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Isabelinia glabrata
ポルトガルやスペインといった欧州各地のオルドビス紀の地層から見つかる種類です。フランス産としては、これでの最上の保存状態と言えます。陽の光で煌く母岩に渋い色合いですが、化石らしい風合いが気に入っている産地です。ブルターニュ地方からはオルドビス紀の化石が見つかるのですが、比較的多産するNeseuretus tristani以外の種類を入手する事は、難しい産地です。
Ordovician Asaphidae,Asaphoidea,Asaphida TRI-138 TraveusotTrilobites
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Phacopidina micheli micheli
産出量が少ないオルドビス紀フランス産の中では最も一般的な種類の一つです。ポルトガルやスペインなど欧州の広い範囲での産出が確認されている種類です。フランス産は、モロッコ産の様に保存が良い訳でもなく、商業採掘もされていないため出回る事が少ないです。欧州産化石らしい渋さが気に入っており、個人的には好きな産地です。
Ordovician Phacopidae,Phacopoidea,Phacopina,Phacopida TRI-181 TraveusotTrilobites
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Guichenia dufouri
フランスからは、オルドビス紀を中心とした三葉虫は産出するのですが、商業化されていない為、入手する機会が少なく、更に状態の良い標本が極めて少ないので、手を出すコレクターも限られます。この標本は頭鞍部の形状からダルマニテスDalmanitidae(科)の一種と直ぐに分かりますが、一般的なDalmanitidae(科)の仲間より長細い印象です。左の複眼は綺麗に残っています。産出する地方都市Guichenを属名に頂く種類です。因みにGuichenは、ブルターニュ地方の玄関都市レンヌ(Rennes)から程近い場所にあります。
Ordovician Dalmanitidae,Dalmanitoidea,Phacopina,Phacopida TRI-303 TraveusotTrilobites
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Panderia beaumonti
見た目はIllaenusですが、Illaenusの10節の体節より2節少ない8節の体節なのがPanderiaです。(この標本は、頭鞍が押しつぶされて胸部に被ってしまってますので、7節にみえてしまいますが)比較的小柄の個体しかみられませんが、PanderiaはIllaenusの幼体ではないと考えられています。欧州各地のオルドビス紀の地層から見つかりますが、フランスからは、ロシアよりも大きなPanderiaが見つかります。
Ordovician Panderiidae,Illaenina,Corynexochida TRI-302 TraveusotTrilobites