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Sphaerexochus latifrons
Sphaerexochusの仲間は、日本の横倉山など世界中のシルル紀産地でも産出するのですが、基本的に部分化石のみで、数も多くは産出しません。ゴットランド産も同様に完全体では産出はありません。サンゴなどの一緒に生息していた生物の破片が無数に重なる産状で、見た目以上に硬質の石灰岩から構成されています。
Silurian(Ludlow) Encrinuridae,Cheiruroidea,Cheirurina,Phacopida TRI-750 Hemse MarlTrilobites
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Coronocephalus gaoluoensis
Coronocephalusは、三葉虫収集家には悩ましい存在です。中国名で王冠虫を名乗る様に美しい種類であり、顔縁の装飾や無数の棘、黄橙色の映える色合いなど、平坦な種類でありながら、孤高の存在感ある種類です。不完全な標本なら二束三文の価値しか無いのですが、ほぼ完全な個体など長年探しても出て来ませんので、ある程度の所で諦めるしかない事に気が付きます。そうは言っても何時か入手のチャンスが来るだろうと気に掛けてはいますが、20年以上収集してても変わりはありませんでした。産地情報も実は謎が多いのですが、市場に出回る個体は湖南省のものと見ています。
Lower Silurian Encrinuridae,Cheiruroidea,Cheirurina,Phacopida TRI-30 XiushanTrilobites
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Encrinurus fimbriatus
福地といえば最盛期はデボン紀の印象が強いですが、三葉虫においてシルル紀からペルム紀まで広い時代の報告があります。本種は、福地でも最も初期の三葉虫であり、世界的にシルル紀を代表する種類のEncrinurusの仲間です。国内では他に岩手などでも同種は産出します。尾部のみの部分化石ですが、本種の特徴的な尾部の畝など確認することができます。
Upper Silurian Encrinuridae,Cheiruroidea,Cheirurina,Phacopida TRI-568 Yoshiki(吉城層)Trilobites