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Cyphaspis ceratophthalmus
Cyphaspis ceratophthalmus Ahrdorf Formation, Gees, Gerolstein, Eifel, Germany Devonian 全長: 棘を含んで29mm、棘を除いて15mm 左眼や左頬棘の先端等などが欠損しています。完品ではありませんが、なかなか得難い種類ですので、これでも保存が良い部類の標本です。木目調と言いますか、細かい茶色の筋が走っていて、他の産地では見かけない産状で、面白いです。形にも特徴があり、頬棘は他地域のCyphaspisに比べて1番円弧に近く、湾曲しています。背棘も長い部類です。頭鞍部には細かいブツブツがあります。最後の写真で分かりますが、基部が大きいブツブツが4つあり、四角形をなしています。Cyphaspis eximiaの様な4本の棘があった可能性があります。全体に繊細な造りである印象です。本種はCyphaspisの基準種(type species) だと言う事です。 ✳︎「比較の間」に関連する展示かあります。
Aulacopleuridae Cyphaspis Proetida デボン紀Sanchan
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Cyphaspisの頭部
順に Cyphaspis boutscharafinense Cyphaspis walteri Cyphaspis eberhardiei Cyphaspis eximia 甲 Cyphaspis eximia 乙 Cyphaspis ihmadii Cyphaspis carrolli Cyphaspis ceratophthalmus C. carrolliはUSA産、C. ceratophtalmusはドイツ産、他はモロッコ産です。それぞれの種類の詳細については、それぞれの階の展示をご覧ください。並べてみると、同じCyphasisといっても、頭部の形にかなり違いがあることが良く分かります。
Cyphaspis デボン紀Sanchan
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Cyphaspis ihmadii
Cyphaspis ihmadii Jbel Issoumour, Morocco Middle Devonian 棘を除いた体長 16.5mm 頬棘•背棘の3本の長い棘が特徴のCyphaspisには、色々な種類があります。本種は、眼が大きいです。頭鞍glabellaはCyphaspis eberhardieiに似ていますが、それよりも頭鞍葉glabellar lobeは大きく、眼の内側の出っ張りはみられません。Cyphaspisの特徴である3本の棘が細く、すらりと伸びて、その描くラインが本当に美しいです。 ✴︎13F: 比較の間に関連した展示があります。
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Cyphaspis carrolli
Cyphaspis carrolli Haragan Formation, Black Cat Mountain, Clarita, Coal County, Oklahoma, USA Lower Devonian 棘を除いた全長 10.7mm モロッコ産Cyphaspisと比較して、頬棘が短く、頭鞍glabellaが球面に近く、額環occipital ringが突起状になる、などの相違点があります。この地域の有名な研究者であるBob Carroll氏が発見、報告した種類で、同氏に因んだ名前です。右の頬棘が曲がっているのが生きている時からとするならば、病理学的pathologicalな標本でもある事になります。細く繊細な背棘がfree-standingになっているのが素晴らしいところです。支えの母岩を残してある標本が多いと思います。 ✴︎13F: 比較の間に関連した展示があります。
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Cyphaspis eberhardiei
Cyphaspis eberhardiei Atlas Mountain Range, Morocco Devonian 棘を除いた全長 17mm 頬棘•背棘の3本の長い棘が特徴のCyphaspisには、色々な種類があります。これは棘がとりわけ長く直線的に伸び、体はほっそりした作りになっている種類です。眼は大きめで、その内側に出っ張りがあるのも特徴です。頭鞍glabellaの膨らみは中程度で、頭鞍葉glabellar lobeは小さめです。 ✴︎13F: 比較の間に関連した展示があります。
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Cyphaspis eximia 乙
Cyphaspis eximia Tafraout, Morocco Devonian 棘を除いた全長 13mm 頬棘•背棘の3本の長い棘が特徴のCyphaspisには、頭鞍部に四つの突起を伴う種類があり、Cyphaspis eximiaと呼ばれます。私の知る範囲で、Cyphaspis eximiaはさらに2つの種類に分かれます。これは突起が長く流れる様に伸び、体がほっそりした作りになっているタイプ。もう1種類と名前が同じではいけないと思うのですが、今のところ市場では同じ名前で流通しています。 ✴︎13F: 比較の間に関連した展示があります。
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Cyphaspis eximia 甲
Cyphaspis eximia Jbel harsh, Tafraout, Morocco Devonian 棘を除いた全長 18.5mm 頬棘•背棘の3本の長い棘が特徴のCyphaspisには、頭鞍glabellaに四つの突起を伴う種類があり、Cyphaspis eximiaと呼ばれます。私の知る範囲では、Cyphaspis eximiaはさらに2つの種類に分かれます。この標本は、棘が短くカールし、体はがっしりした作りになっているタイプ。もう1種類と名前が同じではいけないと思うのですが、今のところ市場では同じ名前で流通しています。 ✴︎13F: 比較の間に関連した展示があります。
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Cyphaspis walteri
Cyphaspis walteri Atlas Mountain Range, Morocco Devonian 棘を除いた全長 24mm 頬棘•背棘の3本の長い棘に加え、頭部にも2本の棘があり、”Devil’s horn”と呼ばれています。自在頬が張り出し。目は小さめで突出し、頭鞍glabella の膨らみが少なく、代わりに頭鞍葉glabellar lobeは大きめです。頬棘は先端が内側にカールし、背棘は体に沿うように伸びる、といった特徴もあります。この棘の特徴からすると、比較的狭い空間を好んで生息していたのではないか、と想像します。 ✴︎13F: 比較の間に関連した展示があります。
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Cyphaspis boutscharafinense
Cyphaspis boutscharafinense Atlas Mountain Range, Morocco Devonian 棘を除いた全長 28.7mm 頬棘•背棘の計3本の長い棘が印象的な種類です。以前はOtarionと呼ばれていた様です。これは比較的大型の個体。頭部中心にクリームスポットがある面白い産状です。棘は太めで長さは中くらい。頭鞍glabellaが大きく、代わりに頭鞍葉glabellar lobeは小さめで、眼は小さく、突出しているのが特徴です。 ✴︎13F: 比較の間に関連した展示があります。
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