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Eodiscus
Eodiscus punctatus ‘Plutonites hickii’ biozone of St. Davids, South Wales, UK Middle Cambrian 全長 3mm かなり小さい標本ですが、拡大してみると、この様に大変に面白い形をしています。なかなか珍しい種類です。 Agnostina(アグノスタス亜目)は新分類では三葉虫では無くなりましたが、このEodiscina(エオディスカス亜目)は三葉虫の範疇に残りました。典型的な三葉虫とアグノスタス亜目を結ぶ様な存在だと言えましょう。
Eodiscidae Eodiscus Agnostida EodiscinaSanchan
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Pagetia
Pagetia Kaili Formation, Taijiang County, Guizhou Province, China Middle Cambrian 全長 4.5mm 貴州省台江県産。 小さいですが、なかなか希少です。体節は2つ。頭部には眼に関連した構造があります。 Agnostina(アグノスタス亜目)は新分類では三葉虫では無くなりましたが、このEodiscina(エオディスカス亜目)は三葉虫の範疇に残りました。典型的な三葉虫とアグノスタス亜目を結ぶ様な存在だと言えましょう。
Eodiscidae Pagetia Agnostida EodiscinaSanchan
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アグノスタス亜目の一種
名前不明 Yunnan, China Cambrian 全長 14mm 雲南省産。 中国産の三葉虫は、資料を得難く、供給元も種名を把握していない事があり、名前が分からない事がしばしばあります。兎も角も、アグノスタス亜目としては非常に大型の立派な個体です。頭部にも尾部にも縁があります。 新分類では三葉虫では無くなったAgnostina(アグノスタス亜目)。目は無く、どちらが頭かはっきりしませんが、棘がある種類では棘は後方に伸びると考える等にて、前後を判定しています。シンプルな形をしていますが、細かく見てゆくと様々なバリエーションがあり、面白いです。多産するため、地質年代の示準化石となるものもあります。
? ? Agnostida AgnostinaSanchan
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Geragnostus
Geragnostus occitanus The Lower Arenig of Cenemon sur Orb, Montaigne Noir, France Lower Ordovician 全長 4.8mm 写真1〜5: ポジ 写真6: ネガ オルドビス紀のアグノスタス目は珍しいです。比較的ふくらみが強い種類です。 新分類では三葉虫では無くなったAgnostina(アグノスタス亜目)。目は無く、どちらが頭かはっきりしませんが、棘がある種類では棘は後方に伸びると考える等にて、前後を判定しています。シンプルな形をしていますが、細かく見てゆくと様々なバリエーションがあり、面白いです。多産するため、地質年代の示準化石となるものもあります。
Metagnostidae Geragnostus Agnostida AgnostinaSanchan
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Pentagnostus
Pentagnostus bonnerensis Spence Shale Formation, Utah, USA Middle Cambrian 全長 6.2mm Peronopsis bonnerensisとも呼ばれる様です。多産するPeronopsis interstrictaよりも古い種類で、それと比較すると、尾部の軸構造の幅が広い様です。 新分類では三葉虫では無くなったAgnostina(アグノスタス亜目)。目は無く、どちらが頭かはっきりしませんが、棘がある種類では棘は後方に伸びると考える等にて、前後を判定しています。シンプルな形をしていますが、細かく見てゆくと様々なバリエーションがあり、面白いです。多産するため、地質年代の示準化石となるものもあります。
Peronopsidae Pentagnostus Peronopsis AgnostidaSanchan
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Neoagnostus
Neoagnostus Guangxi, China Cambrian 全長 9.7mm 広西チワン族自治区産。 中国産の三葉虫は、資料を得難く、供給元も種名を把握していない事があり、名前が分からない事がしばしばあります。この標本も入手時は名前は不明でした。最近、同種と思われる個体が上記の名前で流通しているのを見かけ、調べてみると、それで正しい様です。しかし、さらに細かい種に色々と分かれる様でもあります。尾部の先端が若干欠けていますが、その後外側の棘の痕跡は確認でき、全体像を把握することができる標本です。 新分類では三葉虫では無くなったAgnostina(アグノスタス亜目)。目は無く、どちらが頭かはっきりしませんが、棘がある種類では棘は後方に伸びると考える等にて、前後を判定しています。シンプルな形をしていますが、細かく見てゆくと様々なバリエーションがあり、面白いです。多産するため、地質年代の示準化石となるものもあります。
Agnostidae Neoagnostus Agnostida カンブリア紀Sanchan
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Marocconus (Cephalopyge)
Marocconus notabilis Toghache, Morocco Cambrian 全長 9.4mm Cephalopygeとも呼ばれます。アグノスタス目には平坦な造りの物が多いですが、本種はぷっくりとボリューム感のある姿です。体節が3つなのも特徴です。頭部と尾部がそっくりなのですが、三角形の幅が狭く、長いのが尾部です。写真3では右、写真4では左が頭部です。頭部の後端には、occipital ring(額環)の構造があります(写真5右側)。 Agnostina(アグノスタス亜目)は新分類では三葉虫では無くなりましたが、このEodiscina(エオディスカス亜目)は三葉虫の範疇に残りました。一般的な三葉虫とアグノスタス亜目を結ぶ様な存在だと言えましょう。
Weymouthiidae Cephalopyge Marocconus AgnostidaSanchan
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Megagnostus
Megagnostus glandiformis Upper fauna, Near Christmas Hills, North West Tasmania, Australia Upper Cambrian 全長 14.5mm 割ったまんまのポジネガ標本です。写真1〜2がポジ、写真3がネガです。平坦ですが、その名の通り、アグノスタス目としては非常に大型です。産地は厳しく管理されており、なかなか貴重な標本です。 新分類では三葉虫では無くなったAgnostina(アグノスタス亜目)。目は無く、どちらが頭かはっきりしませんが、棘がある種類では棘は後方に伸びると考える等にて、前後を判定しています。シンプルな形をしていますが、細かく見てゆくと様々なバリエーションがあり、面白いです。多産するため、地質年代の示準化石となるものもあります。
? Megagnostus Agnostida AgnostinaSanchan
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Peronopsis integra
Peronopsis integra Jince Formation, Vinice Hill, Jince, Czech Republic Cambrian 全長 4mm USA産の仲間と比較するならば、Peronopsis interstrictaよりはPentagnostusに近いでしょうか。 新分類では三葉虫では無くなったAgnostina(アグノスタス亜目)。目は無く、どちらが頭かはっきりしませんが、棘がある種類では棘は後方に伸びると考える等にて、前後を判定しています。シンプルな形をしていますが、細かく見てゆくと様々なバリエーションがあり、面白いです。多産するため、地質年代の示準化石となるものもあります。
Peronopsidae Peronopsis Agnostida AgnostinaSanchan
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Phalagnostus ×2
Phalagnostus prantli Jince Formation, Jince, Czech Republic Middle Cambrian 写真1〜3: 全長4.5mm 小型の標本。 写真4〜6: 全長11.3mm 少しずれはありますが、大型でシャープな標本です。 尾部には縁があります。大型の個体ではドーム状の部分が発達して、縁の比率が相対的に小さくなっている様に見えます。 新分類では三葉虫では無くなったAgnostina(アグノスタス亜目)。目は無く、どちらが頭かはっきりしませんが、棘がある種類では棘は後方に伸びると考える等にて、前後を判定しています。シンプルな形をしていますが、細かく見てゆくと様々なバリエーションがあり、面白いです。多産するため、地質年代の示準化石となるものもあります。
Agnostidae Phalagnostus Agnostida AgnostinaSanchan
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Pseudagnostus
Pseudagnostus josepha McKay Group Formation Cranbrook area British Columbia, Canada Upper Cambrian 全長 5.6mm 本種としては小振りですが、良品と思います。頭部の正中には、溝があります。尾部の軸構造は、少しこじんまりとしていて、そこから三方に溝が伸びています。 新分類では三葉虫では無くなったAgnostina(アグノスタス亜目)。目は無く、どちらが頭かはっきりしませんが、棘がある種類では棘は後方に伸びると考える等にて、前後を判定しています。シンプルな形をしていますが、細かく見てゆくと様々なバリエーションがあり、面白いです。多産するため、地質年代の示準化石となるものもあります。
Clavagnostidae Pseudagnostus Agnostida AgnostinaSanchan
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Ptychagnostus 5種?
全てHouse Range, Utah, USA Middle Cambrian 頭部•尾部の正中に溝があるのが特徴です。 写真1: Ptychagnostus avatus Wheeler Formation 全長 5.0mm 棘は無い種類です。尾板中央の構造が六角形様になっています。 写真2: Ptychagnostus cuyanus Marjum Formation 全長 8.3mm 頭部•胸部では、P. michaeliで長い棘が見られる所に、短い棘があります。 写真3: Ptychagnostus germanus Marjum Formation 全長 9.0mm P. cuyanusと同じと考えて良いようです。 写真4: Ptychagnostus michaeli Marjum Formation 全長 7.8mm 棘が非常に発達した種類です。ディテールがほとんど潰れてしまっている標本ですが、どの部分の棘が伸びるかは良くわかります。 写真5: Ptychagnostus punctosus Marjum Formation 全長 6.0mm 棘は無く、表面が少しブツブツした感じになっている種類です。頭部•尾部中央の突起も発達しています。 新分類では三葉虫では無くなったAgnostina(アグノスタス亜目)。目は無く、どちらが頭かはっきりしませんが、棘がある種類では棘は後方に伸びると考える等にて、前後を判定しています。シンプルな形をしていますが、細かく見てゆくと様々なバリエーションがあり、面白いです。多産するため、地質年代の示準化石となるものもあります。
Ptychagnostidae Ptychagnostus Agnostida AgnostinaSanchan
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Hypagnostus
Hypagnostus parvifrons Marjum Formation, Utah, USA Middle Cambrian 全長 8.0mm 頭部の軸構造が小ぢんまりしているのが特徴です。 新分類では三葉虫では無くなったAgnostina(アグノスタス亜目)。目は無く、どちらが頭かはっきりしませんが、棘がある種類では棘は後方に伸びると考える等にて、前後を判定しています。シンプルな形をしていますが、細かく見てゆくと様々なバリエーションがあり、面白いです。多産するため、地質年代の示準化石となるものもあります。
Peronopsidae Hypagnostus Agnostida AgnostinaSanchan
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Peronopsis 3種
いずれもHouse Range, Utah, USA Middle Cambrian 頭部が上、尾部が下です。 写真1: Peronopsis (Itagnostus) interstricta Wheeler Formation, 全長 8.7mm 多産しますが、黒い個体が多く、赤は少ないです。尾部の縁ですが、下記の種類で棘のある部分の幅が少し広くなっています。 写真2: Peronopsis fallax Wheeler Formation, 全長 5.6mm P. acadicaと呼んでも良い様です。少しずれのある標本です。わかりにくいですが、尾板の後外側に小さな棘があります。尾部の軸部の幅が広い様に思います。 写真3: Peronopsis segmenta Marjum Formation, 全長 4.0mm 頭部の軸部の幅が狭いのが特徴でしょうか。尾板の後外側に小さな棘があります。 新分類では三葉虫では無くなったAgnostina(アグノスタス亜目)。目は無く、どちらが頭かはっきりしませんが、棘がある種類では棘は後方に伸びると考える等にて、前後を判定しています。シンプルな形をしていますが、細かく見てゆくと様々なバリエーションがあり、面白いです。多産するため、地質年代の示準化石となるものもあります。
Peronopsidae Itagnostus Peronopsis AgnostidaSanchan