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Neogriffithides imbricatus
鈴鹿山脈の西麓、芹川沿いにある権現谷の三葉虫は、とても小さく尾部や遊離頬のみといった部分化石のみが産出します。石灰岩中に珪化して残っているため、希塩酸に付けておくと母岩が溶け、化石が浮かび上がってきます。岐阜・金生山と同じく世界的にも最も新しい時代の三葉虫で、三葉虫の最期の姿の一つであります。この標本は、この地で精力的に採掘活動をされ、化石紀行本でお馴染みの大八木和久氏により、採掘された標本になります。
Middle Permian Phillipsiidae,Proetoidea, Proetida TRI-175 -Trilobites
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Pseudophillipsia artiensis
世界的に激減するペルム紀の三葉虫において、日本以外で最も保存が良く大型の個体が産出するのが、ロシアのウラル山脈からの種類です。Pseudophillipsia artiensisという名称以外にDitomopyge artinskiensisという名称でも見かけますが、同一種類と見ております。市場に出回る本種は、遊離頬が外れた標本が出回る大部分を占めております。この標本は、遊離頬は外れてしまっていますが、同個体のものと分かる遊離頬が両方とも近辺に残っています。ペルム紀の三葉虫としては貴重な複眼がはっきりと確認できます。
Lower Permian Phillipsiidae,Proetoidea, Proetida TRI-551 ArtiTrilobites