Nileus platys
ニレウスといえばロシア産の人気種、ニレウス・アルマジロ (Nileus armadillo) が有名ですが、近隣のスウェーデンやノルウェーでも似た種を産出します。
特にスウェーデンの南部に点在する産地には、オルドビス紀中期 (ダーリィニアン) の地層が広がっており、ロシア産の相当する三葉虫の類似種が少量ながら出ます。本種はそのうちの一つ、ニレウス・プラティス (Nileus platys) であります。この地域の三葉虫は、ロシア産ほどには保存が良くなく、この個体のように外殻が剥がれた標本が大多数です。
このプラティスのフォルムはアルジマジロそのままで、茶〜褐色に色付けしたような見た目をしています。ダンゴムシのように、コロコロと丸まっていて可愛らしい標本です。手持ちだった同スウェーデン産のイラエヌス・サルシはなんとなく手放してしまいましたが、本種は愛着があり、手元に残しました。
Middle Ordovician (Darriwilian (Llanvirn) )
-
Ljungsbro, Oestergoetland, Sweden
Nileus platys
trilobite.person (orm)