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【1989/08/15】国宝シリーズ第8集郵便切手
国宝シリーズ第8集として、平成元年8月15日(火)に62円及び100円郵便切手が発行されます。 <金印> 1784年(天明4年)に現在の福岡市の志賀島で出土した純金製の印で、高さは約2.4センチメートル、一辺の長さ約2.3センチメートルです。鈕は蛇が身体を巻いて中央に頭が乗る形で、印面は「漢委奴國王」となっています。 「後漢書」東夷伝の記録から、後漢の光武帝(在位25~57年)が、当時、北九州にあったといわれる奴の国王に与えたものと考えられています。 <神人馬車画象鏡> 1873年(明治6年)に熊本県の肥後江田船山古墳から発掘された遺物のひとつで古墳時代(5世紀)のものです。これらは古墳の出土品としては種類も豊富で製作も優れ、保存状態が稀有なことでも知られています。 内区を四分し、神像と馬車を相対に置いています。舶載品と認められており、大陸との交渉の証拠となる遺品としての意義も大変深いものがあります。
A)20枚(縦5枚・横4枚) B)10枚(縦5枚・横2枚) A)縦35.5mm・横25mm B)縦42mm・横30mm A)金印 B)神人車馬画像鏡windsurfcafe
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【1989/01/20】国宝シリーズ第6集郵便切手
国宝シリーズ第6集として、昭和64年1月20日(金)に60円及び100円郵便切手が発行されます。 <銀製鍍金狩猟文小壺>-東大寺- この小壺は東大寺創建当初(奈良時代、8世紀)の地鎮具の一部で、明治40年の大仏殿修理工事の際出土したものの一つです。高さは約4.4センチメートルです。壺には飛鳥、草花、山岳を、身には山岳を境に一面に鹿と猪を、他面には二頭の鹿を騎馬狩猟する様を毛彫りにしています。文様面は鍍金されています。この壺の中には、水晶玉、真珠などを入れた大小2個の水晶合子が納められていた、と伝えられています。 <銅造薬師如来坐像>-法隆寺- 飛鳥時代(7世紀)のもので、光背の裏面に「用明天皇の遺志ををつぎ、推古天皇と聖徳太子が607年に造り奉った」と刻まれていますが、現在では造立年代に疑問が持たれています。 薬師如来は宝珠形の光背をつけた像高63センチメートルの独尊像形式で、松と楠材からなるやや裾広がりの二重宣字坐の上に懸裳を広げて座っています。柔和で洗練された姿は、傑作の誉れ高い名品です。
A)20枚(縦4枚・横5枚) B)10枚(縦5枚・横2枚) A)縦25mm・横35.5mm B)縦42mm・横30mm A)銀製鍍金狩猟文小壺 B)銅造薬師如来坐像windsurfcafe