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百万ドルをとり返せ/ジェフリー・アーチャー
新潮文庫 ジェフリー・ハワード・アーチャー(Jeffrey Howard Archer, 1940年4月15日 - )は、イギリスの政治家、小説家。1976年に発表した処女作『百万ドルをとり返せ!』(Not a Penny More, Not a Penny Less)が大ヒット。一人または複数の主人公の生涯を描きだす長編小説(サーガ)、サスペンスやミステリー形式の作品、短編集と3種類の形態で作品を発表しています。複数の登場人物の観点から出来事を記載する手法をよく用いていて、特に、同じ出来事を別人物の観点で描くことにより、登場人物の性格を浮き立たせたり、物語の奥行きを深める効果を持たせています。 『百万ドルを取り返せ!』(Not a Penny More, Not a Penny Less)(1976年) 架空の石油開発への投資話に騙された被害者4人が結託し、首謀者から「1ペニーも多くなく、1ペニーも少なくなく」相手に気づかれることなく金を取り戻そうとする、「コン・ゲーム(詐欺)小説」の代表作として知られています。作者自身がこの小説同様に石油開発への投資詐欺にあい、破産に近い状態になったことがきっかけと言われています。
文庫本 新潮社 440円 1980年代ts-r32
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十二の意外な結末/ジェフリー・アーチャー
新潮文庫 ジェフリー・ハワード・アーチャー(Jeffrey Howard Archer, 1940年4月15日 - )は、イギリスの政治家、小説家。1976年に発表した処女作『百万ドルをとり返せ!』(Not a Penny More, Not a Penny Less)が大ヒット。一人または複数の主人公の生涯を描きだす長編小説(サーガ)、サスペンスやミステリー形式の作品、短編集と3種類の形態で作品を発表しています。複数の登場人物の観点から出来事を記載する手法をよく用いていて、特に、同じ出来事を別人物の観点で描くことにより、登場人物の性格を浮き立たせたり、物語の奥行きを深める効果を持たせています。 『十二の意外な結末』(A Twist in the Tale)(1988年) 愛人宅から男が出てくるのを目撃した男は、怒りにまかせて彼女を殴った。翌日、謝りに行ってみると、家の前に救急車が止まって…。全く予想外な結末が待ち受ける「完全殺人」、おまけの勲章をもらうために、コーンフレイクの蓋集めに熱中する少年が、本物の勲章に辿りつくまでを描く「本物じゃない」など、著者の興味の広さと私生活をも垣間見させる、創意に満ちた12編を収録しています。
文庫本 新潮社 440円 1980年代ts-r32
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カラマーゾフの兄弟(下)/ドストエフスキー
新潮文庫 フョードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー(Фёдор Миха́йлович Достое́вский、1821年11月11日 - 1881年2月9日)は、ロシアの小説家・思想家。代表作は『罪と罰』、『白痴』、『悪霊』、『カラマーゾフの兄弟』など。トルストイ、ツルゲーネフと並び、19世紀後半のロシアを代表する文豪です。 その著作は、当時広まっていた理性万能主義(社会主義)思想に影響を受けた知識階級の暴力的な革命を否定し、キリスト教、ことに正教に基づく魂の救済を訴えています。反ユダヤ主義者としても知られています。 『カラマーゾフの兄弟』(Братья Карамазовы)は、最後の長編小説。1879年に文芸雑誌『ロシア報知』に連載が開始され、翌1880年に単行本として出版されました。『罪と罰』と並ぶドストエフスキーの最高傑作とされ、『白痴』、『悪霊』、『未成年』と併せ後期五大作品とされ、サマセット・モームは『世界の十大小説』の一つに挙げています。信仰や死、国家と教会、貧困、児童虐待、父子・兄弟・異性関係などさまざまなテーマを含んでおり、「思想小説」「宗教小説」「推理小説」「裁判小説」「家庭小説」「恋愛小説」としても読むことができます。
文庫本 新潮社 440円 1980年代ts-r32