Bathyuriscus rotundatus
Burgess shale(バージェス頁岩)といえば、この地より産出するアノマロカリスやオパビニアなどカンブリア紀の奇怪な生物を産出する地として、一般にも広い知名度があります。その歴史は、20世紀初頭にC.D.Walcott(1850-1927)らにより確認されて以来、軟体部を含む数々の化石の発見により、カンブリア紀の生物相の解明に欠かせない重要な場所です。現在ではユネスコの世界自然遺産地域「カナディアン・ロッキー山脈自然公園群」に置かれ、化石の商業的流出はありません。Marrella以外のバージェスの化石自体が入手困難ですが、三葉虫類はバージェスの中では少数派だったこともあり、状態の良い標本の入手は極めて困難な産地です。バージェス頁岩は、黒色系ばかりでなく黄色系のタイプもあります。本種は、Proetida(目)の中でもBathyuridae(科)というマイナーな所属であったりします。
Middle Cambrian
Bathyuridae,Bathyuridea,Proetida
TRI-252
Stephen
Trilobites