異端児たちの放課後 初版

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兎塚エイジ先生のイラストが目に付いて手に取りました。ええ、いわゆるイラスト補正というやつです。ただ、購入の決定打は作者である形代小祈先生の後書きでした。

【本作『異端児たちの放課後』は怪物や英雄の物語ではありません。〝蟹〟の物語です。】

正直あらすじや導入の文章はピンとこなかったのですが、後書きは非常に共感できるものでした。それで購入しました。 

さて、本作の感想に入る前に1つだけ、1つだけ、突っ込ませてください! 

画像2枚目…俺じゃなきゃ見逃しちゃうね…
先生っ!なぜ表紙のヒロインの髪はピンクしてるんでしょうかね?!笑

閑話休題

先の引用のようにこのお話の主人公は英雄ではなく蟹のような存在です、犬死するのがわかっていてもヒロインをなんとかしたかった、そんな話です。その辺、皮肉も効いていてすごく心に響くものがありました。

文章と設定が濃密で、なっかなか頭に情景が入ってこないのが難点です。今読み返してもその感想は変わらなかったです、はい。このお話の軸が英雄譚ではないため華がないのと、文章の難しさのせいでしょうか、残念ながら続刊はありませんでした。形代小祈先生の足取りも不明です…

アニメ化されてたら違う世界線もあったのかなあ…と思うくらい、表現された情景は魅力あるものでした。

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