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Menomonia sahratiani
Weeksの新しい研究ですとMenomonia sahratiani(Robison & Babcock, 2011)となりましたが、Nephalicephalus beebeiの名称で馴染みがあります。この標本を超える保存状態の良い本種は余りなく、個人的には最高レベルでないのかと思っています。尾部は極小で胸部が非常に長く、体節が20を超えて数えきれないほど並びます。この種は、三葉虫に余り興味が無い一般の方が見ると、特徴の少ない地味な種に感じると思いますが、三葉虫コレクターであれば一目置く存在の凄い標本だと捉え方が異なると思っています。
Middle Cambrian Menomoniidae,Ptychoparioidea,Ptychopariida TRI-637 WeeksTrilobites
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Menomonia(Nephalicephalus) sp.
本種はまだ正式な学名が付いていない謎の種類です。Nephalicephalus beebeiより殻が薄く、やや幅広な印象を持ちます。Menomonia sahratiani (Robison & Babcock, 2011)なのかもしれないのですが、購入時はNephalicephalus sp.という名称でした。Dresbachia amata(Walcott,1916)とう意見も頂きましたが、完全に合致する訳ではないので、このままで様子を見ます。Menomoniidae(科/メノモニア科)である事しか確定出来ていません。
Middle Cambrian Menomoniidae,Ptychoparioidea,Ptychopariida TRI-575 WeeksTrilobites
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Bolaspidella housensis
Bolaspidellaは、ユタのカンブリア紀の三葉虫としては、それほど珍しい訳ではありません。小型の種類で安価で出回る事が多いのですが、小さすぎて状態の良い標本が少ないのが現状です。儲けにならないのでトッププレパラーターが携わらない要因もあるかと感じます。この標本は、Bolaspidellaの中では比較的大きな部類です。なかなか残らない鋭くとがった頬棘や胸部からも細かい棘が確認できます。
Middle Cambrian Menomoniidae,Ptychoparioidea,Ptychopariida TRI-99 Marjum ShaleTrilobites