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岩井 志麻子 「ぼっけえ、きょうてえ」
ー教えたら旦那さんほんまに寝られんようになる。・・・この先ずっとな。 時は明治。 岡山の遊郭で醜い女郎が寝つかれぬ客にぽつり、ぽつりと語り始めた身の上話。 残酷で孤独な彼女の人生には、ある秘密が隠されていた・・・。 岡山地方の方言で「とても怖い」という意の表題作ほか三篇。 文学界に新境地を切り拓き、日本ホラー小説大賞、山本周五郎賞を受賞した怪奇文学の新古典。
ホラー 岩井 志麻子 角川ホラー文庫 H14.7.10誌稀京兵
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Sun Stone サンストーン(2)
サンストーン(1)参照
〔曹長石〕Na(AlSi3O8) 〔灰長石〕Ca(Al2Si2O8) 日長石 6~6.5誌稀京兵
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Opal オパール(7)
オパール(1)参照
SiO2•nH2O ボルダーオパール 5~6.5 非晶質誌稀京兵
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船戸 与一 「祖国よ友よ」
ナンジョウ伍長を射殺せよ。 おれはランジェ少佐から、そう命じられた。 ナンジョウには、内戦のコンゴで、命を助けられた恩があった。 ナンジョウはマルセル軍曹を射殺して、逃走したのだ。 フランス外人部隊での出来事だ。 軍曹は少佐の弱みを握っていたらしい。 そしてナンジョウの愛人は、おれが訪ねた直後に、犯罪組織に消された。 事件は複雑な様相を呈してきた(表題作)。 冒険アクション四篇を収録。
ハードボイルド 船戸 与一 徳間文庫 H4.10.15誌稀京兵
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花村 萬月 「真夜中の犬」
深夜2時、渋谷。 少年院から出たばかりの貢は、北勢会のチンピラを蹴り上げていた。 そこへ止めに入った美少女・マキから、元警察官 “ 狛犬 ” を紹介される。 貢は、社会からはみ出た「ドロップ・アウト」たちの共同体に魅せられていく。 だが、その狛犬を執拗に狙う北勢会・村内がいた・・・。 セックスと暴力を通じて、人間の愛憎劇を描いた、花村ワールドの切ない愛情物語。
花村 萬月 光文社文庫 H9.6.20 朝山 実誌稀京兵
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Opal オパール(6)
オパール(1)参照
SiO2•nH2O ボルダーオパール オーストラリア 5~6.5誌稀京兵
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R hodochrosite ロードクロサイト(6)
ロードクロサイト(1)参照
MnCo3 菱マンガン鉱 3.5~4 六方晶系誌稀京兵
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船戸 与一 「山猫の夏」
ブラジル東北部の町エクルウは、アンドラーデ家とビーステルフェルト家に支配されている。 両家はことごとに対立反目し、殺し合いが絶えない。 そんな怨念の町に、〈山猫〉こと弓削一徳がふらりと現れた。 山猫の動く所、たちまち血しぶきがあがる。 謎の山猫の恐るべき正体はいつ明かされる? 南米三部作第一弾。
ハードボイルド 船戸 与一 講談社文庫 H7.11.15誌稀京兵
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笹沢 左保 「悪魔の誘惑」
“ヨ人” 謎の二字! これこそ暴漢に襲われ失明の末、自殺した夫による、犯人告発の伝言ではないのか? 麻衣子は、事件の鍵を握る西ノ園誉人に接近、二人きりで一ヶ月間のヨット航海に出る機会をつかむ。 悪魔になりきり決定的証拠を得ようとする麻衣子。 が、彼女はめくるめく性の歓喜、官能の渦に翻弄された。 推理と官能描写をみごとに融合させた傑作。
サスペンス 笹沢 左保 光文社文庫 S63.2.20誌稀京兵
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鎌田 敏夫 「うしろのしょうめんだあれ」
長い黒髪をぬらし、汚れた着物姿で山道を歩いていた私を一人の警官が助けてくれた。 私の名前は小夜子。 それ以外の記憶はない。 私はなにものかに導かれて新宿にたどり着いたが、そこには山梨で私を助けてくれた警官がいて、私にこう告げた。 「君は死んだ人間なんだ。人の後ろに立つと、その人間の恨みの中にきみの恨みが入ってしまう」とー。 人間の心の闇を描き出す長編ホラーの傑作。
ホラー 鎌田 敏夫 ハルキ・ホラー文庫 H12.8.28誌稀京兵
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長坂 長佳 「弟切草」
弟切草・・・その花言葉は『復讐』。 ゲームデザイナーの公平は、恋人奈美とのドライブで山中、事故に遭う。 二人がやっとたどり着いたのは、弟切草が咲き乱れる洋館だった。 「まるで俺が創ったゲームそのものだ!」愕然とする公平。 そして、それは惨劇の幕開けだった・・・。 PlayStation版話題のゲームを乱歩賞作家の原作者がオリジナル小説化!
ミステリー 長坂 秀佳 角川ホラー文庫 H11.4.10誌稀京兵
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森村 誠一 「ファミリー」
最愛の恋人を不慮の交通事故で亡くした傷心の弓子は、数ヶ月後、上司の薦めで見合いをし、結婚した。 優しい夫と、理想的とも思える仲の良い家族関係。 彼女はとても幸せだった。 だが、しばらくすると、少しずつ微妙な違和感を覚え始めた。 家族間の円満さの裏側に異常を感じたのだ。 そして、それは彼女の胸の中で次第に膨れ上がっていった・・・。 怪奇サスペンス。
サスペンス 森村 誠一 角川ホラー文庫 H5.4.24誌稀京兵
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箒木 蓬生 「臓器農場」
親任看護婦の規子が偶然、耳にした言葉は「無脳症児」ー。 病院の「特別病棟」で密かに進行していた、恐るべき計画とは何か? 真相を追う規子の周囲に、忍び寄る魔の手・・・。 医療技術に最先端「臓器移植」をテーマに、医学の狂気と人間の心に潜む“闇”を描いた、サスペンス長編。 現役医師としてのヒューマンな視線、山本周五郎賞作家の脂の乗り切った筆致が冴える、感動の名作。
サスペンス 箒木 蓬生 新潮文庫 H8.8.1誌稀京兵
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太宰 治 「人間失格」
後半が自殺以降に発表された、太宰文学の総決算とも言うべき作品。 生きる能力を失い、なりゆきに任せ、癈人同様に生きる男の手記・・・それはこの世を去るに際してこれまでの胸底にひた隠しに隠していた自分の正体を書き残した陰惨な自画像ともいうべきものである。 「いまは自分には、幸福も不幸もありません。 ただ、一さいはすぎて行きます」
中編小説 太宰 治 新潮文庫 S27.10.30誌稀京兵
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畠中 恵 「しゃばけ」
江戸有数の廻船問屋の一粒種・一太郎は、めっぽう体が弱く外出もままならない。 ところが目を盗んで出かけた夜に人殺しを目撃。 以来、猟奇的殺人事件が続き、一太郎は家族同様の妖怪と解決に乗り出すことに。 若だんなの周囲は、なぜか犬神、白沢、鳴家など妖怪だらけなのだ。 その矢先、犯人の刃が一太郎を襲う・・・。 愉快で不思議な大江戸人情推理帖。 日本ファンタジーノベル大賞優秀賞。
時代劇、ミステリー 畠中 恵 新潮文庫 H16.4.1誌稀京兵