Undetermined species_02
中国雲南省の保山市 (Baoshan) のShihtian累層産の標本です。調べる限りでは、おそらく未記載であると思われます。
サイズは尾棘含めて15mm、含めずで11mmほどと小さめです。やや目立つ頬棘をもち、尾部後端から長めのスパインが一本伸びています。この標本では痕跡的なのですが、後端の棘とは別に、尾部からはさらに一対の小さな棘があるようです。目と目の間は離れており、小ぶりながらも、少々独特な顔貌をしております。
この種、形態的には、少し前にUndetermined species (Ordovician) として掲載した、同産地の種に非常によく似通っているなと感じます。6, 7枚目の写真で、該当の標本と並べています。
あくまで推測の域を出ませんが、全体的に非常に類似度が高いことと、サイズ差や以前の標本の方が尾部の2対の棘が発達していることを考慮すると(一部の三葉虫の幼体では、胸〜尾の対の棘が発達している傾向がある気がします。e.g., P.gracilisなど)、本種と前回の種は、完盾体ー幼盾体の関係にあるのかなと夢想してしまいます。
Ordovician
Shihtian
Puyi town, Baoshan, Yunnan, China
Undetermined species_02
trilobite.person (orm)