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金継ぎ - 3 ベロ藍の中鉢
ベロ藍は18世紀初頭、ドイツ・ベルリンの染料業者が偶然に発見した化学的な合成顔料で、 日本には延享4(1747)年に初めて輸入されたと伝えられます。 「プルシアンブルー」とも呼ばれるこの青色顔料は、発見された地名をとって「ベルリン藍」、 訛って「ベロ藍」と呼ばれるようになりました。 それまでにない鮮やかな青の顔料「ベロ藍」 それまで浮世絵に用いられてきた植物系の「つゆ草」や渋い青色の「本藍」ではかなわなかった透明感のある鮮やかな青が表現できるようになりました。 染色に使う藍は植物で、焼物・染付に使う藍は鉱物という違いはあるが、 同じ日本の手仕事の色だからだろうか。 深く豊かな「藍」の色味は、日本的心情の奥底にあるものが揺さぶられる気がします。 金継ぎ/ベロ藍の中鉢 23㎝径 10㎝ 深さ 一層愛着が深まりました。
金継ぎ「直し」 ベロ藍染付 中鉢 明治の伊万里 やはり、どこかの骨董市でしょう0318
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金継ぎ その2 伊万里の角皿
古陶器は私のカテゴリーではありませんが、日常の暮らしを楽しむのには欠かせない器です。 大ぶりの角皿、明治の伊万里です。 私が割ってしまった記憶は有りませんので、 多分、何れかの骨董市で「にゅう」が入ったものをそれなりの廉価で購めたものだと思います。 我家では、あまり大切に扱われておりませんでしたが、 このような姿で生還してくると想い入れが沸くものですね・・・・大変失礼いたしました。 他の角皿を並べてみました。 今の季節ですと、梅に鶯の絵皿を使うことが多いですね。
大ぶりの角皿 ベロ藍 明治の伊万里 何れかの骨董市0318
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1934年以来英国で手作りされているスターリングシルバーのシャープペンシル YARD・O・LED
1882年、創始者サンプソン・モーダンが最初の繰り出し式ペンシルを発明したのが始まりで、 1934年、レオポルド・フレデリック・ブレンナーがヤード・オ・レッド・ペンシル社を設立。 彼は、3インチの芯を12本入れることができるペンシル・メカニズムを発明し、特許を取得しました。 社名は、「1ヤードの芯」という意味で、 3インチの芯が12本で36インチ(1ヤード)になるところからきています。 ヤード・オ・レッドの伝統は、長年にわたる家族的な経営によって培わたもので、 現在のバーミンガムの工房においても、 ペンやペンシルの多くは今なお伝統的なビクトリア朝のデザインで手作業で仕上げられている。 すべての製品には、固有の番号が刻印され、 英国の純銀の基準(925/1000)による品質保証のホールマークが刻印されている。 また、製品は、仕上剤を塗布せず、 組立工程の間に2回、150年間使われている研磨材ですべて手作業で磨かれる。 ヤード・オ・レッドの製品は、伝統的な銀製品そのものと言える。 手元のDIPLOMAT(外交官)MODEL は、ホールマークを読み解くとLONDON 1950年製のようです。
シャープペンシル YARD・O・RED ずいぶん前0318
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Vintage Bureau Style オルゴール クロック 精工舎
下段の扉が開き、 ♫ さくら~ さくら~ 弥生の空は~~♬ 春を奏でるオルゴールが心地良く響きます。 雰囲気は大正浪漫のなのですが詳しくは判りません。 サイズは16.5㎝h 精工舎の小型のテーブルクロックですが、文字盤は貼り替えてありました。 目覚ましの ベルかオルゴールは、裏面のダイヤルで切り替えられます。 音曲は他に「結婚行進曲」など、数種類あるようです。 Vintage Bureau Style オルゴール・クロック 精工舎製 先程、銀座のセイコーミュージアムを覗いてきました。 同型のオルゴール・クロックが展示されていました。 説明書きに、昭和27年制と記されていました。 最後の画像です。 雰囲気は大正浪漫なのですが、そういうことでした。
table clock 精工舎 ?0318
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Ansonia HABANA type hanging clocks / 尾張時計の 涙の雫
tear dropと呼ばれる Ansonia Habana 優美な意匠。 日本では、尾張時計などで、盛んにコピーモデルが作られました。 が、イメージの焦点と思われるポイントが、マリアではなく、 平べったい弁天さまになっているものが大半ですが 当時の日本人の生活を思い浮かべれば、当然なことでしょうか。 スナップの「涙の雫」は振子の意匠が楽しデザインで、マリアの意匠もしっかりしたものです。 40年程我が家で寝食をともにしておりましたでしょうか、 先日、知人にお譲りました。
HUNGING CLOCK 尾張時計 他 ずいぶん前0318