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001 はじまりは○
何も考えずにペンを動かすと決まって現れる形。 無心なこの形は原始的で、記憶の紋様はこれから始まった。 これらの他の絵に用いるときは雲にも木の葉にも煙にも何にでもなる。 徐々に空間を埋めていくのが非常に気持ち良い。 ちなみに最初のころの紋様なので40mmX60mmの画面を埋め尽くすのにも10時間ほどかかっていると思います。 慣れると3時間ほどで描ききりますが…
イラスト ワナナキ帝国製 不明紋様採集士ワナナキ
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記憶の紋様
記憶の紋様が作られるまでには複数の工程があります。 ●まず最初にパネルと作ります。 ①木の棒を40mm×60mmに組み、ベニヤをカットし貼り付けます。 よく画材屋さんで売っている木のパネルの形と同じです。残念ながらこの大きさのものを大量に購入しようとするとコストが非常にかかるので自分で作ります。これが一番骨が折れる作業です。 ②その木枠に画用紙を水張りする 水張りというのは紙が水分を得ることで伸び縮みする性質を利用した固定手法です。 水を吸い込んで伸びた紙を木のパネルに固定(乾くと縮む)することで水彩などの水を多く使う画材などでも紙がよれたりしなくなります。 ワナナキはペンを使うので別に水張りである必要はないのですが…これの方がかっこいいでしょ? これで何も描いていない記録用のブランクパネルの完成!! ●紋様を採取する 何か面白いものや興味のある物、印象に残っているもので紋様化できるものを採取します。日常のどこかしらに紋様は生息しています。 その際に、思い出も記録します。ちなみに後々見返したときに他の思いでも喚起されることもあるので面白いです。 スケッチブックにはこれらが沢山あるのですが採取スピードと描くスピードが全然違うので尽きません。 ●紋様を記録する 0.03~0.5のペンを使って紋様をパネルに描いていきます。 この際に使うのは黒と灰色のペンのみ。ミスしたりすると落ち込みます… 紋様をパネルに描き終わったらナンバリングをして完成。 現在550個程度のコレクションが存在します。
イラスト ワナナキ帝国製 不明紋様採集士ワナナキ