チーフキュレーター邱志杰氏紹介

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「グローバリゼーションの進退」を想う

「アートマカオ」マカオ国際アートビエンナーレ2021(以下アートマカオ2021)は中国で最も影響力のある近代アート作家のひとりで 、北京の中央美術學院實驗藝術學院院長の邱志杰教授がキュレーションしました。邱教授はArtron.net主催アートチャイナで2度の受賞歴を誇り、度々ノミネートされています。また2012年にはニューヨーク・グッゲンハイム美術館「Hugo Boss賞」のショートリストにも選ばれました。2017年アラブ首長国連邦で開催されたシャールジャビエンナーレでは栄誉賞を受賞。中国内外のギャラリーで個展・グループ展を開催する邱教授は、2012年第9回上海ビエンナーレ “Reactivation” や2017年ベネチアビエンナーレでは中国パビリオン内 展示“Continuum - Generation by Generation”のキュレーションを担当、大きな反響を呼び起こしました。

アートマカオ会期中、邱教授による2つのレクチャーが予定され、「キュレーションに必要なインスピレーション」と「芸術におけるアジアの表現」について講義を行います。

マカオ芸術博物館で開催されるメイン企画は「媽祖の夢」「マッテオ・リッチ 記憶の迷宮」「グローバリゼーションの進退」の三部で構成されています。アートマカオのプレスカンファレンスで邱教授は今キュレーションのコンセプトを動画で紹介。2020年に発生した世界的なパンデミックでグローバリゼーションに「停止ボタン」が押されたかのようだということを表現しました。そんな状況下でも世界中のアーティストたちは創作活動を続け、絶望的な状況から世界を救う道を切り開こうと絶えず努力しています。

今イベントではマカオの地理的・文化的なアイデンティティにハイライトして、世界中のアーティストたちにとってグローバリゼーションと個、日常生活と夢、リモートと近くにいられること、安全や幸福について対話をする場所となることをコンセプトとしています。

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