
FKaCは,ASLにイギリス軍OBを追加するモジュール。Avalon Hillから発売されていたWest of Alameinの内容を拡大した実質的第2版となる。 マップは8枚,ユニットシート6枚からなる大作。シナリオは,フランス,クレタ島,オランダ,イタリアなど場所も時期が異なるものが20個入っている。 ユニットは全てリニューアルされており,WoAより見やすくなっているが,ロットによってはWoAの在庫?と思われるユニットシートが混じっていたようだ。自分のものも,AFVのユニットシート1枚がWoA版と同じものだった。海外のショップから輸入したものだったので,ショップに差し替えを頼んだが,「MMPに聞いてみるよ。」といわれてそれっきりになっている。
戦術級 あり Multimanpublishing ありファイトいっぺい
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Rising Sun
Rising Sunは,日本軍OB,中国軍OB.アメリカ海兵隊OBを導入するビッグモジュール。もともとは,Code of BushidoとGung HoとしてAvalon Hillが発売していたものだが,MMPが第2版作成に当たり,一つにまとめたもの。マップは7枚,8枚のカウンターシート,32個のシナリオなどからなる。加えて,Annual 93'bの付録としてついていたヒストリカルシナリオGabutu-Tanambogo(Chapter Zの一部)も同梱されている。 太平洋戦域に関するルールは,G章として位置づけられており,英文で50頁もある。特に,洞窟や強襲上陸に関するルールはめんどくさそうだ。和訳がネットで公開されているが,未プレイ。
戦術級 なし Multimanpublishingファイトいっぺい
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Hakkaa Paalle!
Hakkaa Paalle!は,長らく待たれていたフィンランドのOBを導入するモジュール。フィンランド軍歩兵OBは,Beyond Valorに入っていたが,砲と車両は,長らくお預けになっていた。同時に,フィンランド軍歩兵は定義し直され,部隊のバリエーションが増えている。フィンランド軍に関するルールの他,ソ連軍初期の戦術ドクトリン,疎林,アエロサン,射界清掃域などに関するルールが増補されており,ソ連軍の車両の種類も増えている。
戦術級 なし Multimanpublishing ありファイトいっぺい
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Armies of Oblivion
Armies of Oblivionは,枢軸軍中小国を追加するモジュール。枢軸軍中小国とは,ルーマニア,ブルガリア,ハンガリーです。ユニットの基本色は濃いグリーンですが,ハンガリーは,後に連合国軍側についたルーマニアやブルガリアとも戦火を交えたということで,区別するために薄い青色との二色刷になってます。シナリオは11個。 このモジュールは2006年に発売されたものですが,その後2018年になって,リプリントされました。しかしその内容は,実質拡張版というもので,シナリオは32個に増えてます(Journalに収録されたシナリオが焼き直しで入っているため)。加えて,拡張されたFirst Fireマーカー(固有火器使用,SW使用の区別がされているもの)が入っていたりと,コレクターにとっては買えという圧力。案の定,購入してしまいました。
戦術級 なし Multimanpublishingファイトいっぺい
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Demyansk Shield
1941年の攻勢で,ドイツ軍はレニングラードの南約250キロの地点にあるワルダイ高地を占領し,その地に踏みとどまり越年した。ここに進駐したのはドイツ軍の12個師団だったが,戦線が大きくロシア側に食い込んだ形になっていて,その形は半島状になっていた(最短部分で長さ10キロ)。ここは,モスクワとレニングラードを結ぶ要衝地であったため,ロシア軍は,41年の冬から42年の春にかけて,この地域を包囲しようとした。一時包囲は成功したが,のちに奪い返され,42年11月まで戦線は膠着した。42年11月からのソ連軍の冬期攻勢によって,43年2月,ついにドイツ軍はデミヤンスクから撤退した。 本作品は,このようなデミヤンスクを巡る攻防のうち,42年1月から5月にかけてのロシア軍の攻勢を再現します。パウル・カレルの名著「焦土作戦」においては,42年11月からの記述は濃いのですが,42年初頭の攻勢については,あっさりとしかふれられていません。 デザイナーは,Vance Von Borries氏。Brorries氏の作品は,結構細かいルールが多いのですが,これは比較的あっさりしているようです。
作戦戦術級 なし Region Gamesファイトいっぺい
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Forgotten War
Forgotten Warは,ASLに朝鮮戦争を導入するモジュール。7枚のカウンターシート,16個のシナリオ,4枚のマップと,もちろん特別ルール,砲・車両の解説書が同梱されている。 オーストラリア,ベルギー,カナダ,オランダ,フランスなどの国連軍,米軍,韓国軍,イギリス軍,北朝鮮,中国共産軍などの新しい部隊が導入された。ルールには,前線航空管制員,サーチライトなどのルールが導入されている。 和訳チームによる日本語訳では,何カ所かで脚注があり,ルールに整合しない部分があるようだ。いずれ,Journalで大量なエラッタが出てくる予感がする。
戦術級 なし Multimanpublishingファイトいっぺい
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Central America
Central Americaは,Victory Gamesが1987年に発売したもので,中央アメリカ(コスタリカ,ホンジュラス,ニカラグア,エル・サルバドル)における過去および(当時の)将来起こりうる紛争をあつかったゲーム。 私が持っているゲームの中でも,最もプレイしないであろうゲームの3本に入るものです。というのも,ルール量が多いのです。標準ルールだけでも英文でびっちり60頁はある。もちろん興味はあるけど,途中で挫折するのはみえみえなので,手がつけれらない。古いゲームなので,いまさら和訳が公開される可能性などあるわけはなく・・・。 ではどうして買ったのかというと,ユニットがカラフルできれいで,しかも,オークションで安かったから。しかし,このゲームは,Bookshlefの肥やしになっているわけではない。シナリオブックを読んでみたり,各国のオーダーを眺めたり・・・。それだけでも十分というゲーム。歴史シミュレーションゲーム好きならこの感覚はわかると思いますが,こういう見ているだけで楽しいゲームは多いんですよね。デザイナーには申し訳ありませんが・・・。
作戦級 なし Victory Games なしファイトいっぺい