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Macropyge
Macropyge sp. Guotang Formation, Shidian City, Yunnan Province, China Lower Ordovician 全長 9mm 雲南省産。 幅のある槍先の様な、特徴的な尾板を持ちます。なかなか珍しい種類です。
Ceratopygidae Macropyge Asaphida オルドビス紀Sanchan
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Paraproetus
Paraproetus girvanensis Drummuck Supergroup, South Threave Formation, Farden Member, Starfish Bed 1, South Threave, near Girvan, Ayrshire, Scotland Ordovician, Ashgillian, Rawtheyan 全長直線 12mm デボン紀にはファコプス目と並んでメジャーとなり、三葉虫の最後の生き残りとしてペルム紀まで続くプロエトス目は、オルドビス紀では、まだマイナーな存在です。 全身が保たれた良い標本だと思います。
Proetidae Paraproetus Proetida オルドビス紀Sanchan
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Calyptaulax calicephalus
Calyptaulax calicephalus Bobcaygeon Formation, Trenton Group, Eastern Ontario, Canada Ordovician 全長 33mm 上面から強く圧縮されていますが、ディテールはなかなか良い完全体です。頭鞍部のブツブツが観察できます。デボン紀に繁栄するファコプス目は、オルドビス紀では、まだちょっとマイナーな存在です。
Pterygometopidae Calyptaulax Phacopida オルドビス紀Sanchan
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Cyphoproetus
Cyphoproetus wilsonae Bobcaygeon Formation, Trenton Group, Eastern Ontario, Canada Ordovician 全長 14mm なかなか市場では見かけない種類です。採掘者が長年かけて得た十数個の標本のうち、2番目に大きな個体だと言う事です。 デボン紀にはファコプス目と並んでメジャーとなり、三葉虫の最後の生き残りとしてペルム紀まで続くプロエトス目は、オルドビス紀ではまだマイナーな存在です。
Proetidae Cyphoproetus Proetida オルドビス紀Sanchan
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Wolfartaspis (head)
Wolfartaspis cornutus Belen Formation, Patacamaya, Bolivia Devonian 最大幅 27.5mm 完全体、しかも良い状態のものとなると、市場で見た事がありません。ネット上でも画像情報は乏しく、American Museum of Natural History のサイトで完全体の写真を見る事が出来るくらいです。頭部だけの標本ならば、市場で時々目にします。これはそういった中では、1番良い部類の頭部標本だと言えます。複眼は縦列で最大10個。両側ともに綺麗に観察出来ます。特に面白いのは、写真2の様にポジ・ネガの組み合わせによって、本種の大きな特徴であるoccipital ringから伸びる棘の全体像が把握出来る事です。普通は先端が欠けたポジしか出回っていないのです。こんな風に真っ直ぐ伸びて、先端は丸みを帯びていたのですね!・・・このレベルで保存された完全体に出会える日は来るのでしょうか?
Calmoniidae Wolfartaspis Phacopida デボン紀Sanchan
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Liolophops
Liolophops sublevatus Ahrdorf Formation, Gees, Gerolstein, Eifel Region, Germany Middle Devonian 全長 26.6mm 同じ産地のGeesopsに比べて目が大きく、複眼は縦列で最大7個です。また、頭部は少し扁平で、前後に長くなっています。以前はそれほど稀では無く入手出来たらしいのですが、産地は閉鎖された様で、少なくとも私が三葉虫の収集を開始してからは、市場で滅多に見かける事は無く、Geesopsよりも稀だと言う印象です。
Phacopidae Liolophops Phacopida デボン紀Sanchan
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Oryctocephalus
Oryctocephalus Spence Shale, Idaho, USA Middle Cambrian 全長 9.5mm USA産カンブリア紀としては、初期に属する小型種です。目が、かなり外側についています。右側の棘が一部飛んでしまっていますが、なかなか珍しい種類の標本です。
Oryctocephalidae Oryctocephalus Corynexochida カンブリア紀Sanchan
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Koneprusia sp.
Koneprusia sp. Oufaten, Morocco Lower Devonian 最大幅: 棘を含んで約28mm デボン紀トゲトゲ三葉虫の代表格であるKoneprusiaには、背棘のバリエーションがあります。前2つが2本で、あとは1本になるK. dahmaniをよく見ますが、この個体は全て2本で、珍しい事です。ディテールは今ひとつですが、ハーフ・エンロールで、動きの感じられる標本です。
Odontopleuridae Koneprusia Odontopleurida デボン紀Sanchan
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Asaphellus tataensis
Asaphellus tataensis Tata, Morocco Ordovician 全長 208mm この地域からは、他では見られない様な大型個体が産出します。固い岩盤で、採取するのが大変だという事です。最後の写真は、普通のAsaphellusとの比較で、圧倒的な大きさであるのがよく分かります。そして良く見ると体の造りも少し違う様ですので、単に大型化したというのではなく、種類が違うのだと考えます。
Asaphidae Asaphellus Asaphida オルドビス紀Sanchan
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Apatokephalus
Apatokephalus incisus Fezouata Formation, Tahramte, Zagora Area, Morocco Lower Ordovician 背棘を含んで全長 39mm (背棘を含まないと 25.5mm) 長い頬棘と背棘、ギザギザの尾板が特徴です。体が中程で少しよじれてはいますが、全てのパーツが良く観察できます。希少種の完全体で、貴重な標本だと言えるでしょう。
Remopleurididae Apatokephalus Asaphida オルドビス紀Sanchan
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Nileus transversus
Nileus transversus Llanvirn Series, Baoshan, Yunnan, China Ordovician 全長 42mm. 雲南省保山産。 頭部が大きめ、尾板が小さめ。全体に丸っこい印象です。
Illaenidae Nileus Corynexochida オルドビス紀Sanchan
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Hoekaspis
Hoekaspis Bolivia Ordovician 全長 98mm ボリビア産オルドビス紀を代表する種類です。ノジュールを割ったまんまなのが右側、クリーニングを追加したのが左側です。頭部の右前方の縁が少し欠けているのが残念ではありますが、両側の自在頬が良い位置に保たれている、なかなか入手が難しい標本です。
Asaphidae Hoekaspis Asaphida オルドビス紀Sanchan
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Asaphus kowalewskii
Asaphus kowalewskii Asery Level, Volkhov River, St. Petersburg Region, Russia Middle Ordovician 全長 74mm 長い眼が特徴的で、人気の種類です。カタツムリやナメクジを連想させる姿ですが、この眼は外骨格で出来ていますので、伸縮する訳ではありません。海底の泥あるいは砂の中に体を隠し、眼だけ突き出して周囲をうかがっていたのではないかと思われます。眼柄の長さにはバリエーションがありますが、体とのバランス的には、この個体ぐらいが標準的かと思います。最大とまでは言えませんが、本種としては大ぶりの立派な個体です。
Asaphidae Asaphus Asaphida オルドビス紀Sanchan
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Platypeltoides
Platypeltoides magrebiensis Draa Valley, Zagora, Morocco Lower Ordovician 全長 103mm Platypeltoides という名前は、Symphysurusの別名として用いられる事がありますが、この様にSymphysurusとは明らかに異なった個体に用いられたりもします。三葉虫の世界にはありがちですが、紛らわしい事です。少し荒いですが、立派な大きさの完全体です。
Nileidae Platypeltoides Asaphida オルドビス紀Sanchan
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Pseudosphaerexochus
Pseudosphaerexochus sp. Taddrist Formation, Tafilait Region, Morocco Upper Ordovician 全長 62.5mm Joan Corbacho氏の著作”Moroccan Trilobites -Ordovician-“ p99に載っている標本です。ご本人から購入したものです。Eccoptochileに雰囲気は似ていますが、それよりも棘がほっそりとしています。また、尾板の最後端の棘が1本(Eccoptochileは2本、すなわちニ又)なのが、大きな違いかと思います。ただし、この二又かどうかというのが、一般的なPseudosphaerexochusとEccoptochileの鑑別点になっている訳ではない様です。
Cheiruridae Pseudosphaerexochus Phacopida オルドビス紀Sanchan